
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
日本ファイナンシャルプランニング株式会社
岡 健太郎 / Kentaro Oka
「保険は人生の可能性を拡げるもの。将来に対する不安を取り除くことで、思い切った挑戦が可能になるからです」
長期の入院や障害などで働けなくなったり、亡くなったりした時、家族や親族に負担をかけたくないと思う人は多いだろう。経済的な負担は精神的な負担にもなり、周りの人たちの可能性をシュリンクさせてしまいかねない。
「周りへの心配や漠然とした不安に惑わされることなく、何があっても本当にやりたいことに集中できると思える。そういう人生を送るために、保険を活用していただきたいのです」
そう語るのは、日本ファイナンシャルプランニング株式会社で生命保険営業を務め、採用業務にも携わる岡健太郎。岡は、同社の「経済的に困ることのない、豊かで明るい社会を実現する」という理念に共感して、2021年5月に入社した。
「前職は外資系の保険会社でした。7年間勤める間に、自社商品しか扱えない一社専業の限界を感じました。当社は代理店なので、多数の会社のプランからお客様に最も適したものを選んでご提案できます。損害保険や不動産のご相談にも、自社の専門家と協力して対応できる点も強みです。志を同じくする方と共に働けていることもうれしいですね」
大学卒業時は厳しい会社で成果をあげてみたいと思い、証券会社の営業職を選んだ岡。入社数年でトップランクの成績をあげるようになるが、仕事に疑問を覚え、転職を考え始める。
「証券会社の仕組み上、リタイア後の富裕層が主な顧客でした。お客様にはかわいがっていただいていましたが、資産形成が本当に必要なのは自分と同世代からリタイア前の方ではないかと思ったんです。年齢的にも資産的にも幅広い層に、今後の人生の経済的な安心をお届けする仕事がしたいと考えました」
保険は誰に対しても平等で透明性が高いもの。今のお客様にもさらに貢献できると考え、入社4年目に外資系生命保険会社に転じた。
営業の最高峰と言われる会社を選んだのは、自分の力を試したかったから。しかし、証券と保険は同じ無形商材とはいえ、世の中のイメージも違い、当初は苦労したという。そんな折、岡はその後の仕事人生に影響を与える大切なお客様と出会う。
「貯蓄がメインで入院保障のない保険に入っていた方でした。お子様が生まれたばかりなのに、その保障内容では安心できないと思い、月々の保険料が同程度で死亡保障が高く、入院保障も付く保険をお勧めしました。納得して契約してくださった数年後に、がんが見つかったとの連絡をいただいたのです。『あの時、乗り換えてよかった』と言ってくださいました」
自分の提案でお客様の考えを変え、結果的に安心を提供できた。そんな手応えを感じられた出来事だった。
2年間営業を務めた後、マネージャーとして採用と育成、組織運営を5年間担当。中でも人材育成は難しく、なかなか成績をあげられないメンバーもいた。
「自分が2年間しか生命保険営業に携わっていなかったため、再現性の高い営業方法が確立できていませんでした。だから、メンバーにも伝えることができなくて。もう少し営業経験を積みたいと考えるようになりました」
自社商品しか扱えない保険会社の限界を感じていたこともあり、さらに提案力を強化できる代理店への転職を検討。日本ファイナンシャルプランニング代表の伏屋の理念に共感し、入社を決めた。
「それまで勤めた2社は入社時点ですでに大きな会社でした。今度は、会社と自分が一緒に育っていけるような場所を選びたいと思っていました。当時設立4年目の当社は、その点でもマッチしていたんですよね」
岡は、出身地の愛媛県で過ごした小中学校時代に、ソフトボールと野球でピッチャーを務め、勝てなかったチームを優勝できるレベルにまで躍進させた経験を持つ。チームと自分が共に切磋琢磨した体験を、まずは良い指導者に恵まれ、良いメンバーが集まってくれたからと話し、また自分自身も事を成し遂げるための素質を「持っている」と思うと語る。
この「持っているもの」を会社で生かし、自分の成長と共に会社を大きくしていくことが、岡の次なる挑戦だ。
「生涯にわたって頼られる営業職としてお客様を守りながら、一緒に働く仲間を増やしたいですね。再現性のある営業方法を確立して、人材育成にも携わりたいと思います」
同世代に「何歳からでも新しい何かを始められる」ことを見せたいと、35歳を迎えた昨年、ボクシングを始め、現在は大会に出場する準備を進めている。
「自分だけが成功してもおもしろくないですよね。一緒に何かをやり、切磋琢磨できる人がいた方がいい。それはお客様に対しても同じ気持ちです。社内外問わず、一緒に挑戦し、成長して、互いの成功を喜び合える仲間を増やしていきたいです」
公開日:2022年4月19日
インタビュー・執筆:ひらばやしふさこ/編集:猪俣奈央子
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