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ストーリー代表・CEO

逆張り起業家、そしてバイアウトモデル。GAFAをベンチマークしたBtoBプラットフォームの構築を目指す

代表_CXOバンク

上場を目指さない
BtoBマーケティングのプロ

型破りな逆張り起業家
兼エンジェル投資家

CXOバンク株式会社
代表取締役社長CEO
中村 一之 / kazuyuki nakamura

BtoBインフルエンサーとして稀有な存在を確立

上場を目指さない。社員を雇わない。バイアウトモデル。起業家であれば目指すであろう目標の逆をゆく起業家。「逆張り起業家」と呼ばれるのは、CXOバンク株式会社代表取締役社長CEOの中村一之だ。

中村は、2018年8月にCXOバンク株式会社を設立。「CXO」とは、CEO・CFO・CTO・COO・CMO・CHROなど、Cが付くの役職者を指す。現在は、それら役員以上のプラットフォーム『CXOバンク』の開発運営を中心とし、その運転資金を稼ぐべく30社限定でBtoBマーケティングアドバイザリー業務も行っている。

「これまで企業は営業をして顧客を得るのが当たり前でした。しかしながら、10年以上の法人営業から学んだのは、マーケティングの重要性。顧客にとって必要なサービスを戦略的に情報発信すれば、顧客から問い合わせをしてくれる。むしろ営業して売り込まないほうが売れる時代。更に、顧客から指名してきてくれているので解約率も低くなるというメリットもあるのです」

マーケティングアドバイザリー業務として提供しているのは、Facebookを使ったSNSマーケティングだ。企業やサービスの強みを洗い出したうえで戦略を立て、中村自身がそれを発信する。その最大の強みは、中村のFacebookのつながり方にある。友達が5000名近くとなっており、そのほとんどが経営者役員。しかも上限に達しないように友達でいるべきかも毎月選定基準も設けて厳しく判断しているという。

中村の投稿は、内容が的確なのはもちろんのこと、投稿も緻密にスケジューリングされおり、なおかつ戦略的。1回の投稿で、1万人以上の経営層にリーチすることも多々ある。中にはオーガニックで5000ビューをあっさり超える動画もある。つまり、中村が発信することで企業やサービスの情報が多くの経営層の目に留まり、顧客開拓やビジネスの創出などにつながるのである。更にはCXOバンクの発起人株主には中村含め25名もが参画しており、しかも上場経営者中心に構成されているため、この発起人株主による口コミ力や拡散力も計り知れないという。

また、クライアントが主催するイベントの集客のためにも情報を発信。「中村が発信したイベントには人が集まる」と評判が評判を呼び、月に約10本、規模は30人~300人までさまざまだ。そして、とにかく時間が貴重だと考えている。多くの経営者や起業家から「会いたい」という連絡は後を絶たないが、Facebook友達からの紹介でないと会わないようにしているという。1日1アポと決め、ビジネスはFacebookメッセンジャー、プライベートはLINEに集約するなど、中村自身が決めた人との関わり方を徹底している。


発信し続けることで見えてきたBtoBインフルエンサーの道

現在はSNS上で強い拡散力を持つ中村だが、もともと人前に出るタイプだったわけではなく、むしろ中学生まではシャイな性格。しかし、バンドを始めたことがきっかけで、自分の想いを表現することが次第に苦ではなくなった。ヤマハのドラム教室にも通い、自宅の部屋に電子ドラムと本物のドラムセットを完備させるほどのめり込み、「当時の夢はバンドで生計を立てることでした」と語っている。

2004年大学卒業後は、東証一部上場の大手リース会社に新卒入社。しかし、社員数の多さから「個性を活かせる環境ではない」と3週間で辞表を提出し、社員5名・売上10億円の商社系ベンチャーに参画し、すぐに営業で実績を出し取締役へ。それと同時に、サイバーエージェント社長の藤田晋氏に憧れ、2004年にブログを開始。主に採用面で利用することが目的だったが、これが現在の発信力の礎となる。

