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ストーリー役員

日本の産業における イノベーションのジレンマを打ち破り 世の中に新しい価値を提供したい

最新ストーリー社員_株式会社フジクラ健康社会研究所

データサイエンティストとしての能力と
卓越した提案力を武器に
あらゆる企業の経営最適化を実現

負荷のないワークスタイルで
質の高いパフォーマンスを発揮

株式会社フジクラ健康社会研究所
上席・ゼネラルマネージャー
塚本幸一郎 / Koichiro Tsukamoto

正確な分析と斬新な提案でクライアントの期待を超える

 社会や企業が発展する上で、欠かすことのできない「イノベーション」。しかし、クライアントのニーズを重視しすぎるあまり、既存市場における持続的なイノベーションに終始してしまう場合が多い。そのため、新たな市場を生み出す核心的なイノベーションに後れを取り、経営状態を悪化させる「イノベーションのジレンマ」に悩む企業は少なくない。イノベーションのジレンマは、米ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授が提唱した理論で、業界トップシェアを誇る大企業や優良企業ほど陥りやすいといわれている。

 塚本幸一郎は、データサイエンティストとしての卓越した能力と、クライアントの期待感を上回るエッジの利いた提案力を武器に、イノベーションのジレンマを乗り越えようとする数々の企業で経営の最適化を実現してきた。

株式会社フジクラ健康社会研究所にジョインしたのも、同社の理念である“WHOの健康の定義にある3つの因子のなかで、肉体や精神ではなく、社会的健康の向上を改善することで個人の健康だけでなく、企業や団体の経済価値向上のみならず、国民の幸せや国の課題(社会保障)にも寄与する”という考えに感銘を受けたからだ。同社では、まさにデータという科学的な裏付けに基づいた社員の社会的健康の向上を軸にさらなる飛躍を図ろうとしている。2019年4月に同社の上席・ゼネラルマネージャーとして参画してからは、疫学等の公衆衛生的アプローチのみでなく経営分析も絡めた、バイタルデータ/経営課題解決領域分析により、社会的健康度の向上を付加とした新たな経営視点を提供することで、ビジネストランスフォーメーション部門を牽引している。

 塚本の特徴は、物事を3次元でとらえ、多角的に分析するデザインシンキングだ。一般的には平面でとらえられがちなビジネスプロセスを立体的にマッピングすることで、思考の流れや強弱を視覚的に把握し、新たなアイデアの創出につなげていく。

「イノベーションのジレンマを打破するには、常にクライアントの期待感を超えていかなくてはなりません。そのために欠かせないのが、全く新しいひらめきや発想です。そして、これまでにないアイデアを生み出すには、データに基づく客観的かつ正確な分析と、従来とは異なる思考のプロセスが必要なのです」

 新卒採用から所属していた社員が経営層のほとんどを占める多くの日本企業では、革新を求めながらも振り切れず、守りに甘んじることが少なくない。塚本は、そうした風土に風穴を開け、時代の流れにあった「ためらいのない経営判断」をサポートしている。

 

キャリアのキーワードは「データサイエンス」と「経営」

 塚本は、1975年に熊本で生まれた。大学関係の仕事に就く厳格な父と、温和な母、4つ違いで仲の良い姉との4人家族。今でこそ、時代の最先端を行くテーマに携わり、幅広く深い知見を生かして多くの企業に価値を提供するという世界に身を置くが、幼い頃はどちらかといえば内気で、目立つことを好まない少年だったという。習い事もいくつか経験したものの、どれも長続きせず、我を忘れるほど何かに夢中になって打ち込むこともなかった。

将来の片鱗をうかがわせたのは、地元の私立進学校に入学してからのことだ。洋楽のロックを好んで聴くうちにギターへの憧れが募り、自らギターを手にしてバンド活動をスタート。夢中でギターをかき鳴らす日々の中で、自身の興味を突き詰めていくことの楽しさを知った。同時に芽生えたのが、「学びたい、知りたいと心から思えることだけを追求したい」という想いだった。だからこそ、高校卒業後は大学進学ではなく、社会に出て働く道を選んだ。

「あの頃の自分の中にあったものは、一種の反骨精神だったのかもしれません。後々、コンサルティングファーム在籍時に経営学を学びたいと考え、大学院(経営管理コース)へ通いましたが、10代のときはただ進学すればよいという考え方に納得できず、学びたいことができるまで大学へは行かないと宣言し、社会に出ることを選びました。気持ちをまっすぐ伝えたからか、父も母も反対しませんでしたね」

 就職活動を始めたのは、インターネットの黎明期。その可能性に魅せられて、当時モデム市場でシェアNo.1を獲得していたオムロンマイコンシステムズ株式会社(ソフトバンク株式会社が吸収合併)に入社し、外資系企業向けソリューションマーケティング部に配属された。

 少しずつ仕事が軌道に乗り始めた1年後、ITバブルに沸くシリコンバレーで頭角を現していた外資系企業からの引き抜きという最初の転機が訪れる。これをチャンスととらえた塚本は一路シリコンバレーへ。パートナーとのアライアンスを構築しながらセールスを担当し、2年7ヵ月の間にセールスディレクターまで上り詰めた。

