
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
「正しいファクタリング」で、
心から「助かった」「ありがとう」と
言われるサービスを
ピーエムジー株式会社
第二営業本部 本部長
笹原 一人 / Kazuto Sasahara
「1分1秒でも早く対応することで、安心していただけるよう心がけています」
笹原一人は、ピーエムジー株式会社(以下、PMG)の創業メンバーとして、「ファクタリング」の営業部門を率いてきた。ファクタリングとは、売掛債権早期資金化サービスのこと。PMGが顧客から売掛債権を買い取り、最短で入金。短期の資金不足を乗り越えられるように支援する。笹原は営業本部長のポジションにある現在も、資金繰りに困っている経営者からの相談に自ら対応している。
「明日の15時までにどうしても資金が必要」など、顧客からの相談は緊急を要するケースも多い。PMGでは「スピード」を強みとしており、場合によっては朝9時に受けた申し込みに対し、午後一番には着金となるよう対処する。
問い合わせをしてきた経営者は、大きな不安を抱えている。少しでも早く安心してもらうため、笹原は提出された書類を確認して「契約できる」と判断次第、すぐに「OK」を伝えるようにしているという。
「心配している間は、仕事が手につかなくなるものですよね。私自身、心配事があると眠れず、ご飯も食べられないタイプなので、そのつらさが分かります。『次の給与が払えないかも』『銀行への支払いができず信用を失うかも』と精神的に追い詰められたら、本業にも支障が出るし、その様子を察知した従業員を不安にさせてしまうでしょう。だから少しでも早く『大丈夫です』と伝え、食事や休養をとっていただくようにお声がけしています」
顧客の要望に100%応えることにもこだわる。例えば100万円を必要としている人に、40万や50万を渡しても、足りない分をどう補うか、顧客はまた頭を悩ませなければならない。その点、PMGでは、資金力を活かして100%の額を満たせることも強みの一つだ。
そして「急場しのぎ」の資金調達だけにとどまらず、長期スパンの資金調達へのシフトを支援することで、顧客満足につなげている。
「ファクタリングは、本当の意味での資金力改善にはつながりません。次回の資金補てんを再度ファクタリングに頼らなくても済むように、『長期融資』への橋渡しを行うのも、自分の役割だと考えています。当社の資金調達コンサルティング部門や外部の事業者に取り次ぐなどして、長期的視点での課題解決を大切にしています」
資金不足問題の解決にとどまらず、「売上アップ」につながるサービスを提供することもある。「受注が少ない」という顧客には仕事の案件を紹介し、「仕事はとってこられるが、信頼できる下請け業者がいない」という顧客には事業者を紹介する。営業部門のメンバー、他部門のメンバー、これまで取引してきた企業など、社内外のネットワークを活かしてニーズのマッチングを図っている。
「立場が弱い人に対しても、強い人に対しても平等に接する」。それがPMGの基本スタンスだ。
笹原個人が顧客と向き合う際に日々心がけているのは、「上から目線にならない」「感謝の気持ちを忘れない」。そして、顧客の信頼を得るために「できもしないことをできると言わない」「約束を必ず守る」「絶対に嘘はつかない」というスタンスを守り続け、部下たちにもそれを徹底させている。
笹原には、幼少期から人への思いやりや正義感が根付いている。両親はともに警察官。「弱い者いじめをしてはいけない」「困っている人がいたら助けてあげなさい」と教え込まれて育った。
野球に打ち込んだ学生時代を経て、最初に就職したのはスーパー銭湯の運営会社。銭湯のフロントや清掃などの業務をこなし、支配人へ昇格した。サービス業に従事したこの時期、「自分は人と話すことが好きだ」と気付いたという。
毎日訪れる常連さんと、たわいもない雑談をするのが楽しかった。お客様が元気がなさそうな様子だと、栄養ドリンクを手渡したり、手紙を書いたりしたことも。お客様を気遣って行動し、「ありがとう」と言われることに喜びを感じた。
スーパー銭湯に7年勤務した後、もっと人と対話ができる仕事、人の役に立てる仕事を求めて、営業職に転身。エネルギー会社で太陽光発電システムの訪問販売を務めた。
そんな中、以前から付き合いのあったPMG代表の佐藤貢が会社を立ち上げると聞く。興味が湧き、創業から参画した。
金融について学び、ファクタリングサービスを提供するようになって、以前とは比較にならないほど深い「ありがとう」の言葉をかけられるようになったという。