「まだ当時は芸能人ブログもなく、競合ブログもほぼない時代。些細なことを1日5本はブログをアップしていました。すると、多くのインターン生をブログ経由で採用できたんです。その中には、現在既に上場した経営者や、ベンチャー経営者の中でも注目されていたメンバー、また大手のベンチャーキャピタリストとして大活躍しているメンバーもいます。それぐらい優秀なインターン生をブログから採用できた。今でこそFacebookで情報発信し続けていますが、書く力や文章を構築するノウハウはそのときに養われたんです」

どこまでもとことんやる性格は、バンドをしていたときと変わらない。このとき参画していたベンチャー企業の法人営業では、個人で年間3億5000万円の売上を計上。また、並行して執筆していたブログは、ビジネスカテゴリで30万人中50位以内になるほど、結果に表れ始めていた。

その後、オリックス出身の経営者が立ち上げた大手企業向けのコスト削減や事業再生を行うコンサルティングベンチャーで6年間勤め、単独で年間粗利益3億円以上を稼ぎここでも一社員から役員へと昇格。その後、上場を目指していた弁護士ドットコムのCFOから声がかかり、2013年にグループの法律事務所にボードメンバーとして参画を決意。そのときに出会ったのが、日本で流行り始めていたFacebookだったのだ。

「法律事務所は、厳格な規定があり、面識のない人への営業が禁止されています。なので、顧客から問合せをしてもらう必要があり、マーケティング力がないと案件が取れません。グループの弁護士ドットコムが上場を狙っており、成長著しかったので、機会損失しないように、そのコンテンツも利用しながら私が広告塔になろうとFacebookで毎日投稿を続けました。その結果、経営者から直接多くの案件を問い合わせで獲得できるようになり、『SNSを駆使すれば事業をスケールさせられる』と自信がつきました」

さらに、中村自身が主催するイベントも開始。第1回目は、『ベンチャーたこ焼き会』と題し、たこ焼き屋を貸し切った経営者の会だったが、たった2名しか集まらなかった。ただ、その後も毎月継続に開催した結果、毎回30名の枠が満席となり、上場企業の経営者までも参加してくれるように。大切なのは、相手からアプローチしたいと思える仕掛けづくりと良質なコミュニティづくりなのだという。

「勉強の意味を込めて、5年間で300回もの他社開催のさまざまなイベントに参加しました。しかし、どこも同じ人ばかり、質も高いとは言えず、これは時間の無駄だと感じたんです。幹事や関係者の為のイベントになっていて、参加者が満足度を高めていない、と。なので、毎回幹事を変え、幹事はボランティアで利益は集客広告費に回す、新規の方を中心にする、そして良質なイベントを自分で開催しようと思い立ったんです。初回の集客こそ散々な結果でしたが、毎月開催することで参加者数が増えました。続けること、そしてPDCAを自分自身で回していくことが何よりも大事だと感じましたね」

 

逆張り起業家の誕生。株主集めはFacebookで

商社、コンサル、リーガル、そして次はファイナンスを学びにThe CFO Consulting株式会社にてCOOとして参画し約3年。このようにあらゆる業界でBtoBで成功体験を積み重ね、2018年8月、36歳のときにCXOバンク株式会社を立ち上げた。

起業した理由は、「周りの経営者を見ていて感じたことに、先輩から可愛がられ、後輩からも好かれるのは40歳までだ。そろそろ起業しないと手遅れになる。自分の賞味期限はあと3年しかない。多くの人に喜んでもらえる、自身が死んでも後世に残る、革新的な社会に貢献できるプロダクトを作ろう」と思ったことだった。突然の起業だったため、周囲からは大変驚かれたという。

そして中村は、次なる行動に移った。Facebook経由で先輩や友人の名だたる経営者中心に「ついに起業します。バイアウトモデル。発起人株主として10万円の種類株で出資をいただければ幸いです」というメッセージを送り、出資を募ったのだ。それは、「100万円以上の出資だと検討されるが、10万円であれば即決してくれるはず」と考えたからである。その結果、事業内容を直接伝えていないにもかかわらず、皆から「もちろん応援するよ」「バイアウトモデルで潔いね」「10万円だけでなくもっと出すよ」と反応があり、わずか一週間で発起人株主を集めた。本来は20名の予定が、結果急きょ参画したいと言ってくれる人もおり、最終的に25人となった。中村自身、これほど多くの経営者からの出資を募れるとは思っておらず、驚きとともに起業家として自信が更に付いた瞬間でもあったという。

