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ストーリー代表・CEO

新しい業界を創るという冒険。 「プロシェアリング」で 企業や社会の課題を解決する

最新ストーリー代表_株式会社サーキュレーション

プロフェッショナル人材の
「知」を世界にめぐらせる

株式会社サーキュレーション
代表取締役CEO
久保田 雅俊 / Masatoshi Kubota

新しい働く価値観を創り、労働市場に変革を起こす

「僕らがチャレンジしていること。それは、世の中に新しい働く価値観を生み出し、まだ確立されていない業界を創ることです」

株式会社サーキュレーション代表取締役の久保田雅俊は、自社の取り組みをそう語る。

サーキュレーションの起業ストーリーはこちら

サーキュレーションが創る新しい業界とは「プロシェアリング業界」だ。

 近年、シェアリングエコノミーの概念が広がってきた。これは、個人や企業が持つ資産(物・サービス・場所など)を多くの人と共有・交換して利用する仕組みを指す。車を共有する「カーシェアリング」、車を運転する人と同乗したい人を結び付ける「ライドシェアリング」、空き室を宿泊施設として貸す「民泊」など、さまざまな分野でシェアリングサービスが生まれている。

 サーキュレーションの「プロシェアリング」とは、経験・知見がテーマだ。高度なスキルを持つプロフェッショナルの「知」が、1つの会社だけにとどまらず、さまざまな会社やプロジェクトで活かされる仕組みである。

「働く人が、1つの会社で30~40年勤務していたのが昭和の時代。転職するのが一般的になったのが平成の時代。令和を迎えた今、『同時に複数の会社で働く』ことを当たり前にしていきます。もちろん、現在の雇用というあり方でうまくいっている部分を壊したいわけではない。人の働き方、人材の活かし方を多様化していくということです」

 久保田は、「プロフェッショナルとは、日本が抱える社会課題を解決していくことができる存在」と話す。知見を身に付けるために、最初はどこかの企業に属して経験を積むこともあるが、そうして培われた「知」を一つの場所に集中させるのではなく、社会に循環させていくべきだと考えている。

では、プロシェアリングによって解決できる社会課題とは何か。大きく分けると、「人材不足の解消」「イノベーションの推進」「機会損失の防止」「地方創生」などが挙げられる。

少子高齢化が進む日本では、労働人口が減少へ。あらゆる企業が人材採用に苦戦している。その点、1人が複数の会社で働くようになれば、人材不足の解消につながるのだ。

しかし、ただ人員が揃えばいいだけではない。テクノロジーの進化や社会構造の変化が加速する中で、多くの企業が既存事業だけに依存していたのでは生き残れないという危機感を抱いている。イノベーション(新たな価値の創造・変革)を起こさなければならないものの、既存社員だけでは新たな発想は生まれにくい。そこで企業は、イノベーションを推進するリーダーを外部から招きたいと考えている。そうした人材は希少であり、採用が難しいが、プロシェアリングを活用することで、期間限定でプロジェクトを任せられるというわけだ。サーキュレーションではこうしたオープンイノベーションを、数多くの大手企業とともに実現している。

一方、ベンチャー企業などでは、新しいアイデアを持っていても、実行に移す人材や組織を作れる人材がいないためにビジネス化できず、世に出せないことも多い。つまり、新しい価値が社会に提供される機会の損失となる。そうした場面でも、経験豊富なプロフェッショナルが知見を提供し、ビジネス化までの期間、伴走する。

 

プロの知を全国にめぐらせ、「地方創生」を促進する

もう一つ、日本が抱える大きな課題が「地方創生」だ。東京への一極集中が進み、地方は人口減少の一途を辿っている。この流れに歯止めをかけ、日本全体を活性化するため、安倍政権は地方創生を掲げた。地方活性化に向けて多様な施策が打ち出されているが、中でも重要課題とされるのが、中小企業の人材不足・後継者不足。「若者が東京へ出て行って戻って来ない」――地方企業からはそんな嘆きが聞こえてくる。

 ここでもプロシェアリングが活用できる。ビジネス経験を積んだプロ人材が、例えば週1~2回ペースで出張、あるいは一定期間滞在し、地方企業のイノベーションを支援する。そうして収益力・ブランド力を高めれば、企業は存続でき、若手人材を呼び込む力も付くというわけだ。

 実際、関西の老舗アパレル企業では、経営者が80代で後継者となるリーダーは不在。100名規模の従業員を抱えるが業績が落ち込む事態に陥っていた。そこへサーキュレーションを介して30代のWebマーケティングのプロが支援し、OtoO(Webなどのオンラインから店舗などのオフラインへ消費者を呼び込む)の仕組みを構築。加えて、50代の生産管理・物流のプロが製造~流通の効率化を図り、その企業は危機を脱し、再生した。

「地方出身者が故郷に戻るUターン、都会で育って都会で働いていた人が地方に移住するIターン、地方出身者が都会で働いた後に別の地方に移住するJターンなど、いくら施策を打っても地方に人材は増えなかった。それは大都市圏で働いたほうが高収入を維持できる、あるいは刺激的な仕事ができるといった理由が大きい。けれど、プロシェアリングの仕組みが全国へ広がれば、首都圏に限らず好きな土地で働くことを選択できる人が増え、地方の産業の活性化にもつながるでしょう」

