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ストーリー代表・CEO

多くの人がより手軽に より安心して 国境を越えられるサービスを提供

代表_ビジョン

株式会社ビジョン

代表取締役社長
佐野 健一 / Kenichi Sano

「不便」や「不満」を解消し、ユーザー数を拡大

「海外に行っても、インターネットを手軽に、安心して使いたい!」――そんなニーズに応えるサービスとして『グローバルWiFi®』を提供しているのが株式会社ビジョンだ。

『グローバルWiFi®』とは、世界200以上の国と地域で使えるパケット定額制の海外用Wi-Fiルーターレンタルサービス。ビジネスのグローバル化や海外旅行者の増加に伴い、ユーザー数を伸ばしている。2016年12月時点で海外12拠点の子会社を置き、パートナーも含めグローバルネットワークを拡大中。利便性をさらに高めるため、『グローバルWiFi®」のローカライズを進めている。

このほか、訪日外国人旅行者向けWi-Fiルーターレンタルサービス『NINJA WiFi®』、また、法人対象に固定通信、移動体通信、OA機器、ビジネスフォン、WEBサイトなど、通信インフラ環境やオフィス機器に関するサービスを幅広く手がけている

「『なんだか不便』『よくわからない』『めんどくさい』……企業や個人のそんな声に対する解決策を考えて提供してきました。すると、『こんなものもほしい』『これもお願いしたい』というリクエストをいただくようになり、それに応えるうちにここまで拡大しました」

そう語るのは代表取締役社長である佐野健一。佐野は社会に出た直後から「通信サービス」の道を歩んできた。最初に就職したのは、OA機器や通信回線サービスを扱う株式会社光通信。入社後すぐにトップの営業成績を挙げ、マネジャー、支店長、複数部門の事業部長へとスピード昇進。24歳時点で約800人の部下を持つまでになった。

ところが25歳のとき、その地位をあっさりと手放す。出張時、新幹線の車窓から富士山を見たとき、「ここで起業しよう」と思いついたのだという。そのまま最寄りの新富士駅で降り、不動産屋に駆け込んでアパートを仮契約した。

もともと独立起業を考えていたものの、場所もタイミングもノープランの状態。それでも「直感」に従い、決意し、行動を起こしたのだった。

 

起業2年目で売上10億円を達成するも、異分野へシフト

起業した佐野が最初に手がけたのは「国際電話の割引サービス」だった。

静岡に移住後、佐野はあるサッカーチームに参加。そのメンバーは全員、出稼ぎにきていたブラジル人だった。

「日本の文化になじめず孤立感を抱く彼らにとって、大きな楽しみは母国の家族や友人と話すこと。でも、国際電話料金が高すぎて長くは話せない、と嘆いていました。そこで、自分の『通信』の経験を、彼らの悩み解決に活かせるのでは、と思ったんです」

佐野は通信事業者と交渉して割引サービスを作ってもらい、日本在住の南米の人々向けにコールセンターで販売するというビジネスを立ち上げた。ブラジル人やペルー人のスタッフを雇ってサービスをリリースすると、またたく間にニーズの掘り起こしに成功。2年目には10億円の売上を挙げた。

しかし、佐野はこのビジネスは長続きしないと踏んでいた。通信事業者側で国際通話料を下げる動きがあったためだ。しかもインターネットも急速に普及しつつあった。そこで、国内事業に軸足を移し、大手通信会社の代理店として携帯電話やブロードバンドサービスを法人向けに販売するビジネスへとシフトした。また、Webマーケティングに取り組んだ。

2011年になると、ある社会問題が目につくようになった。旅行や出張で海外に出かけた人が、設定を間違えた状態でモバイルからインターネット接続をした結果、パケット定額制の指定外通信業者経由のデータ通信に対して高額の使用料を請求され、支払い困難に陥るケースが頻発した。いわゆる「パケ死」問題だ。

「何とかしなければならない」。

「通信のプロ」として使命感に駆り立てられた佐野は、『グローバルWiFi®』の仕組みを考案。アジア地域最大級の通信会社であるシンガポール・テレコムや米ニューヨークの大手通信事業者にプランを持ちかけ、契約を成立させた。もともと日本の大手通信業者との取引で十分な実績を積み、加えて世界の上位企業と手を結んだことで信頼を得て、短期間で200もの国・地域へサービス網を広げたのだ。

 

顧客保持と社員の成長、両方を叶える「仕組み」を築く

佐野が以前勤務していた光通信といえば、ハードな営業で知られている。そこでトップセールス、事業部長の地位を獲得し、起業後も難易度の高い交渉に挑んで成功を収めている実績から、大胆で勢いのあるキャラクターをイメージする人もいるかもしれない。

しかし、佐野は自身を「もともと真面目なコツコツ型」だと評する。

「昔の同僚には『パッション営業』タイプが多かったですね。熱意を持って、勢いにまかせてぶつかって社長に気に入られて受注する、という。でも、そうして獲得した顧客は、別の情熱的な営業マンに会えば、そちらに簡単に乗り換えるものです。そんな事例を数多く見てきました。本当に信頼を得て長くお付き合いを続けるためには、まず誠実であること、そして、相手が求めることにきっちり応え続けることが大切なんです」