「外資系企業の良さは、やったらやっただけ成果として自分に返ってくること。個人の能力で道を切り拓いていける環境はとても刺激的で、やりがいを感じました」

 その後、SAS Institute Japanへ転職。データサイエンスのリーディングカンパニーであるSASで学んだ分析ノウハウは、今につながる基盤を作ったといっても過言ではない。時代は、ちょうど「ビッグデータ」という言葉が生まれた頃。当時から人工知能や機械学習にまつわる知見があったSASで、消費財メーカーや小売業などに経営戦略を提案できたことは、大きな財産となった。

 これ以降、塚本はデータサイエンスと経営をキーワードにキャリアを積み上げ、頭角を現していく。米フェア・アイザック(FICO)、セールスフォースでは、データドリブンマーケティング、リスクマネジメント、カスタマサクセスインテリジェンス、EBM、SFAなど、テーマに沿った提案・導入に従事。続いてジョインした株式会社シグマクシスを皮切りに、複数のコンサルティングファームを経験した。その結果、データマネジメント領域における知見が向上したと語る。

「シグマクシスでは、主にデータマネジメントプラットフォームの立ち上げをおこなう上での社員教育、外部に対するコンサルティングに携わりました。もともとは、シグマクシスに対してビッグデータを活用した課題解決を提案していたのですが、依頼を受けて内部から関わることになったんです」

これまでの経験を糧に、見たことのない未来を実現する

 常に新しい知識と技術を求め、最前線で強みを磨いてきた塚本のキャリアは一つの大きな引力となって、トレンドを取り入れようとする企業や人を引き付けていく。次に声がかかったのは、医療分野から経営戦略へ踏み出そうとしていた東京大学医学部発のブティックファームだった。これまでとは全く毛色の違うベンチャー企業。給与は大幅に下がり、将来の保証もない。それでも、「新しいことに触れてみたい」という一心で依頼を受け、さまざまな業種を対象としたビジネスプロセス改革、マーチャンダイジング・CRM最適化など、上流工程から一気通貫で顧客の課題解決を牽引した。

 ブティックファームの立ち上げが軌道に乗った後、データサイエンス・デザインシンキングに関わるオファリングに携わった電通グループとは、現職が活発に動き出した今もなおパートナーシップを継続中だ。新たに起ち上げた社団法人の運営サポート、政府衛星データ利用環境整備事業に加えて武蔵野大学データサイエンス学部客員教授としての講義も加わり、活躍の幅はさらに広がっている。

「時間や場所にとらわれない、柔軟なワークスタイルを取り入れることで、すべての仕事の質を高いレベルで保つようにしています。母体である株式会社フジクラが木場の自社ビルにオープンしたイノベーションハブ“BRIDGE”で社団法人の打ち合わせや仕事をすることもあれば、大手町オフィス、クライアントのオフィスに近いカフェでアイデアを練ることもあります。逆に言えば、決まった時間に出社して、デスクに向かって仕事をすることはほとんどありません。これからの時代、企業に人が合わせるのではなく、一人ひとりが自分のスキルや価値観に合わせて仕事とその取り組み方を選んでこそ、より良いパフォーマンスを発揮できると思っています」

 これから塚本がめざすのは、培ってきたデータサイエンスやデータコンサルティングの知見を生かした経営へのアプローチでイノベーションのジレンマを打ち破り、誰も成し遂げなかった未来を実現していくことだ。

かつて技術大国として世界をリードしてきた日本の科学技術力は衰退の一途をたどり、アジア諸国の急激な台頭の前に存在感を失いつつあると塚本は感じている。そんな、多くの企業が挑んでは跳ね返される中、塚本自身の豊富なノウハウと多様な方法論は、確実にその突破口になっていくはずだ。

「さまざまな企業と事業に関わってきましたが、データに基づいた客観性の高い意思決定でビジネスプロセスの最適化を図り、経営戦略を策定するという根幹の部分は一切ブレていません。蓄積してきたノウハウで、世の中に新たな価値を提供していきたいですね」



リスナーの目線

データドリブン、デザインシンキング……。淀みのないロジカルな口調でリズムよく話をしながら、専門用語が出てくるたびに「大丈夫ですか?」と視線を送ってくださった塚本さん。華やかなご経歴を拝見して勝手に抱いていた近寄りがたいイメージは、取材を始めてすぐに消えていきました。圧倒的な行動量に基づく知識量と発想力に加えて、その温もりある人間力も、多くの企業からラブコールを送られる所以なのだなと感じました。

インタビュー、編集/藤巻 史

撮影/後藤 敦司

Profile

ソフトバンク株式会社在籍後、SAS Institute Japan・米FICO・セールスフォースにてデータドリブンマーケティング、カスタマサクセスインテリジェンス、リスクマネジメント、EBMなど数多くのテーマに沿った提案・導入に携わる。 その後、シグマクシス含め複数の外資系戦略コンサルティングファーム、電通・博報堂などで主にデータサイエンス・デザインシンキング「スタンフォード大学:d.school」に関わるオファリングに従事。東京大学医学部発ブティックファームにて最高解析責任者CAO 兼 マネージングディレクターとして、数多くの業種へBPR/OPEX/ディープラーニング/外食産業向けIoTを利用した調達業務プロセス改革/マーチャンダイジング/CRM最適化/など上流工程からデリバリーまで一気通貫で顧客課題・要件に携わる。統計学・数理計画法・線形計画法・金融工学・クレジットスコアリング・行動経済学等のエキスパティーズに裏付けされた、マーケティングモデル導入に関する多くの方法論適用実績を有する。武蔵野大学 データサイエンス学部 客員教授、その他多数。

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