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ストーリー代表・CEO

ARを駆使したアプリで世間の話題になるような新しい顧客体験を創る

代表_スターティアラボ

「人と違うことをする!」の意識から
新たなマーケティング手法を創出

元ミュージシャンから20代で経営者に。
失敗しても立ち上がり続けることが
成長の近道だった

スターティアラボ株式会社
代表取締役社長
北村 健一/ Kenichi Kitamura

ARアプリ開発の先駆けとして業界シェアトップクラス

スターティアラボ株式会社が手がけているのは、デジタルマーケティングのアプリケーション開発事業。数あるサービスの中で、現在最も注目を集めているのは、AR(拡張現実)を使ったサービスの『COCOAR(ココアル)』だ。ARとは現実世界には存在しないデジタルデータを重ね合わせる技術で、ポケモンGOのAR機能と言えばピンとくる人も多いだろう。COCOARは、このARを企業のマーケティングやプロモーションに活用するために、低価格でAR機能を使って楽しめるコンテンツが制作できるサービスだ。

COCOARを使った事例で最近話題になったのは、菓子メーカーと飲料メーカーのコラボレーション企画。チョコレート菓子のパッケージに描かれた絵柄とペットボトルの絵柄を一緒にアプリケーションで読み取ると、スペシャル動画が見られるという仕組みだ。絵柄の組み合わせで出現する動画が異なることや動画の声を有名声優が担当したことが話題となり、「これは面白い!」とSNS上で拡散され、商品売切れという大成功を収めた。

他にも、大人気アニメーションのファンランイベントがある。ジョギングルートのポイントごとにキャラクターが描かれた立て札があり、アプリケーションで読み取るとそのキャラクターと記念写真が撮れるという仕掛けで、イベントの盛り上げに一役買った。

アプリケーションダウンロード数は、現在170万件。顧客の業種・ジャンルは問わず、導入実績も1500社に迫る勢いで、国内でもトップシェアを誇る。代表取締役社長の北村健一は、その理由をこう語る。

「まず、スターティアラボがARを用いたアプリケーション開発での先駆者だったことが理由の一つ。また、純粋に広告を打っても響かなくなってきている今、商品やサービスをたくさんの人に知ってもらうために、インパクトのある新しい『顧客体験』をどのように演出したらよいかと頭を悩ませている企業が非常に多い。COCOARならそれができると、評価されているのだと思います。また、大きな設備投資をしなくても参加者に喜ばれる演出ができる点もメリットの一つと言えるでしょう」

スターティアラボのクライアントは、企業の広告やプロモーションを担っている印刷会社、広告代理店が主だが、アプリケーションを販売促進などに戦略的に活用しているのはメーカー企業で、アプリケーションを使って楽しんでいるのは一般消費者である。

「世の中をあっと言わせて話題になるような企画も提案できる。それがこの仕事の面白さの一つだと思います。アプリケーションの機能や使い方をご説明するのはもちろんのこと、COCOARをどのように使うと消費者に楽しんでもらえるかといったことまで提案できると、導入いただける確率がグンと上がります」

ミュージシャンの道を断念。「人見知り」ながら営業に転身

31歳の若さでIT企業の社長となった北村。実は、もともとは経営者志望ではなく、学生時代に目指していたのはミュージシャンだ。17歳でバンド活動を開始しドラムを担当。「スポーツが苦手だったので、目立つためにはバンドだと思った」と笑う。

出身地である福岡県北九州市はバンドが盛んだった。北村のバンドも地元では人気があり、「プロとしていける!」と確信して22歳で上京した。しかしながら1年後、北村自身の結婚を機にバンドは解散となる。家庭を築くという責任感から企業への就職の道を選んだのだ。ずっとミュージシャンを目指してきたので、サラリーマンになるというイメージをまったく持っていなかった。「これからどうなるのだろうという不安しかなかった」と、当時を振り返る。

就職活動を開始し、当時著しく成長していたIT業界に的を絞った。そこで出会ったのが、スターティアラボの親会社であるスターティア株式会社の本郷秀之社長だ。

「『この人について行けば間違いない!』と直感しました。当時、スターティアはまだ従業員数30名ぐらいの規模で、応募した中では最も小さい会社でしたが、この社長の下で働きたいと思った。面接で“IT”は何の略だと聞かれて、“インターネット”と堂々と答えたぐらい、ITの知識はゼロ。未知の世界でよく採用されたなと自分でも思いますね。社長からは後で、『中途半端より全く知識のないほうが、吸収が早いと思った。間違えて正解だったね』と言われたのをよく覚えています」

営業として採用された北村は、入社初日から「一番売れている先輩」を探し回った。そしてトップセールスの先輩に売れている理由や営業プロセスを事細かに聞き、それを徹底的に模倣した。次に、自分の得手不得手を考えた。初対面の人とのコミュニケーションが苦手なため、対面より電話のほうがスムーズに運べると自己分析。事前に資料を送付し、電話である程度説明をして、商談がまとまりそうなら直接会う…という戦法を選んだ。そうした活動が功を奏し、数ヵ月でトップセールスへと駆け上がる。

