
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社メディアビーコン
取締役
藤 桂輔 / Keisuke Toh
メディアビーコンの主な業務内容は、英語教材の書籍に関する企画や原稿執筆、編集制作です。他にも英語学習アプリ、ウェブサービスのコンテンツ企画制作や、塾や予備校のテキストなど、教育機関で使用する英語テキストの制作もおこなっています。また、教育事業として、日本人を対象にしたTOEIC対策などのコーチング指導のほか、外国人を対象にした日本語教育もおこなっています。
弊社の編集者は英語が堪能なだけでなく、資格取得に精通しています。またTOEICなど、問題が一般公開されていない試験は実際に編集者自ら受験して、問題の分析や研究をおこないます。資格試験対策のノウハウを実際のコンテンツ作成に活かすことで、より実戦的な教材を作り上げることができるのも、弊社ならではの強みです。そして教育事業では、豊富な分析により培った英語の資格試験のノウハウを、オンライン・オフラインでユーザーに伝えています。
企業として、取引先との信頼関係をきちんと築くことは、仕事をしていくうえで何よりも大切にしています。信頼してもらえなければ、本音で話してくれず、結果的にお互いに納得のいく商品もできない。そうなると、ユーザーのために全力を尽くせていないということにもなり、自分たちも含めて誰もハッピーにならないと考えています。ですので、社内では社員の行動指針となるべく「信頼指針」を作って共有し、実践しています。
今でこそ英語教育に特化した教材制作をおこなっていますが、私自身、英語が得意なわけではなく、大学では教育学部で国文学を専攻していました。卒業後は、学生時代から編集のアルバイトをしていた教育制作会社に就職します。そこでは、自ら企画を立ててものを作ることの楽しさにハマりました。
学生のときからいずれはフリーの編集者になりたいと考えていたのですが、スキルや実績もなかったため、3年を目処に働くつもりで会社務めをしていました。けれども、途中で会社の経営が傾いてしまい、結果としてやりたい仕事ができなくなったため、退職を余儀なくされました。
その後、フリーとして独立したのですが、ほぼ同時期に独立していた元同僚であり、現代表の宮古から「一緒に仕事をしない?」と声を掛けられ、1つのプロジェクトを共同で取り組むようになったんです。程なく仕事量が増えてくるにつれ、取引先からも法人化を奨められるようになり、個人事業主を卒業し、メディアビーコンを立ち上げるに至りました。
創業当初は、英語教材制作ではなく、様々なジャンルの書籍制作をしていました。しかし取り扱う領域が幅広いと、その分野を研究する時間や労力がかかり過ぎるため、創業2年のタイミングで英語に特化した教材制作会社に転換しました。
これまでで一番きつかったことといえば、リクルートさんから「英語サプリ(現:スタディサプリENGLISH)」というアプリ事業の立ち上げから制作までの話を頂いた際、準備期間が短かったために、昼夜を問わず働き詰めの忙しさの中で、リリースまでどうにか漕ぎつけたことです。リリース後も毎月コンテンツを更新していきながら、新しい企画を動かしていましたので、「生きてる?」と知り合いから生存確認が入るほどハードな経験でした。それでも多くの方からご好評いただき、ヒットした企画だったので嬉しかったですし、達成感の方が大きかったですね。
メディアビーコンは、語学の良い教材や学習サービスを提供することによって日本人の語学力を上げ、世界で活躍する人材を増やしていくことを理念に活動しています。現在もその気持ちに変わりはありませんが、今後の展望は、先述した外国人向けの日本語教育事業で海外展開をしていきたいです。今度は日本に来て働いてくれる外国人のために役に立つサービスを提供していきたいと考えています。また、私自身も海外に住んで、メディアビーコンの新たな事業を進めていきたいと考えています。
生年月日 | 1973年5月15日 |
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出身地 | 福岡県福岡市 |
血液型 | A型 |
星座 | 牡牛座 |
家族構成 | 独身貴族 |
座右の銘 | 分かるは分ける |
WAOJE Tokyoに入った経緯 | 2018年のセブでのASEAN大会に参加して、迫さんに誘っていただいた。 |
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WAOJE Tokyoで得たいこと | 海外で起業されている方とつながりたいです。 |
こんな貢献ができます | 英語を勉強している方に対してSNSで情報を発信したり、拡散したりできます。 |
こんな人とつながりたい | 東南アジア・インドで活躍している方、ウェブサービスを作っている方 |
興味があること | #海外展開 #海外移住 #プログラミング #健康 |
早稲田大学教育学部卒業後、教材制作会社に就職。1999年に現株式会社メディアビーコンを創業。現在は、教育コンテンツプロデューサーとして英語教材・日本語教育教材の企画・編集制作に従事。教育教材の書籍、通信講座の教材、塾・予備校用のテキスト、英会話学校のテキスト、教育系のアプリなどこれまで250以上の企画の教材制作に携わっている。
インタビュー:垣畑 光哉/執筆:金子 紗葵/編集:垣畑 光哉・太田 知奈美
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