こうして築いてきた強固な経営者との信頼により、『逆張り起業家』が誕生したのだ。

そして現在、自身の強みを活かした自社のプロダクトを開発をしている。それが経営者のためのBtoBプラットフォーム『CXOバンク』である。2019年4月1日にα版をローンチ。完全無料で利用できるとのことでα版にも関わらず、Facebookと口コミだけで全国の経営者に広がり、1か月間で1000名の登録者が殺到。プラットフォームの質を確保するために、これまでに培った多項目にわたる与信判断ノウハウをAI(人口知能)にも取り入れながら完全審査制にもしているという。

審査内容で興味深いのが、金融機関やFacebookのように審査チームを別途設けているということ。トップである中村は審査にはかかわらず、個人の意向を反映せず厳密で平等な審査体制を敷いている。24時間365日利用でき、平日だけでなく土日も毎日多くの経営者がこのプラットフォームを使い、事業提携・売上拡大・幹部採用につながっている。


自分の財産を若手経営者に託すためのバイアウト

バイアウトモデルのCXOバンク。将来Facebook社等へのバイアウトも視野に入れているという。その為に、まずはBtoBプラットフォームを日本初で構築。国内BtoB市場は200兆円以上もあり、大きな革命を起こすべく取り組んでいる。

中村の今後の目標は、若手起業家に逆張り起業スキームを教えること。そして一人でも多くの起業家に出資すること。現在は、中村自身の貯蓄を切り崩してまで手元資金で賄える範囲で積極的に出資しているという。そして、今後更に多くの起業家を輩出できるよう、まずは中村自身がバイアウトしその軍資金を作る計画だ。つまり、中村がバイアウトにこだわるのは、自分の利益の為ではなく、将来の経営者に託すためなのだ。

「最近、優秀な若手起業家たちと知り合う機会が多くなったのですが、彼らが起業するステージから出資してもらえる機会が少なく、優秀なのにスタート時につまずいていることに気付いたんです。なので、彼らが起業するステージから資金調達できるような、先輩経営者個人から応援されつまずかないようなコミュニティを作りたい。また、経営者も出資したい人が多いのですが、そのような機会創出の場が少ない。『クラウドファンディングでもないファンドでもない、経営者個人が支援してあげるそんなコミュニティを創ろう』。これが私の使命ですね」

実は、起業するまで明確な事業内容を決めていなかったという中村。しかし、「起業家として覚悟を決めたからには社会の為になるプロダクトを開発し、同時に世の中にまだなきコミュニティを創るのだろう。そんな大きな使命を持つ中村だからこそ、世に残るサービスになるのではないか」と、周囲からの期待も高い。たしかに歴史を紐解くと、人と人のコミュニティから発展が始まっている。部族、都市、国家の発展の基は人のコミュニティである。

中村が開発したプロダクトを通して人と人がつながり、つながった人同士の利益やビジネスにつなげてもらいたいという想いが強い。中村が目指すものは、自社や自身の利益ではなく、真に社会発展につながる「人と人とをつなげるインフラ」なのだ。あのFacebookのように。

 

リスナーの目線

若手経営者でBtoBインフルエンサーと聞き、初対面のときにはやはり雰囲気を感じました。かなりきらきらとした方でした。また、個人でもコツコツ情報発信をしていたという話から、周りの経営者の方々に信頼されている印象。本来取材は基本的にNGだそうですが、このタイミングで取材ができ、興奮したインタビューでもありました。経営者同士のマッチングサービスで終わらぬBtoBプラットフォームの展開が楽しみです。

インタビュー・編集/垣畑光哉、入江あゆみ
撮影/平山諭

Profile

CXOバンク株式会社 代表取締役社長CEO。経営者のためのプラットフォーム『CXOバンク』を開発運営。これまでにThe CFO Consulting株式会社 取締役COOなどベンチャー企業4社で役員を務め、社員50名で売上15億円、経常利益7億円のベンチャーを役員として作り上げた実績を持つ。

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