サーキュレーションは2017年に関西、東海、九州、2019年に北信越、東北に地方拠点を設立したほか、北関東にも地域専属チームを設置。経験・知見の不足に悩む地方中小企業に対し、プロ人材を活用した経営支援サービスを提供している。

その活動を広げるため、30行を超える地方金融機関と提携し、全国47都道府県への展開を進めている。2019年には産学連携の「信州100年企業創出プログラム」にサポーター企業として参画。仙台市とは2年連続で中小企業の経営支援プロジェクトや上場企業を生み出すプログラムを運営している。

世界中に知を届けるWebサービスを目指す

人材活用の面で「雇用」が前提ととらえられている日本社会において、一人が複数の企業で働く「プロシェアリング」は新しい概念だ。そして、既存の労働・人材市場に変革はすでに起こり始めている。

グローバルでは、「ギグエコノミー」の市場が拡大している。ギグエコノミーとは、個人がインターネットを通じて単発の仕事を請け負う働き方や、そうした働き方によって成り立つ経済形態を指し、2015年頃から米国で広がり始めた。ちなみに「ギグ」とは、ライブハウスやクラブでの一度きりの演奏、短いセッションを意味する言葉だ。

 ギグエコノミーの代表格といえば、世界70ヵ国で展開される配車サービス『UBER(ウーバー)』。通常のタクシー配車のほか、一般の人が自分の空き時間に、マイカーに他人を乗せて運ぶ仕組みを構築している。このほか、宿泊施設仲介、便利屋、家のメンテナンスなど、サービスジャンルは幅広い。ギグエコノミー市場は急成長を遂げており、2025年には世界市場規模が38兆円に達するとの試算もある。

「単発で仕事を受注しスタートのハードルが低いギグエコノミーは、まさに『プロシェアリング』の概念であり、今後日本でも拡大するでしょう。その中でも、私たちは市場を創り、育てていくトップカンパニーでありたいと思っています」

 市場を創り上げるため、サーキュレーションが力を入れる取り組みの一つに、データマネジメントがある。同社ではクライアント企業からプロジェクトを丸ごと請け、必要な要件を定義し、それを実施するプロフェッショナル人材のチームを組成する。プロ人材たちの経験・スキルデータ、プロジェクトが立ち上がった後の進捗・成果データなどを蓄積。AIも活用し、プロ人材とプロジェクトのマッチングの精度を高めていく。また、コンサルティングメソッドをデータ化し、常にブラッシュアップを続けていく。そうしたデータやメソッドをオープンにしたプラットフォームとして展開し、いずれは世界に広がるWebサービスにしたいと考えているのだ。

「まずは業界の『スタンダード』を確立するのが私たちの役割だと思っています。有効な仕組みができたら、オープンにして世の中で広く使ってもらいたい。市場が育っていくのであれば、他社の参入も歓迎ですね。ライバルは敵ではなく、一緒に新しいマーケットを創る仲間だと考えていますから」

 サーキュレーションには、「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンや新しい業界を創るという取り組みに強く共感し、集まってきた仲間が多くいる。

「これからのサーキュレーションのビジョンや価値観は、私が創ってメンバーに伝えるというものではない。メンバー全員が考え、共有していくものだと考えています。そのために全社員が集まって組織のビジョンについて考えるミーティングも定期的に実施しています。私は個人と会社が一緒に成長していくような組織を創りたいんです。『共に成長する』という感覚を、常に忘れずにいたい。自分の成長と会社の成長に対して当事者意識を持って取り組むメンバーが集まれば、新しい業界創りという目標は必ず達成できる。企業のイノベーションを支援する企業ですから、私たち自身もイノベーションカンパニーであり続けたいですね」



リスナーの目線

前回のインタビューから2年弱。久保田社長の視野はさらに広がり、社会課題に対する意識もより強くなっていると感じます。言葉だけでなく、全国への拠点拡大や新たなサービスのリリースなど多くの施策を実現されていて、相変わらずのスピードと実行力を目の当たりにしました。以前よりも増えた、オープンスペースで働く人々の表情からも新しい業界を創るという目標に向かうエネルギーが伝わってきました。

インタビュー・編集/青木典子
撮影/田中振一

Profile

学生時代に、塾を経営していた父が倒れたことから、21歳で会社の清算を経験。地方中小企業の脆弱さ、経営における「経験・知見」の重要性を痛感し、のちのサーキュレーション創業へと繋がる。大学卒業後、大手総合人材サービス企業に入社。父の介護を続けながら、IT業界の採用コンサルタントとして活躍。最年少部長に抜擢され、リーマンショック後の金融業界を管掌しV字回復を果たす。その後、社内ベンチャーを立ち上げ、同社初のイントレプレナーとしてカンパニー社長に就任。
2014年に独立し、株式会社サーキュレーションを設立。オープンイノベーションコンサルタントのプロとして、メディア掲載実績・講演実績多数。経済産業省の人材力強化研究会にも有識者として登壇。

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