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ストーリー代表・CEO

「誰もが、人生の選択権を得られるように」幾度もの困難が教えてくれた、本当の豊かさ

最新ストーリー代表_ナウビレッジ株式会社

情緒あふれる下町エリアに特化。戸建て・店舗ビルなどを自社で買い取り、付加価値を高めて再販

今村 邦之 / Kuniyuki Imamura
ナウビレッジ株式会社
代表取締役社長

前職の企業を急拡大に導いたマーケティング力を活かして独立

デジタルマーケティングの戦略立案から施策実行までを一気通貫で支援し、企業が抱える課題解決に取り組んでいる、ナウビレッジ株式会社。設立した2020年10月からの2年間で、マーケティングに携わってきた組織の数は140件以上。人材、不動産、金融、エネルギー、ITなど、幅広い業界の法人を顧客に持つだけでなく、宮城県や愛媛県をはじめとした地方自治体から、町おこしを目的とした依頼を受けることも多い。

提供するサービスはコンサルティングだけにとどまらない。広告運用からSEO対策、クリエイティブ制作、マーケティング内製化支援まで、顧客の要望を叶えるためにでき得る手法はフル活用。型にとらわれない、総合的なマーケティング支援を実現するのが同社の強みだ。

「マーケティングは多岐にわたって戦略を打ってこそ、効果が表れるもの。重要なのは専門性より網羅性だと考えています。対応できる業態や提供できるサービスが限られていると、顧客のかゆい所に手が届かない可能性もある。受け皿を大きく持ち、一社一社の課題に対してフレキシブルに応じるよう努めています」

そう話すのは、代表取締役社長の今村邦之。マーケティングビジネスをメインに扱うのはナウビレッジが初めてだが、代表を8年間務めていた人材紹介業を展開する株式会社UZUZを、マーケティングにより急成長させた実績を持つ。Webメディア掲載向けの記事や、動画を数千本制作するなど、認知獲得や売上拡大に必要だと感じた施策には惜しみなく予算を投じ、月間応募者2,000名を集客した。その際、マーケティングの真価と可能性を実感したという。

「最適なマーケティング戦略を実行すれば業績アップを望めるにもかかわらず、そもそも効果的な手法を知らなかったり、リソースが足りなかったりする企業がとても多いと知りました。時間を使って戦略を考えて、確実にアウトプットしていくという地道な作業を担い、マーケティングに悩む会社を救いたいとナウビレッジを立ち上げたのです」

鶏口牛後の精神で、友人と共に人材会社を創業

設立から2年経ち、着実に成長を遂げてきたナウビレッジ。自分たちが存在する意義、大切にする価値観をメッセージとしてより多くの人々に届けたいと、新たにパーパスを掲げた。それが「Make It Possible」だ。この言葉に込めた想いを、今村はこう語る。

「大金持ちになること、有名になること。それが幸福感に直結するかと問われたら、答えはNOです。『選択肢を増やして、人生を豊かにする』。この状態を、社員も、顧客も、そして自分も体現できることこそ、最大の幸せなのだと気が付きました。誰もが自分の人生における選択権を得て、自己決定を可能にする会社となれるようにという願いを込め、パーパスを策定しました」

この言葉の礎にあるのは、今村が人生で経験した数々の困難だ。

鹿児島県で生まれ、司法書士事務所を営む両親のもとでのびのびと育った今村は、将来性のある学問を究めるべく、高校卒業後はアメリカの大学でマーケティングを専攻した。都会から離れた、日本人の少ないアラバマ州にて学業に勤しむ3年半を過ごす。就職活動では複数の名だたる大手企業から内定を獲得したが、個の力を求められる100人規模のベンチャー企業を選択した。

入社を果たすと、一つの物事に没頭するタイプの今村は目標達成に向けて一直線に突き進んだ。昼夜問わず働いた結果、体を壊し1カ月の入院生活を言い渡される事態に。わずか9カ月で退職を余儀なくされた。回復後、アルバイトとしてある企業に就職したものの、社長が独断で「会社を畳む」と宣言。そこで今村は、父親が常日頃口にしていた「牛後になるな、鶏口であれ」という言葉を思い出し、営業権の譲受を申し出た。

「個人事業主である親の背中を見ていましたし、父は『大企業に埋もれるな』と話していました。大学時代から起業を志していた留学先の友人たちの影響で、自分もいずれ独立しようと考えていましたが、今がその時だと決意したのです」

第二新卒に特化した人材紹介事業を引き継ぎ、2012年、友人2人と共に立ち上げたのがUZUZだ。学生時代に陸上部のキャプテンや留学生団体の会長を務めたことで育んだリーダーシップを発揮し、主軸事業と並行して、独自の仕組みを構築していたマーケティング支援事業や教育事業なども展開。順調に会社を拡大していった。

当時の今村を突き動かしていたのは、切磋琢磨した仲間と共に成功を称え合う瞬間。その一瞬を味わうために、自分の健康をなげうって、ひたすら仕事に打ち込んだ。週9回の会食をこなし、25時まで働きづめの日々。しかしその裏では、1年間で72回の通院と5回の手術を受けるという壮絶な状況にまで追い込まれていたのだ。

