
飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す
リスナーズ株式会社
セールスマーケティングマネージャー
吉田 健太郎 / Kentarou Yoshida
「逆境や不利な状況を、仮説→戦略考案→実証で攻略していくのが最高に楽しい」。
そう話すのは、リスナーズ株式会社でセールスマーケティングマネージャーを務める吉田健太郎だ。
困難を乗り越える達成感を初めて感じたのは高校時代。陸上部で投てきを専門にしていた。体格が大きなアドバンテージとなる競技だが、吉田の身体は決して恵まれたものではなかった。その中で、強豪と対等に渡り合うために必要なものは何か、自分には何が不足しているのか、仮説を立てることから始めた。問題点を洗い出したら戦略を考える。可能性のある施策を一つずつ試しながら結果を追求し、全国大会への出場を果たした。
新卒で入社した大手専門商社ではICTインフラ構築やオフィス移転、システム開発などの営業に携わった。ここでも仮説→戦略考案→実証のサイクルを回し続け、3年目にして大手流通グループと新規プロジェクトの大型商談を成立させている。
「より熱量を持って取り組める仕事がしたい」と転職活動に踏み切ったとき、注目したキーワードが「共感」だ。きっかけはYouTube。テレビよりもクオリティは低いのになぜ人気があるのか。吉田が導き出した仮説が「共感」だった。寝ぐせがついたままのYoutuberが、自分がやりたいことをありのままに発信する。そこに視聴者は親近感を覚えるのではないか。「これからは『共感』を生み出せるサービスが伸びるのでは」。そう考えていたとき、リスナーズに出会った。
「リスナーズが制作するストーリーは『情熱大陸のショート版』――そんなフレーズを目にして、最初は疑いました。でもコンテンツのレベルの高さを確認して、胸が熱くなったんです。社長と面接した翌朝、目覚めても胸が熱いままで、これはいい仕事だと確信しました。共感を軸につながった人とは、あるときは友達に、あるときは仲間に、また恋人や家族にもなる。人をつなげることで、よりよい世界を創れるイメージを持てたんです」
前職では大規模な組織営業を手がけていただけに、1対1で経営者に向き合う営業活動には当初戸惑いもあった。結果を出せない時期が続き、焦りが募る。そんなとき、ある本の一文に目が留まった。「相手を深く知ろうとしているのか」。
商品の魅力をプレゼンすることばかりに気をとられている自分に気付いた吉田は、「話を聴く」姿勢を心がけるようにした。すると、「実は誰にも話したことはなかったんだけど…」と、新しい事業や仲間に対する想いを打ち明けてもらえるように。信頼され、心を開いてもらえる喜びを感じた。
『LISTEN』の営業を始めて数ヵ月、吉田は経営者との商談において、ある点に注目するようになった。それは経営者の「覚悟」と「決意」だという。
「LISTENは自分の想いやビジョンを外部へ発信するツールであると同時に、自身を見つめ直し、未来へ気持ちを新たにするツールでもあると思います。言葉にしたからには実現に向かって努力し続けなければなりません。もし、できなければストーリーを読み、『想い』に共感してくれた人たちを裏切ることになります。なので、その覚悟と決意がある方にしかLISTENはお勧めできない、と考えるようになったんです。そして覚悟と決意を持つ人に対しては寄り添い、力になりたいと」
吉田が描くのは、すべての人がストーリーを共有することで幸せになる未来だ。
「共感できる仲間を見つけることができれば、そこがその人にとって心地よく楽しい『居場所』になる。誰もがそんな居場所に出会えれば、争いや摩擦も起こらなくなるのではないでしょうか。そんな未来を私たちで築き上げていきたいと思います」
インタビュー・編集:青木典子/撮影:田中振一
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