
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社マケレボ
第1営業統括部
マネージャー
大東 将志 / Masashi Daito
「マケレボに入社するとき『最速で管理職になる』という目標を掲げました。収入を上げたかったのも理由の一つですが、何より『できることを増やしたい』想いが強かった」
2017年4月、22歳でマケレボに中途入社した大東将志は、宣言通り管理職へのスピード昇進を果たした。
入社前に2年間、マケレボでのアルバイト経験があったため、10名のコールセンターオペレーターをとりまとめるチームリーダーからスタート。入社後半年でSV(スーパーバイザー)に、その半年後にサブマネージャー、その1年3ヵ月後にマネージャーに昇進。つまり、入社からわずか2年3ヵ月で、24歳にしてマネージャーに抜擢されたのだ。
「目立つような大きな業績を挙げたわけではないんです。日々、当たり前のことを着実にこなし、目標を達成し続けた。心が折れそうになるときも、あきらめたくなるときもあったけれど、甘えずストイックにやり抜いてきたことが、今につながっていると思います」
特にこだわったのが、「ミスをしない」こと。どんなに長い時間をかけて信頼を築き上げても、ミスによって一瞬で崩れる。ミスを防ぐために、何かアクションを起こす前には、必ず自問自答しているという。
慎重なタイプである一方、メンバーを楽しませることも得意だ。SV時代には、ことあるごとにボケては、メンバーからツッコミを受け、皆を笑わせた。
サブマネージャーになってからは、毅然とした態度を見せて引き締めることも意識しつつ、場の空気を盛り上げ、一体感をつくることを大切にしている。
「前にいた職場では、メンバー同士の関係がギスギスしていて、戦場のような雰囲気でした。僕はそれに強いストレスを感じていたので、そんな組織にしたくなかったんです。メンバー全員が、『全体最適』を考えて取り組めるような組織にしたいと考えています」
段階を踏んで昇進し、マネージャーのポジションを経験したことで、自身がどのように変化・成長したのか――大東はこう振り返る。
「SV時代までは、チームとして数値目標を達成することを主眼に置いていました。チームの業務をどのように回せば、成果を最大化できるだろう、と。でも、マネージャーになってからは、それに加えて『半年後・1年後、メンバーをどこまで成長させられるか』まで視野が広がりました」
メンバーの一人ひとりの成長を促進させるために心がけているのは、常に自分のビジョンを伝え、共有すること。目標が明確にイメージできていれば、メンバーは自分で考えて動き、それによって成長できる。しかし、自分では気付けないこともあるため、一人ひとりに「何を期待しているか」を具体的に伝えるようにしている。
あるメンバーは、ミスや誤判断が多く、毎日のように大東から指摘を受けていた。本人が意欲をなくさないようにビジョンを示しながら、間違っていることは厳しく指摘した。見捨てることなくそれを3ヵ月ほど繰り返していると、あるときを境に動きがガラリと変わった。そのメンバーは今、組織の中でも頼りになる存在となり、大東を支えてくれているという。
「半年から1年前に思い描いたようにメンバーが成長を遂げる。その姿を見るのが、今では何よりのやりがいとなっています」
昇進により「できることを増やす」にこだわってきた大東。次に目指すのは「部長」のポジションだ。
「人を育てることで、より強い組織を育てたい。常に一番先頭を走っていたい。そして、新しく入ってくるメンバーが、僕の姿を見て『年齢にかかわらず上を目指せるんだ』と、希望を持ってくれればうれしいですね」
インタビュー・執筆:青木典子/編集:佐々木久枝
撮影:石本文子
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