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ストーリー代表・CEO

働く場所の選択肢を増やし、 生き方の幅を拡げる。 地方に仕事を増やすことで 地方創生に貢献する

代表_LASSIC

働きたい場所で自分らしく
働ける社会をつくりたい

地方の課題に取り組み
テクノロジーで解決することで
地方に魅力的な仕事を増やす

株式会社LASSIC
代表取締役社長
若山幸司 / Koji Wakayama

地方に仕事を増やし、テクノロジーで地方を活性化へ導く

魅力的な仕事が少ない、給与水準が低い。そもそも仕事がない――地方ではこうしたことが原因で人口流出が加速し、衰退が進んでいく。そんな地方課題に対して、「~鳥取発~ITで、地方創生」を経営理念に掲げ、テクノロジーを駆使して解決を図るのが株式会社LASSIC(ラシック)だ。代表取締役社長の若山幸司は語る。

「LASSICが定義する地方創生は、『地方に仕事を増やすこと』です。地方には人口減少をはじめ多くの課題があり、『課題解決』を商材としてとらえるなら、チャンスが豊富なマーケットともいえます。そういった課題に対して地方で新規事業を興し、その事業を通して解決していく。その結果、地方に魅力ある仕事が増えるようにしていきたい」

地方創生を実現するために、同社では2つの軸をもとに事業を展開する。一つは、大都市圏に集中するITの仕事を地方に移転する「仕事の移管」。UXデザイン&インテグレーション事業により、今までは東京でしかできなかった仕事の地方移転をサポートする。東京だけでなく地方でもサービス開発ができる「ニアショア」モデルを展開して、ロケーションにとらわれず、自分が働きたい場所で働ける環境づくりを進める。

もう一つは、地方に雇用を生むサービスや事業を創り出す「仕事の創出」。地域イノベーション支援事業では、自治体と連携して地域活性化を促進する自社サービスを展開する。その代表例が、鳥取県智頭町との協業事業である「森林セラピー®」。森林セラピーを法人向けのサービスとして企画・開発。森林資源が豊富な智頭町に企業を誘致し、研修施設や民泊を利用してもらうものだ。町の収益につながり、地域の活性化に貢献している。

このほかのユニークな取り組みが「感情解析研究開発」。鳥取環境大学、鳥取医療センターと共に、心の健康増進を目的として「感情医工学研究所」を設立。「感情×IT」というアプローチで新しいサービスを構築する。認知症治療病棟において、IT・IoT・AI技術を活用して患者ケアの省力化や効率化を図る「ロボット病棟®プロジェクト」が進行中だ。
2025年、被介護者の人数はピークを迎える。患者が増えると医療スタッフが不足し、患者に対するサービスが低下し、医療スタッフの負荷も高くなると懸念されている。その課題に対して、同社ではテクノロジーでアプローチし、少子高齢化や医療従事者不足に悩む地域医療の支援を目指している。

「『50の地域に、1,000人の仲間を』というビジョンを掲げて、拠点を全国に拡げています。人が働きたい場所で働ける環境を整えると同時に、地方のマーケティングにも力を入れます。地方のニーズを拾い上げて、それを解決するためのサービスを提供する。そうやって地方を支援していくような構造にしたいと考えています」

 

世の中の課題を解決して、自分の「伝記」を厚くしたい

幼い頃から歴史が好きだった若山。人生をかけて世の中の課題を解決していく偉人たちの姿に憧れ、さまざまな伝記を読み漁った。特に、ローマ帝国、三国志、戦国時代など激動の時代を過ごした偉人たちの伝記に心を奪われた。

若山が小学生のときに父がIT企業を立ち上げた。「自分は当然会社を継いで2代目となるものだ」と思い、大学卒業後はITスキル習得のためにIT企業に就職。しかし、就職して間もなく、父と喧嘩し、「お前みたいなやつには継がせない」と告げられる。思い描いていたレールを突如失ってしまった若山にとって、転機となったのは大学時代から尊敬していた先輩の言葉だった。

「『お前の伝記は今何ページあるの?』と言われたんです。自分が好きな歴史上の偉人たちと比べ、自分の伝記はまだ1ページもないと気付いてしまいました。そこで自分の将来のことを初めて考えて、『自分の伝記を厚くしよう』と決めました。偉人たちのように何か世の中に貢献できることをして、自分の伝記を作っていこう、と」

そんな若山が最初にテーマに掲げたのは、IT業界の多重構造と人事制度の改善だ。この業界の仕事は元請けから1次請け、2次請けへと流れていく。若山は入社2年目でプロジェクトリーダーに任命されたが、元請け会社に所属しているというだけで、自分より経験豊富な下請け会社のメンバーの上に立つことに違和感を覚えた。加えて、社員本人の希望や能力と関係ないような異動が行われることもしばしば。そんな構造や制度の改革にチャレンジしようと決意した。