明日までにどうしても資金調達しなければならない――追い詰められていた顧客からは、入金後、「本当に助かった。ありがとう」と言われる。
強く印象に残っているのは「明日までに2000万円調達しなければ、会社が潰れてしまう!」と駆け込んできた顧客。月末の入金がトラブルで数日遅れることになり、その日に予定していた銀行への返済ができない。「銀行の信用を失えば、会社の存続が危うくなる」と、パニック状態に陥っていた。笹原は即座に対応し、翌日までの資金調達を達成した。
「重くのしかかっていた悩みがスッと消えたとき、お客様の表情ががらりと変わるんです。『はぁー、良かった。助かった』と、腹の底からの安堵と感謝の言葉をいただけるとうれしいですね。夜遅くまで資料を作成したり、大急ぎで手続きに奔走したりと、結構大変なんですが、『やってよかった』と思います」
「経営者は孤独である」と、よく言われる。経営上の悩みを、安易に周囲に打ち明けることができない。資金繰りに関してはなおさらだ。従業員にも家族にも言えず、銀行には取り合ってもらえず、誰に相談すればいいか分からない状態に陥る。そんなとき、良き相談相手となれるのが自分であればうれしいと、笹原は言う。
支援した顧客の中には、ファクタリングの必要がなくなった今でもお付き合いが続いている人が多数いる。2000万円のスピード調達を支援した顧客からは、その後、新商品を開発するたびにサンプルが送られてくる。アウトドアが好きな顧客に誘われ、家族ぐるみでキャンプに行ったこともある。
「お客様が私たちのために凝ったキャンプ料理を作ってくださって、私の子どもを抱っこしている。なんだか不思議な感覚でしたが、すごく楽しかったですね。今もLINEでやりとりし、釣りに誘われたり、アウトドアグッズの購入の相談に乗ってもらったりしています。また工務店のお客様には、自宅のウッドデッキを作っていただきました。私の息子がよその家のクロスに落書きしてしまったとき、内装業のお客様に張り替えを引き受けていただいたこともありましたね(笑)」
笹原からも仕事の案件を紹介するなどして、良好な関係を築いている。前職のエネルギー会社での経験を活かし、電気代を削減する方法をアドバイスすることもある。
「自分だからこそ提供できる価値」を、これからも増やしたいと考えている。
ファクタリングは、中小企業の経営を安定化する手段として、政府も推奨しているサービスだ。欧米では資金調達方法として定番化しているが、近年、日本でも民法改正により正しく導入できるようになった。ところが、一部には違法に当たる行為で摘発される業者もあり、ネガティブな印象を持つ人もいる。
PMGのサービスの利用を通じ、優れた仕組みであることが広く認知されるようになってほしいと、笹原は考えている。
「当社は安心して利用できるサービスを誠実に提供してきたからこそ、理念・ビジョンに共感してくださる方々から応援いただき、潤沢な資金力を持つに至りました。だから、お客様のニーズに応えることができているのです。とはいえ、ファクタリングは、できれば使わずに済むほうがいい。今は私たちの支援が必要なお客様も、自走できるようになるまでお手伝いします」
今後の目標は、コロナ禍で深刻なダメージを受けた業界の救済。飲食・観光・ホテルをはじめ、それらの事業者を対象とする卸業者などの支援に力を入れたいという。また、コロナ禍で身を粉にして働いた医療従事者に対しても、ニーズにマッチしたサービスを提供したいと考えている。
「すべての業種の人々を支援したい。これまでもこだわり続けてきた『ありがとう』と言われるサービスを、さらに範囲を広げて提供していきます」
3人の子どもの父親でもあるという笹原さん。お客様から「金融の仕事は給料がいいんでしょう」と言われ、小遣いが月3万円であることを告げると、食事をごちそうしてもらえることもあるのだとか。さまざまなお客様たちとのエピソードをお聞きしましたが、楽しそうに話すご様子から、いい関係を築いてることがうかがえました。喜ばれるために全力を尽くす姿勢が、お客様にも伝わっているのだと思います。
スーパー銭湯の支配人、太陽光発電の営業職などを経て、2015年、ピーエムジー株式会社の設立に参画。ファクタリングサービスを扱う営業部門の本部長を務める。
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インタビュー・執筆:青木典子/編集:佐々木久枝
撮影:鈴木俊平
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