ビジョンの経営においても、顧客の流動化を防ぎ、取引を継続する仕組みを整えてきた。

まず、Webマーケティングによって、自社サービスに興味を持つ企業のアクセスを促す。営業が、そうした「見込み客」に対する受注活動を行う。受注後はコンシェルジュ部隊が継続フォローを行う――というように。つまり、営業はコンサルティングと提案業務に、コンシェルジュはフォロー業務に集中して取り組むことで、サービスの質が向上し、顧客の満足度も高まるというわけだ。

「当社には『営業がやりたい』と入社してくる人が多いんです。おもしろいと思いますよ、当社の営業は。お客様の多くは経営者で、しかもスタートアップしたばかりの企業の社長が多い。いろいろなタイプの社長と対話することで、ビジネスパーソンとして学べることがたくさんあると思います」

同社の社員のキャリアパスには、ある特徴がある。多くのメンバーは営業からスタートするが、基本的に2年、早ければ1年~1年半で別の部門・職種に異動するのだ。

「同じことをやり続けているとつまらなくなる。変化があれば、新たな刺激を受けて楽しく仕事ができる」という佐野の考えにより、営業を2年程度務めた後は、Webマーケティング、グローバル事業、システムエンジニアなど、さまざまな部門へ異動するか、営業部門でマネジャーのポジションを目指してもらうことになる。本人の適性に応じ、さまざまな「プロフェッショナル」の道が用意されているのだ。

現在、ビジョンの組織は国内・海外で従業員600人近い規模に達している。従業員の約50%が女性、約15%が外国籍というのも、同社の特徴だ。

「採用においては性別も国籍も、学歴も経歴も問いません。人間性重視。だから個性はバラバラですね。幹部社員も同じタイプの人間は1人もいません。『サファリパーク』のような感じですよ(笑)。しかも、日本のサファリパークではなく、ケニアの国立公園の。組織は、どこを切っても同じ金太郎飴のようにならないことが大事。さまざまな人がいることでお互いに刺激し合えるし、補完し合える。チームワークの効果を最大限に高め、お客様に提供する価値も高められるんです」


人々が安心して国境を越えられるサービスを広げていく

ビジョンは2017年、新たなサービス提供をスタート。訪日外国人旅行者・海外渡航者に向けた、ウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」のレンタルサービスだ。

業務提携する株式会社ログバーが開発した「ili」は、手軽に持ち歩けるサイズで、インターネットに接続しなくても本体のボタンを押して話せば即時に自分の言葉を翻訳してくれるツール。「CES 2016イノベーションアワード(家電における優れたデザイン・技術を賞するコンペティション)」で賞を獲得し、注目を集めている。

このサービス開始をリリースしたとき、ある人に言われた「これで海外に行ける!」という言葉が佐野の耳に残っている。

先進国の中でも、日本人は海外旅行をする人が少ないという。それは言葉の壁のせいであり、壁がなくなれば、もっと多くの人が行きたい国に行ける。それをサポートできる喜びとやりがいを改めて感じた。

このほか、自分の国の言語で世界中のレストランが予約できるサービスも提供する予定。『グローバルWiFi®』も含め、付随するサービスを今後も取り揃えていく。

「10年後、人々が国をまたぐとき、何かしら必ずビジョンのサービスを使ってもらえているとうれしいですね。遊び心のある付加価値サービスも手がけていきますが、やはり『困った』を解決したいという想いが軸にあります。外国への旅前・旅中・旅後の『困った』『不便』をどんどん解消することで、国境の壁を取り払っていきます」

 

リスナーの目線

起業を決意したときのエピソードからは大胆で直感的な人物かと思いきや、堅実かつ綿密な「仕組み」を作り上げる力にも長けた方だと感じました。営業活動を通じて多くの顧客と接し、さらには多くの部下をマネジメントしてきたご経験により、「人」を見て、人を活かす術を身に付けていらっしゃることが、会社へのロイヤリティの高さと事業の成長につながっているのではないでしょうか。

インタビュー・編集/垣畑光哉・青木典子・森晶

Profile

1969年鹿児島県生まれ。

1988年私立鹿児島商工高等学校卒業、1990年株式会社光通信に入社、すぐにトップ営業マンになる。

1995年静岡県富士宮市で起業、ビジョン設立。経営理念は『世の中の情報通信産業革命に貢献します』。電話回線、法人携帯、ビジネスフォン、コピー機などの通信インフラディストリビューターとして、WEBマーケティングやCRMの仕組みによるモデルで業界トップクラスの販売実績を誇る。

2012年より海外用モバイルWi-Fiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi®」を開始。現在200以上の国と地域で『世界中いつでも・どこでも・安心・安全・快適なモバイルインターネット』環境を提供中。2015年より訪日外国人旅行者向けに「NINJA WiFi®」を展開。

2015年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。2016年12月、同取引所第一部へ市場変更。

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