
一人ではできないことを、チームで実現させるスイミー経営
どなぽん観光合同会社
代表
飯田 和馬 / Kazuma Iida(愛称:どなぽん)
長野県上水内郡信濃町(しなのまち)で、半分農業をしつつ自分のスキルと知見を活かしてIT事業を営む“半農半IT”という生活スタイルをコンセプトに、幅広く事業を展開しています。具体的には、Webマーケティングのコンサルを全国の中小企業に提供する傍ら、米や50種類以上の野菜を栽培して販売しています。YouTubeを活用したPR活動のお手伝い、古民家を改装した自宅での民泊事業なども始めました。地域貢献の気持ちで、町内の個人商店や飲食店のメニュー作成や集客のお手伝いなどもしています。
『どなぽん観光合同会社』の「どなぽん」は「どんなことでもぽん!と解決」の意味です。頼まれたり相談されたりしたことは、どんなことでもできる限りのお手伝いをするという自分たちのポリシーを表しています。
長年地道に作り上げてきた人脈が一番の武器だと思っています。信濃町に田舎移住する前は東京でビジネスをしていました。その時に交流会などにも積極的に参加して新しい人脈を作ってきたことが、今につながっています。田舎移住して半農半ITの暮らしに踏み切れたのは、人脈をベースに、全国の企業にオンラインでWebマーケティングなどのコンサルティングサービスを提供できるからです。
信濃町に移住した後も、自分から自己開示するという人脈づくりのスキルを活かして、積極的に住民の方々と関わってきました。スムーズに町に溶け込むことができ、半農半ITという自分のスタイルを認知してもらうとともに、信頼関係を築いてこられています。
学生時代は起業には興味がなく、卒業後は大企業を2社経験しました。良い会社でしたが、会社にずっと所属し続けることに疑問を感じ始めて、副業でネットマーケティングを手がけてみました。そこで充分な収入を得られたことがきっかけとなり、起業して自分で何かをやりたいと思うようになったんです。
そのタイミングで中小企業のCOOに誘われ、独立して参画。やりがいがあり、勉強にもなりました。しかし5年間務めたあたりで、40歳手前で一度区切りをつけて独立したい、子どもの頃から憧れていた雪国での田舎暮らし生活を実現させたいという想いが強くなり、移住して起業しようと準備を始めた頃にコロナ禍が発生。オンラインミーティングが当たり前になったことも追い風になりました。
いくつかの移住先候補を回った中で、信濃町に決めました。スキー場に近くスノーボードが楽しめ、東京に半日程度で戻ることもできるからです。冬は雪かきが大変ですが、晴れた日には家から車で5分のスキー場でスノーボードを堪能しています。この生活にとても満足しています。
“半農半IT” という生活スタイルを広めたいと考えています。手始めとして、今の自分の半農半IT生活を一緒に盛り上げてくれる仲間を増やして、その仲間たちとIT事業に取り組んでいきたいです。
具体的なアクションとしては、今、半農半ITに関心のある人たちのコミュニティを作って動かし始めています。ほかにも、毎週1回Twitterで地方移住をテーマにしたトークや交流会を主催しています。
また、今後は良い物件が自宅の近くで見つかったら、移住体験施設的なものを始めることも検討しています。信濃町をさらに盛り上げるために、町の人たちとのつながりを濃くし、PR活動に力を入れて交流人口を増やしていきたいですね。
活動はSNSやYouTubeで随時公開していますので、ぜひチェックしてみてください。ご連絡も気軽にいただければうれしいです。
公開日:2022年3月31日
大学卒業後、東証一部上場企業を2社経験し、東京のIT系ベンチャー企業でCOOを5年務めた後に独立して長野県信濃町へ移住。子供の頃から好きだった自然、雪、そしてスノーボードができる世界へ飛び込み、生活スタイルを0から構築する。半農半ITの農業とは稼ぎの主軸という位置づけではなく、あくまでも生活を豊かにする農業活動であり、自分で食べるお米や野菜は自分で作り自分と周りの人が笑顔になることを大事にする。今後は半農半ITコミュニティをベースに新たなる挑戦を続ける。
Contact
長野県上水内郡信濃町古海819
インタビュ-・執筆:伊藤達洋/編集:ひらばやしふさこ
撮影:宮下公一
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