
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
フリーフォトグラファー
新見 和美 / Kazumi Niimi
2001年からフリーフォトグラファーとして活動を始めた、新見和美。ビジネスや旅行などのジャンルを中心に人物・風景写真を撮り続け、もうすぐ20年を迎えようとしている。
フリーとして活動を始めたのは26歳のとき。駆け出しの頃は、求人情報誌に載せる「求人写真」の撮影が多かったという。その実績を積み重ねていき、今では経営者や会社役員など、経営幹部層のポートレート撮影を依頼されるようになっている。特徴的なのは、リピーター率が高いこと。なかには9年近く、新見を指名する取材先もある。リピートされる理由は、被写体との対話を大事にしていることにある。
「撮影中は、被写体となる人に興味を持って話しかけることで、撮影を楽しんでもらえるように心がけています。そうすることで短い撮影時間の中でも、心を開いてカメラの前に立ってくれます。最初は撮られることに抵抗を感じていた方でも、次第に撮影が楽しくなってくるんですね。年を重ねるごとに、『また会えたね』と親しく話しかけてくれる方もいます」
こうして新見が撮影した写真には、現場のリアルな雰囲気が反映されている。撮影後の写真編集に頼りすぎないのは、嘘っぽい写真にしたくないからだと話す。
「現場でいいなと感じて撮った写真を、嘘にはしたくないんです。とはいえ、ただ撮るだけでは、その場の雰囲気を目で見たように再現できません。人間の目は優秀で、コントラストがある風景でも、それを自動的に調整して見ているからです。だから、現場でライティングを工夫することもありますし、自分の見た印象をそのまま伝えられるような加工を施すこともあります」
このようなこだわりを持ち、被写体を撮影し続けている新見。しかし、もともとはフォトグラファー志望からのスタートではなかった。
1975年、千葉県で生まれた新見は、小学校高学年になると創作活動に夢中になった。
「当時は、ライターや漫画家になりたかったんです。だから、ノートに小説や漫画を書いては、友達と回し読みしていました。自分の作ったものに対して反応がある。そのことに、表現する楽しさを感じていました」
大学卒業後は、大手人材派遣会社に就職した。しかし、モノづくりで表現することを諦めきれず、ライターになるために、その基礎が学べる芸術系の専門学校に入学。そこで、「撮影もできれば、ライターの仕事につながりやすい」と言われ、フォトグラファーのコースも受講した。
「両方のコースを受講してみて、『写真』という表現方法の方が自分には合っていると感じたんです。広告カメラマンとして最前線で働く先生の授業は面白かったし、ヘアメイクなどを目指す皆とチームを組んで、作品撮りすることも楽しくて。フォトグラファーになりたいという気持ちが、どんどん膨らんでいきました」
専門学校を卒業後は、プロのフォトグラファーになるため、グラビア撮影を得意とするカメラマンに師事。しかし、その人から「撮影の仕方は教えてあげるから、とりあえず自分で仕事を取ってきなさい」と言われ、半年後にスタジオを追い出されてしまう。その後は、前職の同僚の紹介で、求人情報誌の編集部を紹介してもらった。そのときから続く縁があるからこそ、今の仕事があると話す。
「当時出会った編集者の人たちが、転職先などでも声をかけてくれたおかげで、プロフォトグラファーとして活動できる場所が増えていきました。営業して得たお仕事よりも、人とのつながりで得たお仕事の方が断然多いですね」
紹介による仕事が多いのは、新見が被写体とだけではなく、クライアントとのコミュニケーションも大事にしているからだ。
「一緒に働くのであれば、楽しいと感じる人の方がいいじゃないですか。気心知れたメンバーとあれこれ言いながら、ひとつの作品を作り上げていくことに楽しさを感じるんです。『こういう作品をつくりたい』という目標に向かって、皆で力を出し合っていく。それは好きなものを自由につくれる作品撮りとは、また違った楽しさがあります」
このようにして完成した写真が評価されることに喜びを感じるという新見。広告関係の仕事では、街中で自分が撮影した写真を見かける機会もあるため、モノづくりしたことがより実感でき、うれしさがこみ上げるという。このひとつひとつのやりがいが、フォトグラファーとしての新見を20年間突き動かしてきた。
「これからは動画撮影にも力を注ぎつつ、いつかは海外でも働けたらと思っています。海外の一流ブランドは、芸術にお金を惜しまず、とにかくよいものをクリエイターに求めるそうです。自分たちのモノづくりに、プライドを持っている方が多いのでしょう。また、インテリア用としての写真が高値で取引されるそうで、芸術に対する価値観が日本とは大きく違います。そのような世界でも通用する写真を極めていきたいです」
インタビュー・執筆:流石香織/編集:猪俣奈央子
撮影:後藤敦司
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