「ミュージシャンを目指していたのに、人見知りが激しかった(笑)。社会人は無理だと思っていました。だからこそ人と同じことをやっていてはダメだと、自分なりの方法を編み出すことでうまくいったんです」

北村の後輩には、同じように人見知りで、会話が苦手なメンバーがいた。自分のやり方を伝えてやらせてみると、営業成績トップ3を自分と部下2人が占めるように。そこで、誰でもある一定の行動をとれば受注できるような仕組みこそが効果的な「マーケティング」だと感じ、北村は「マーケティング事業を新規事業として始めたい」と社長に直訴した。

会社の経営計画上、その希望はすぐには叶えられなかったが、北村はほかの新規事業を任されるようになった。「新しいことに挑戦したい」という姿勢を社長が買ってくれたのだ。

こうしてレンタルサーバのホスティング事業やコールセンターサービスなど、いくつかの新規事業の立ち上げを手がけた。しかしながら、いずれも失敗に終わる。

「『降格させてほしい』と、泣きながら上司に訴えたこともありました。失敗して悔しいと思う以上に、僕に期待をしてチャンスをくれた会社に貢献できなかったことが情けなかった。けれど、そんな僕を上司は見守り続けてくれましたし、社長は失敗してもそれを次の糧にすればよいと、チャンスを次々と与えてくれたんです。この頃から起業への意識がありましたが、自分がいずれ会社を作ったら、何度もチャンスを与えられる社長になろうと思いました」

音楽を道半ばであきらめ、夢を見失っていたときにスターティアに入社し、トップセールスとなった北村。「若くして社長になったらかっこいい」と新たな目標を抱いた。それを実現するためには「新規事業で成功して分社化し、その社長の座につくのが近道」と思い、目の前の事業に全力で取り組んだ。

そして、2005年、現在のスターティアラボの前身となるマーケティング事業の立ち上げに着手。当時の主力商材だった電子書籍サービスが軌道に乗り、2009年に分社化しスターティアラボが誕生したのだ。

失敗しても再チャレンジできる会社でありたい

北村は経営理念に「四面賛歌」という言葉を掲げている。4つのキーセンテンスがあるが、その筆頭に来るのは「個性を活かした『成長』の実現」だ。社員一人ひとりの個性を理解し、強みを伸ばすことこそが成果を生み出すと北村は信じている。

スターティアラボを立ち上げてからも紆余曲折の連続。親会社の上場でいきなり7億円という資金が転がりこんで来たときは、株主の期待に応えようと会社を成長させることばかりに気をとられていたという。それで社員の育成が後手に回った結果、成長が鈍化してしまった。これはマズイと、もう一度当初の経営理念に立ち戻って社員教育に力を注ぎ、業績を回復させた。

「社長として社員にどう貢献するか、どんな会社にしたいのかということを忘れては、会社の成長もあり得ない。これも失敗からの学びですね」

スターティアラボでは、入社早々にプロジェクトリーダーを任されるメンバーもいれば、まずは先輩の下で既存のクライアントサポートから始めるメンバーもいる。そこに優劣はない。北村をはじめとする経営陣が各社員の個性を見て、能力やその人の目標と照らし合わせながらそれぞれのキャリアパスを描いていくのだ。

北村は、社員に「挑戦をしてたくさん失敗をしてほしい」と思っている。それが成長の早道だと自らの経験から知っているからだ。

北村が次に掲げる目標は、「グローバルに通用する経営のプロフェッショナルになる」そして「世界標準のマーケティングエコシステムを確立する」。

まず、自分自身が経営者として海外でも通用する能力を高める。そして利益を独占するのではなく、関わる人たちすべてに利があるような、これまでにない新しいシステムを創出したいと考えている。

「これまでも、他でもない『私たちだからできること』に挑戦してきました。これからもその姿勢は変わりません。同じ想いを共有してくれる人と新しい価値を創造していきたいですね」

リスナーの目線

未経験で飛び込んだ企業でいきなりトップセールス、29歳の若さで社長就任という華々しい経歴を持ちながら、実は「人見知り」というギャップを持つ北村社長。けれど、自分の短所さえも逆手に取って、成功法則を導き出してしまうところがやはり「只者ではない」所以ではないでしょうか。一方で、そうした成功体験を独り占めしない懐の深さもお持ちでした。起業や経営の道を目指す方に、ぜひ出会ってもらいたい経営者です。

インタビュー・編集/青木典子三本夕子  撮影/平山諭

Profile

福岡県・北九州市出身。高校卒業後、プロのミュージシャンを目指して上京するが、1年後にバンドは解散。スターティア株式会社に営業職として入社する。入社後わずか数ヶ月でトップの営業成績を収め、指導した部下とともに売上の上位を独占。その業績と「新しいことに挑戦したい」という熱意が認められ、新規事業の推進役を歴任。2005年にマーケティングの新規事業部を立ち上げ、2009年に分社化し、株式会社スターティアラボを設立。同年代表取締役に就任。

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