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ストーリー代表・CEO

「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」を企画・推進。業界初の試みで中小企業がタッグを組み、日本を変える

代表_株式会社中小企業のチカラ

経済の観点から、そしてSDGsの観点からも、中小企業が力を合わせて日本を盛り上げる

株式会社中小企業のチカラ
代表取締役
山下 佳介 / Keisuke Yamashita

業界初の肖像権使用形態を実現させ、中小企業の広告宣伝を支援

2021年初春、“「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」公式アンバサダー”の文字とともに、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが50社近い中小企業のWebサイトやバナー広告に登場し、話題となった。

このプロジェクトを率いるのが、株式会社中小企業のチカラ。代表取締役を務める山下佳介は、プロジェクトの目的を「日本の会社の99.7%を占める中小・ベンチャー企業が力を合わせて、経済の観点から、そしてSDGsの観点からも、日本を盛り上げること」と語る。

田村淳さんの起用は、認知向上が難しい中小企業の広告宣伝を支援するために、プロジェクト参加企業が公式アンバサダーの素材を利用できるという、業界初の肖像権使用形態を実現させたものだ。

同社ではタレントパワーを有効に活用するための支援に加え、メディアやマスコミを巻き込んだ情報発信・PR支援、日本中小企業大賞による社員モチベーション向上支援も行っている。

「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」は、中小・ベンチャー企業を対象とした、人材紹介事業を営むグループ会社のプロモーション事業として始動。 その後分社化する形で、2021年6月に中小企業のチカラが設立された。

コロナ禍で苦境に立たされた中小企業を応援するために、プロジェクトを立ち上げ

2020年春の緊急事態宣言発出後、コロナ禍前に1,000社以上あった人材紹介事業の求人企業が、4分の1の250社に激減した。7割以上の中小企業が、コロナ禍のダメージで採用をストップせざるを得ない苦境に陥っていたが、同社はその状況を目の当たりにしながらも、人材紹介事業を150%伸ばしていた。その背景には、大手芸能事務所タレントのイメージキャラクター起用がある。

「コロナ禍前、当社の売上は倍々で増えていました。初めてタレントさんにイメージキャラクターになっていただき、これからいくぞ!というタイミングで、新型コロナウイルスの感染が拡大。プロモーション関連施策の全部を止めざるを得なくなりました。その時点でプロモーションに掛かる費用はすべて支払い済み。正直、失敗したと思いました」

ところが、フリー素材の女性の写真を使っていたときに比べ、Webサイトからの問い合わせ数、求職者数、求人企業は10倍増。集客コストも4割以上カットでき、求人企業を開拓するための動画などからの問い合わせも急増するという劇的な結果が得られた。

「当時、起用させていただいたタレントさんは映画などで活躍しておられたとはいえ、一般での知名度はそこまで高くはありませんでした。それでもこれだけの効果が得られたことで、やはりタレントパワーはすごいと感じましたね」

この経験を基に、苦境に立たされている中小企業のためにタレントパワーを活用できないかと山下たちは議論を重ねた。有名タレントを起用できれば、おそらくより成果が上がる。しかし中小企業1社が一流タレントにお願いするのは、費用面でも人材面でも無理なのは明らかだ。

「そこで、中小企業を元気にして日本を盛り上げるプロジェクトを立ち上げ、多数の企業に参加してもらう。参加特典の一つとして、プロジェクトを応援してくれるタレントさんの肖像が利用できるという形を考えました」

いろいろな事務所に話をする中で、田村淳さんが「めちゃくちゃ面白い企画ですね」と乗ってくれたという。

そして、田村淳さんを公式アンバサダーに迎え、48社が参加した第1期が始動する。

プロジェクトの企画を始めた当初、「そんなこと、できるわけない」と周りから反対され続けたと山下は苦笑する。批判されながらもやり続けてきた原動力は、自分で決めた選択を正解にするという決意にあった。

自衛官を両親に持つ山下は、15歳で陸上自衛隊に入隊するが、20歳の時に「外の世界に行きたい」といって辞め、大学に入学。卒業後、エン・ジャパン株式会社で中小ベンチャー企業に特化した新卒採用コンサルティングに従事し、新人賞・MVPを受賞している。その後、入社3年目の2014年にグループ会社の立ち上げに参画した。

「自衛隊という一生安泰な道を、両親を悲しませてまで辞めたからには、自分が選んだ道を正解にしなきゃいけないと常に考えてやってきました。エン・ジャパンを辞めて、当社を立ち上げるときも『辞めるなよ』と引き止めてくれた人たちもいました。それでもゼロから新しいことを始めたいと決意したのです。グループ会社立ち上げにも、このプロジェクト立ち上げにも、選んだ道を正解にするという想いで取り組んでいます」

2021年6月に開催した日本中小企業大賞の表彰式で、山下が選んだ道に新しい道標が加えられた。
「第1期に参画した企業の中から半年間の成果を募って表彰したんです。最優秀賞に選ばれた会社さんが、『こういう取り組みのおかげで、会社の業績も順調ですし、社員たちの士気も上がっています』と言ってくれて。このプロジェクトをやってよかったと思いましたね」

参加企業の成果向上を徹底サポート。新しいことにチャレンジする必要性を再認識

2021年7月開始の2期からは、田村淳さんに加えて、ウエンツ瑛士さんと前田敦子さんが公式アンバサダーに就任。参加企業は業種もフェーズもさまざまな150社。立ち上げて1年の会社もあれば、創業50周年で2代目社長となり、自分の代で何か改革しなければという経営者もいた。