その後、人材サービスを手がける株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に転職。当時立ち上がったばかりのエンジニア派遣事業に携わった。そこで課題に感じたのが仕事探しにおいての制約条件である。スキルはあるのに、それ以外の条件が合わず選択肢が限られる。特に、通勤可能な範囲でしか仕事が選べず、マッチしそうな会社を紹介できないケースが多い。そういった現実に疑問を抱いた。

「インターネットがあれば場所に関係なく仕事は成立するのに、場所が制約となって自分の望む環境で仕事ができない。また、派遣されたエンジニアも実はお客様とほとんど会話していないというケースもあると知り、『Face to Faceである必要があるのか?』と思い始めました。場所に制約を設ける必要がないと感じ始めたのはこの頃です。さらに、IT系の仕事は大都市圏に集中し、地方にはほとんどなかった。地方に住みたいけどITの仕事がないから、IT業界から離れて別の業種に移ってしまう人を何人も見ました。IT業界は人手不足なのに、場所が理由で人が離れてしまうのは、本当にもったいないと思いました」

そう感じたものの、地方にITの仕事が少ないが故にエンジニアを大都市圏にしか派遣できない状況は続く。テクノロジーは世の中を便利にするためのものなのに、エンジニアは働く場所を自由に選ぶことができず、彼らの働き方は一向に便利にならない。「あなたのやっていることは、東京一極集中の加担だよ」と言われたこともあった。

さらに、「介護離職」の問題も深刻化している。高齢社会が加速する中で、高齢の親を介護する環境が整っていない家庭では、介護のために離職せざるを得ない可能性がある。場所にとらわれずに働くことができれば、親の介護をしながら仕事を続けることができる。ロケーションフリーな働き方に大きな価値を感じ、そんな働き方が実現できる社会創りに貢献する事業をしようと決めた。

地域創生プロデューサーの輩出を目指す

インテリジェンスを退職後に起業の準備を進めていた若山。インテリジェンス時代の同僚でありLASSICの創業者でもある現副社長の西尾と話す機会があり、2人が目指す方向性が一致していたため、LASSICへの参画を決めた。

西尾の地元である鳥取で事業を行うことに最初こそ戸惑ったが、日本一人口が少ない県故に「鳥取でできることは他の地域でもできる」と、テストマーケットとして最適な場所であると感じた。鳥取では地方自治体との距離が非常に近く、自治体から支援や助言をもらいながら事業を進めることができた。今では、鳥取で培ったノウハウを他の地域でも活用して、各拠点でITによる地方創生支援を進めている。

地方に仕事をつくることで地方創生に取り組む同社では、その実現に向けたさまざまな制度を整えている。自分が働きたい場所で働くことを実現するための制度が「U・Iターン確約制度」と「アンバサダー制度」。U・Iターン確約制度では、入社から3年後には自分が希望する拠点で働けることを確約している。アンバサダー制度は、自分が働きたい街にまだLASSICがない場合、大使(アンバサダー)となって、たった一人からでも自ら新拠点を作ることができる制度である。現在、鳥取以外に拡がる10拠点のほとんどが、アンバサダー制度によるものだ。

また、社員の技術力向上にも余念がない。地方にいながらも最先端のテクノロジーを学べる環境を作るために「留学常駐制度」を導入している。入社から1~2年が経過した社員には、一定期間東京に滞在し、最先端の技術を学べる機会を提供している。ITの経験がない社員でも、まずITを学び、その後自分が希望する土地においてテクノロジーで地方創生に貢献するという土台が同社にはできているのだ。

「これから入社する社員には、新規事業を創る機会を提供したいと思っています。まずはITを学び、ITのスキルを身に付けた後は地方の拠点でマーケティングをしてほしい。そして、その地方の課題は何なのか、それに対してどういう解決策を取るのかということを考えられる人になってほしい。最終的には、自分自身で事業を創出し、地方創生プロデューサーとなることを期待しています。今は大都市圏に仕事が集中しているかもしれませんが、自分たちの子どもが就職活動するときには、東京や海外と同じ土俵で地方の仕事を選べるような社会にしていきたいです」

※「森林セラピー」は特定非営利活動法人森林セラピーソサエティの、「ロボット病棟」は(株)LASSICの登録商標です。

リスナーの目線

「自分の伝記を厚くしよう」と決意して以降、さまざまな課題にぶつかって解決に取り組んできた若山社長。偉人たちの姿と照らし合わせ、「全ての物事に感謝して前向きに考えよう」と、自分自身の課題に向き合うことから始めたそうです。目の前の現実に対して一つひとつ疑問を抱き、解決すべく全力を尽くす姿はまさに激動の時代を生きた偉人のようだと感じました。

インタビュー・編集/青木典子、角田尭史
撮影/鈴木愛子

Profile

1972年、埼玉県生まれ。幼少期から野球に励み、社会人野球も経験。大学卒業後、金融系システム開発のSEを経て、1998年、株式会社インテリジェンス入社。IT派遣事業の立ち上げに参画。2002年、執行役員に就任し、IT派遣事業、人材紹介事業の事業責任者を歴任。その後、同社の同僚でありLASSICの創業者である西尾の掲げる理念に共感、2009年、LASSICに入社し、代表取締役社長に就任。

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