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ストーリー代表・CEO

「子ども主体の保育」で 自分で人生を切り拓いていく ための基礎力を育む

最新ストーリー代表_風と緑の認定こども園

自然に囲まれた環境で
自主的な活動(=遊び)を尊重

子ども一人ひとりが自分らしく輝けるように
「否定しない」「認める」保育を

風と緑の認定こども園

理事長
大塚 雅一/ Masakazu Otsuka

園長
高須 良 / Ryo Takasu

事務長
加藤 かおり / Kaori Kato

子どもの「したい」「やりたい」を大切にする保育 

「自分の足で立って、自分で人生を切り拓いていける。生きる力のある子どもたちを育てたい」。全職員がこの想いをひとつに子どもと向き合う風と緑の認定こども園の「子ども主体の保育」とはどんなものなのか、保育教諭たちはどのように働いているのか、理事長の大塚雅一さん、園長の高須良さん、事務長の加藤かおりさんに語っていただきました。

大塚 2020年は「教育改革」の年。今、社会が大きく変化していく中で、変化に対応できる人材を育てるための教育が重視されています。「教え込む教育」から「自ら学ぶ・能動的学習(アクティブラーニング)の教育」へ転換しているのです。これからの社会では、「教えられたとおりにやる」仕事は、AI(人工知能)やロボットに取って代わられるでしょう。だから、「こうしなさい」と言われたとおりにできる子を育てるのではなく、自分で考えて判断し、行動を起こせる人を育てていかなければなりません。

高須 当園では、「保育の神様」と呼ばれる元お茶の水女子大附属幼稚園副園長・堀合文子先生の保育を踏襲し、2009年の設立時から「子ども主体の保育」を掲げています。

加藤 私たちの保育のスタイルは、一般的な園とは大きく異なります。例えば「今日は皆でひな祭りの絵を描きましょう」など、一斉に同じことをさせることはありません。どんな遊具でどう遊ぶかは子ども一人ひとりの自主性に任せ、教諭は「これをしよう」「これをしなさい」とは言わないようにしています。先回りをしないということですね。子どもたちを見守り、必要なときにサポートすることで、子どもの自ら考える力を育てています。

高須 ですから教諭の役割としては、「環境構成」が大切な課題。絵を描くためにクレヨン、色鉛筆、絵の具などさまざまな道具を用意する、バラエティ豊かな工作の材料を集めるなど、子どもの好奇心をそそる環境づくりに力を入れています。園庭に設置している遊具なども、チャレンジ精神や冒険心をくすぐるものが多いですね。

大塚 子どもたちが自分で選んだ遊びや行動を「認める」。そして、環境を整えることで、遊びをより広げたり、深めたりすることを大切にしたい。だから、子どもたちの行動を制止・制限することもしません。園庭のビオトープで、子どもたちが泥だらけになって遊んでいても「服が汚れるからやめなさい」、木登りする子に「危ないから降りなさい」とは言いません。もちろん、大けがをしそうな危険があるときは止めますが、多少の危険なら、先回りしてやめさせることはしないんです。園舎を設計する際にも、あえて「段差」を設けました。社会では段差があるのは当たり前。転んで痛い思いをするのも、必要な学び。上手な転び方も経験するからこそできる。危険も失敗も身をもって学ぶことが大切であると、保護者の皆さんにもご理解いただいています。結局、私たち大人が子どもが自ら成長しようとする力を信じるということが根底にあります。

子ども自身が「課題解決力」を養えるようにサポート

保護者の心配ごとの一つ「お友だちと仲良くできるのか」。子ども同士が「人間関係」をつくる場面においても、風と緑の認定こども園の方針は他の園とは異なっているようです。

大塚 子ども同士の喧嘩は必ず起きるものです。他の子が使っているおもちゃを強引に奪い取ってトラブルになるなんて、ありがちですよね。そんな場面でも教諭は、おもちゃを奪った子に対して「こら、ダメでしょ」なんて叱ることはありません。子どもの行動を否定し、「あなたが悪い」と裁きを下すようなことはしないんです。

高須 声をかけるとしたら、「○○君はどんな気持ちでいるだろう?」「○○ちゃんはこう言っているけど、どう思う?」といったように、教諭は子どもが自分で考えられるように間に立つ。子ども自身が自分と相手の子の気持ちを考え、頭の中を整理して、自分たちで解決の道を見つけられるように促します。すると、友だちに謝ったり、「一緒に使おう」と提案したり……といったような解決策を子ども自ら導き出す。

加藤 これからたくさんの逆境を経験しながら生きていく子どもたちにとって、「課題解決能力」を養うことはとても大切ですよね。先生に解決してもらうのではなく、自分で考え自分たちで解決できる。そんな素養を育てることを目指しているんです。

高須 人は他者との関わりの中で、新たな発想を学び取ったり、お互いの発想を組み合わせてより良いものを生み出したりしていきます。それは、大人になってからも必要なこと。「他者と学び合う」という姿勢のベースを築かせてあげたいと考えています。

愛情を受けた子どもは、壁にぶつかっても乗り越えていける

 子どもたちへの接し方において、同園の教諭たちが一般的な園とは異なるものがもう一つあります。それは子どもが「してほしい」と望んだことに対し、「自分でしなさい」と言わないことだといいます。