「タレント活用は初めてで、どうしたらうまく使いこなせるのか分からない会社がほとんどでした。しかし私たちにはノウハウがあります。そこで1社につき1名専属のサポート担当を配置し、このプロジェクトを通して何を実現したいのか、というキックオフミーティングを実施しました。加えて、状況把握と改善提案を実施するだけでなく、勉強会や成功している他社の事例共有などを行うための定例ミーティングも開催。しっかりと成果を出すためのフォローに注力しています」

1期では、マーケティング力の有無によって参加企業の成果に差が出てしまった。その反省を踏まえて、同社は新サービス「マーケプロのチカラ」をリリース。マーケティング担当者やWeb、LPの制作担当者が不在の企業と、中小企業のチカラのパートナーであるマーケティング会社や制作会社をマッチングするサービスとなっている。また、これに連動して、プロモーションに関心のあるマーケティング担当者などに知識を提供する、オウンドメディア「プロモーションのチカラ」も開始した。

プロジェクトの参加企業と自社の事業の成長から、山下は「現状維持は衰退」を痛感したという。

「このプロジェクトに参加することですごく伸びた会社は、コロナ禍によって業種業態の構造も消費者の行動も変化していて、新しいことをしなければ生き残れないという状況のところが多いと思います。

もともと弊社の文化として、『新しいことに挑戦し、問題にぶつかったら改善をする』ということを常にやってきました。この1年で、そういう考え方はすごく大事だとあらためて実感しましたね。今後時代の変化がもっと激しくなる中で、同じことをしていたら危ういと強く感じています」

中小企業のSDGsに対する取り組みを加速させ、日本を変えていく

2022年1月開始の第3期では、郷ひろみさん、永作博美さん、市原隼人さん、そして滝川クリステルさんという日本を代表する有名タレントがアンバサダーに就任し、プロジェクトの存在感を強化。その上で山下は、日本を元気にすることに、よりダイレクトにつながるプロジェクトへのシフトを目指す。

プロジェクトのコンセプトを「私たちの元気がニッポンの元気だ」から、「変わろう。変えよう。挑戦で。」に刷新。

新コンセプトには、中小企業1社単体では影響力は小さいかもしれない。しかし「挑戦したい」という中小企業がプロジェクトの名の下に集まり発信することで、世の中を変えていけるのではないか。そんな想いを込めた。同社はこのプロジェクトを通じて、今後はSDGs支援の取り組みも行っていく。

「日本も世界に追いつこうと、SDGsへの取り組みを強化している。しかし日本の会社の99.7%を占める中小企業は、私たち自身もそうでしたが、今日明日生きていくことに必死で『そんな余裕はない』と思ってしまう。意を決してやろうと思っても何から始めていいか分からない。やったとしてもどのように発信していいか分からない。

だからこそ私たちのような民間で、かつ当事者である、中小企業の皆さまと一緒にプロジェクトを推進している企業が土台となり、SDGsに取り組み発信することで加速できるのではないかと考えています」

具体的には、SDGsに関心があり取り組みたいと考えていることを、テレビやメディアで参加企業が発信する場を設ける。2022年2月よりテレビ東京でドキュメンタリー番組も持ち、田村淳さんと山下、プロジェクト参加企業の経営者が、実際に日本全国の地方自治体などで起きている課題を募集し、リアルに解決していく。

また、プロジェクトの売上の何%かをシングルマザーや障害者を支援する施設などに寄付しようという話も進んでいるという。

「プロジェクトの参加企業は、今はまだ300社くらいですが、今後、500社、1,000社と増えていき、メディア露出も多くなれば、これまでSDGsに関心のなかった中小企業も、自分たちも取り組んでいかなければと意識が変わってくると考えています。これが持続可能な開発目標の達成に近づく、第一歩になると信じています」

もちろん引き続き、プロジェクト参加企業が抱えるさまざまな課題の解決もサポートしていく。

「弊社のクライアントさんは、成長している中小企業が多いんです。成長の過程で、30人から50人の壁、100人の壁を乗り越える際にはいろいろな課題があります。私たち自身も会社を成長させるプロセスで、採用、定着・活躍、マーケティング、資金繰り、M&Aなどの課題にぶつかってきました。そういった中小企業が持つ課題を解決するためのサービスは、今後も惜しみなく提供していきたいと思っています。

グループ理念として『For you〜人生かけてビジネスを〜』を掲げています。自分以外の誰かのために人生をかけて仕事をすること。中小企業のため、社会のため、そして日本のためにも、もっとたくさんのチャレンジをみんなでしていくようなプロジェクトにしたいですね」

公開日:2022年3月31日

Profile

1986年生まれ。茨城県出身。中学卒業後陸上自衛隊に入隊。パルスレーダー整備士として5年間勤務。20歳の時に退職し受験勉強を経て大学入学。大学卒業後エン・ジャパン株式会社に入社し、中小ベンチャー企業に特化した新卒採用コンサルティングに従事し、新人賞・MVPを受賞。2014年グループ会社立ち上げに参画。新卒紹介サービスを立ち上げ7年で年間入社決定2,000名超えの業界TOPクラスの事業へ成長させる。新型コロナウイルスの感染拡大により大きな打撃を受けている中小企業を支援するために、2021年1月「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」を立ち上げる。同年6月より全方位的に中小企業を支援すべくプロジェクトを分社化し、株式会社中小企業のチカラの代表に就任。


Contact
東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー4階

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インタビュー・執筆:ひらばやしふさこ/編集:室井佳子

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