「気心の知れた仲間との会社経営、付いてきてくれる社員の存在、好調な業績。はたからは申し分のない環境にいる人間に見えたと思います。私自身も、目標達成して仲間と乾杯をするためなら、自分の生活を犠牲にすることなんて、何でもないことだと考えていました。しかし体ばかりか心も少しずつむしばまれ、精神的ダメージが大きくなっていったのです。確かに日々の頑張りが報われて成功を遂げる瞬間はとても気持ちのいいものですが、ある意味刹那的な感動で終わってしまいます。それより、大好きな仲間と健康的に働く日常に重きを置いた方が、幸せな人生になると思えたのです」

2年間で離職ゼロ。社員の意見と選択を尊重する環境を整備

顧客のあらゆる課題を解決しようというナウビレッジの姿勢こそ、「Make It Possible」の表れでもある。マーケティングによって企業が潤えば、新事業への投資や社員への還元など選択肢が広がり、顧客が実現したい組織の形を作ることができる。その考えから、同社では自社の採算よりも顧客に有益な施策を優先することも多々ある。

例えば、主に観光ホテルなど、地方にある法人向けのSNS運用セミナー。観光客増加を目的としたSNSの活用はニーズが増えている一方で、なかなか最適な手段を知る機会がない地方企業の状況に着目した。参加費を抑えて参加ハードルを低くし、誰でも学べる形で開催。参加企業に基本的なノウハウを習得してもらい、各社が自社サービスに応じたマーケティング戦略を確立することで、売上拡大に役立ててもらうことが狙いだ。ナウビレッジがマーケティング支援をした案件の中には、年商が10倍になった企業も。「自分たちが携わった顧客が業績を伸ばしているのは純粋にうれしい」と今村は笑顔を見せる。

同社のパーパスは、社員の働く環境作りにも反映されている。勤務スタイルは、リモートワークもオフィス出社も選択可能。業務内容に関しては「ワークライフバランスを優先して控えめに働きたい」「今はさまざまな経験を積めるポジションに就きたい」など、社員の意見を最大限に尊重している。こうして選択肢を広げる目的の一つにあるのは、心理的安全性の確保だ。

「誰もが、気持ち良く心地良く働きたいと望んでいるはずです。しかし選択肢が限られている職場だと、身動きが取れなくなり、しまいには自分にも他者にも優しくなれなくなってしまう。極端な話、本当につらい状況になったら逃げるという選択肢があってもいいと思うのです。逃げ道があると理解しているだけで、気持ちが楽になったり、落ち着いて考えられたりするものですよね。Make It Possibleというパーパスのもと、社員の選択できる機会を増やしていき、みんなが心身共に充実した状態になれば、安心感を持って働くことができる。これが、私が理想とする組織の形です」

自身の経験から、労働時間の管理やメンタルヘルスマネジメントも欠かさずに実施。社員が心豊かに働ける環境整備により、設立から2年経った現在も離職ゼロを叶えている。

友人が名付けてくれた社名を背負い、社会課題の解決を目指す

UZUZの代表を退くと決めるまでには、迷いと葛藤と幾度も闘った。安住する道もあったが、それでも独立を選んだ。「またゼロからのスタートになるが、1人で経営に携わり、自分に自信をつけたい」。今村の想いを聞いた共同創業者の2人は最終的には首を縦に振ってくれたが、最後に頼み事をされた。それは新会社の社名を付けることだった。

「今村を英訳してナウビレッジ。とてもシンプルな由来ですが、いい響きですし、『将来大きな会社に発展するように』と言葉を添えてくれたことが今の原動力でもあります。UZUZの時は経営者意識を持ちつつも、どこか2人の存在に甘えている部分もありましたが、自分の名前が社名となり、責任感も意志もより強固なものになりました」

今後は「By Marketing」を合言葉に、社会課題をマーケティングで解決することを目標としている。この2年間で、少子高齢化や女性活躍、環境問題といった社会的な問題に向き合う経営者を数多く見てきた。中でも、バングラデシュで参加した学習道具の贈呈式には、大きく心を突き動かされた。社会活動に間近で接するうちに、グローバルな社会課題にも貢献していきたいという気持ちが芽生えたという。ビジネスで語学力や異文化への対応力が一層求められる時代となっているが、そこにも国立大学で留学生向けの英語セミナー講師を務める自らの強みが生かせると、今村は話す。

「国内外の社会的課題という、難しくも重要性の高い領域にコミットしていくために、今後は組織体制を強化していくつもりです。探求心のある方や職場に学びを求める方にとっては、いつまでも情熱を注げる場所だと思います。何より、豊かな心で働ける環境があることで、自分のミッションに専念できる。マーケティングの力で、顧客企業、そして社会をより良い方向へ導くサポートを仲間と共にしていきたいと思っています」

公開日:2022年12月23日

Profile

1987年生まれ。鹿児島県出身。3児の父。2008年、米国アラバマ州立大学マーケティング専攻を学部3位、かつ1年間の飛び級で卒業。2012年に25歳で人材紹介会社、株式会社UZUZを創業。デジタルマーケティングを軸に会社を成長させ、2020年に退職。同年10月に、マーケティング会社であるナウビレッジ株式会社を設立。創業2年で140社超のマーケティングの依頼をいただく。アカデミック分野では東京医科歯科大学 非常勤講師、iU 情報経営イノベーション専門職大学 バーチャル研究室 客員教員、筑波大学 ヒューマンバイオロジー学位プログラム講師として活躍。

Contact
東京都渋谷区神宮前2丁目4−11 Daiwa 神宮前ビル 3階

Credit

インタビュー・執筆:堤真友子/編集:小田恵
撮影:新見和美

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