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「人」「食」「社会貢献」を起点にビジネス総合力を身に付け、即戦力として活躍
フリーライター
堤 真友子 / Mayuko Tsutsumi
2017年から、フリーランスのライターとして活動をはじめた堤真友子。現在、リスナーズをはじめ、さまざまな媒体でインタビューライターとして活躍中だ。そんな堤のモットーは「相手に恋をするように話を聴く」こと。
「世の中には、伝えたい何かがあっても伝えることが苦手な人もいます。その人たちの代わりに伝えるのが、私の仕事。想いや考え、生きざまを聴き、文章にして発信する。その役割を全うするためにも、話し手に恋をするように、話につぶさに耳を傾けることを意識しています。私にとってのインタビュー時間は、いわば『相手に恋をする時間』なんです」
堤が話を聴く相手は、経営者や会社員が多い。インタビューに慣れている人もいれば、初めてインタビューを受ける人もいる。不慣れな相手から想いや言葉を引き出すのは、簡単ではない。しかし、そうした相手でさえも、堤であれば引き出すことができる。
恋をすれば、自然に相手のどんなことも知りたくなる。目に見える部分はもちろん、目に見えない部分にも興味・関心が湧く。人の魅力は、内面にこそ隠されているものだ。
インタビューでは、時間に限りがある。制約がある中で、どれだけ相手の内にあるものを引き出せるか。恋するように話に耳を傾け、相手の人柄や考え方、価値観を知っていく。そのプロセスやコミュニケーションが、心から楽しいと堤はいう。
好きな人に接するように濃密なコミュニケーションを図れれば、代弁者として過不足なく伝えたいことが伝えられると考えているからだ。
今でこそインタビューライターとして活動している堤だが、子ども時代は、書くよりも体を動かすほうが好きだったという。そんな堤が、書くことや伝えることに興味を持ち始めたのは、大学生になってから。
街中や生活の中にあふれる広告。目を引くデザイン。心を動かす言葉。「自分も何かを言葉で伝える仕事がしたい」と大学卒業後、求人広告会社へ就職した。入社直後は法人営業を担当していたが、しばらくして制作部へ異動。そこで、採用広告やLP広告などのライティング業務を担うことになった。それが、堤のライター人生の出発点だ。
「当時も今のように、経営者や担当者に話を聴き、原稿を書いていました。実は、この頃、まだ社内の取材体制が整っておらず、先輩たちから取材のノウハウを学ぶことが難しい状況だったんです。そのため部署のメンバーと協力しながら、どうすれば失礼なく十分な内容の取材ができるのかを試行錯誤しつつ、『インタビューとは何か』を実践で学ぶ毎日でした」
そうした日々を楽しんでいた堤だったが、業務内容が次第にプレーヤーとしてのライティングからマネジメントへと移行していく。「もっとプレーヤーとして仕事がしたい」と日に日に強まるジレンマに、堤は転職を決意。そうして選んだのが、ITベンチャー系企業だった。
ここでは、マーケティングチームにジョイン。前職での経験を買われて、サービス利用者に対する取材・記事執筆を手がけた。求人広告時代に培ったインタビュースキルが、ここでも活きた。その後、結婚を機に退職。出産を経て、フリーランスライター活動を開始した。リスナーズとの出会いは、堤がフリーランスで活動すると決めてすぐのことだった。
「伝えることに軸足を置いているメディアや企業と仕事がしたかった。リスナーズには、人の考えや思想を代弁するという想いがある。そこにとても共感しました」
自らを「代弁者」と称する堤は、これからもインタビューライターとして人々の想いに耳を傾け、その活動や生きざまを自身の文章で伝えていきたいという。それは、堤自身が、インタビューを通して、考え方や価値観が大幅に広がった経験を持つからだ。インタビューの機会がなければ、気づかなかったこともあると話す。
「インタビューでは、『新たな視点からの考え方や物の見方、取り組み方』を知ったり、気づくことができました。だからこそ、私もインタビューを通して、たくさんの人たちに伝えていきたい。私と同じように、知ることで何かが変わることもあるはず。インタビューライターと名乗っているからには、『聴いて代弁する』のは私の使命だと考えています」
そんな堤は、経営者や会社員といった肩書きのある人たちだけでなく、社会的な肩書きを持たない人たちにもインタビューしてみたいと話す。
「波乱万丈な人生を送っているのは、社会的に肩書きを持つ人ばかりではないはずです。人それぞれに、その人にとっての紆余曲折があり、今がある。そうした個人の人生を聴いて、文章で発信していくのも面白そう。いつか、肩書きがない人の人生をドラマチックに伝えていく仕事にも携わりたいです」
インタビュー・執筆:浜田みか/編集:ひらばやしふさこ
撮影:後藤敦司
「人」「食」「社会貢献」を起点にビジネス総合力を身に付け、即戦力として活躍
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