大塚 他の保育園や幼稚園の先生が「うちの園の子たちは1歳でも自分で着替えができるんです」と誇らしげに話すのを聞くことがあります。さらに上の子であれば、着替えの際にぐずっても「もう3歳なんだから、自分でお着替えできるでしょ」と突き放すケースが多いのではないでしょうか。そうした場面でも、当園の対応は特徴的といえます。4歳でも5歳でも、「着替えができない」と言われれば必ず手伝ってあげるんです。できないときに「助けて」と言えば、誰かが助けてくれる。「自分は守られる存在なんだ」と安心できれば、「自己肯定感」を持てる。自己肯定感が高い子は、壁にぶつかっても、自分で乗り越えようとするものなんです。生きる力の基礎を育てるということですね。

加藤 中には遊びを見つけられずに泣いている子もいます。そんなときはすぐに抱っこをしてあげて、「大丈夫だよ。先生が一緒にいてあげるよ」と居場所があることを伝えるようにしています。愛情を与えられ、安心できる場をこの園でつくってあげることで自己肯定感が育まれ、他者にも優しい心で接することができるようになります。

高須 「自分は愛されているんだ」という気持ちが生きていく支えになる。その実感を心の中に根付かせてあげることが、とても大切だと思いますね。

大塚  だから、当園が教諭に求めているのは「愛」なんです。無条件に、子どもをかわいいと思える、子どもと一緒にいるのが楽しい、そのような人に、私たちの仲間になってほしい。そんな想いを持った保育者が「この園を選んでよかった」と思える環境を、私たち経営陣がつくっていかなければならないと考えています。




保育者としてのスキルを磨き、長く働けるように

 子ども一人ひとりの主体性を尊重して見守り、必要なときだけ手を差し伸べる――それは、「こうしなさい」と一方的に指導する以上に難易度が高い保育であるといえます。そんな教育者としてのスキルを、同園の教諭たちはどのように磨いているのでしょうか。

高須 当園には、先輩・後輩関係なく、自由に意見を言い合える風土があります。「こんな子にはどう接したらいいか」「こんな場面でどう声をかけたらいいか」というケーススタディが活発。皆、仲がよく、「和」を大切にする風土だからこそ、情報共有がスムーズになされ、それが一人ひとりの知見として蓄積されていきます。

加藤 1人で思い悩むような状況に陥ることのないよう、新卒採用を対象に、先輩教諭に相談ができる「メンター制度」も導入しています。仕事に慣れた頃、相談者になってほしい先輩についてヒアリングをし、指名された先輩はメンターとして若手職員に対して年間を通じてサポートしていきます。メンタル面などの悩みも気軽に相談してもらい、若手が抱える不安や悩みを早期に気付き対処することで、早期退職防止につなげています。他、全職員対象のスキルアップ研修も充実させています。

大塚 希望者は海外視察にも行っていただきます。すでに何人かが、保育の先進国であるドイツをはじめ、アメリカ、ベトナムなどへの視察ツアーに参加した実績があります。今後もよりよい保育環境を整えていくために、国内外の優れた事例を学び、合うものがあれば取り入れていきたい。そのような新しいチャレンジをしたい人も歓迎します。

加藤 長く働いてもらうための制度も整えています。例えば、有給休暇の取得推奨やリフレッシュ休暇取得の必須化、育休明けの職場復帰支援や雇用形態の変更など。現在、出産後の職場復帰率は、夫の転勤などの事情がない限り100%です。発展途上な部分もありますが、より働きやすい環境を目指し、整備していきたいと考えています。

大塚 私たちは、子どものための理想の保育を追い求め続けていきたい。「子ども一人ひとりが主人公の園」。その想いに共感していただける、「愛」を持った保育者の皆さんを仲間としてお迎えし、ともに働きたいと思っています。


リスナーの目線

園庭に足を踏み入れた瞬間、大人でも思わずワクワクしてしまう、遊び心をかき立てられる空間が広がっていました。風が強く寒い日にもにもかかわらず、子どもたちは元気いっぱい。あちこちの遊具を飛び回る子、1人で砂遊びに没頭する子、まさにそれぞれが「個性を開放」している様子がうかがえました。子どもたちを見守る先生方は、適度に距離を置きつつ、抱きついてきた子はしっかりと抱きとめる……そんな姿が印象的でした。

インタビュー、編集/青木 典子、西野 愛菜

撮影/新見 和美

Profile

理事長/大塚雅一
大学卒業後、大学付属幼稚園勤務を経て、27歳で起業。「画一的な幼児教育」に疑問を感じ、理想の幼児教育像を求めて300ヵ所を超える幼稚園・保育園を訪問。 自らが理想とする幼児教育を追い求めて現在に至る。
都内で認可保育園「大空と大地のなーさりぃ」も複数園運営。中・高・大学生そして保育者向けや若手起業家向けに講演もおこなっている。
平成29年秋、51歳にて「藍綬褒章」を受章。

園長/高須良
大学卒業後、主に宇都宮市内の小学校に30年以上勤務し、小学校長を最後に退職。その間、栃木県小学校教育研究会音楽部会長等を務める。平成30年4月より現職。

事務長/加藤かおり
銀行勤務の経験を活かし、平成21年 当法人設立時に入職。幼稚園事務経験の後、平成22年に事務長に就任。平成26年4月保育園(かぜとみどりのなーさりぃ)開所、平成27年4月 認定こども園への移行に携わる。仕事と子育てを両立し、働く女性の目標としてキャリアを重ねている。

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