
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
株式会社ゆうしん
取締役
島根 和仁 / Kazuhito Shimane
「『人を元気にさせたい』。その気持ちが僕の原動力なんです!」
明朗な口調でそう語るのは、株式会社ゆうしんの取締役・島根和仁だ。
大学の政治経済学部に入学した島根は、政治家を志し、政治家の秘書のアルバイトをしていた。しかし裏と表のギャップが激しい人間関係に嫌悪感を抱き、「人が生き生きしている場所はどこだろう」と探した結果、卒業後、個人経営の焼き鳥屋に就職する。
「サラリーマンたちがここでパワーチャージし、翌日も仕事を頑張るんだな」。そんな場所で働くことにやりがいを感じ、2年間勤務。いずれは焼き鳥屋を開業する目標を抱いた。
だが、島根の両親はリスクが大きい職業であることを理由に猛反対。「人を元気にしたいのに、身内を悩ませては意味がない」と考えた島根は別の道を探り、接骨院・整骨院・整体院などを運営するゆうしんに出会った。
「治療院には身体の痛みに悩む人はもちろん、心に問題を抱える人も訪れます。1人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんが人との会話や触れ合いを求めて足を運ぶことも。そんな人たちの力になろうと思ったんです」
住み込みで働きながら柔道整復師の資格を取った。技術に満足してもらうのは当たり前。加えて島根が自分に課したミッションは「笑顔で帰ってもらう」ことだった。
大爆笑を狙っているわけではない。例えば、孤独を感じているおばあちゃんなら、しっかり手を握って話を聴く。仕事や生活がうまくいかずに落ち込んでいると聞けば、自分の失敗談を面白おかしく話して『あなただけじゃないよ』と勇気づける。
「人の温かみを感じたり、ほっとする言葉をかけられたりするだけでも人は笑顔になれますから。まず自分が笑顔で、元気な挨拶で患者さんを迎える。それを常に意識しました」
現在は新店舗の立ち上げや人材育成を主に担う。日々心がけているのは、スタッフに困りごとや不安が生じたとき、「即座に」取り除くことだ。
ゆうしんの店舗は全国に28店舗。現場からクレームやトラブルの報告を受けると、電話での指示で済ませず、現地へ駆けつけて自ら対応する。肌で感じてこそ問題の本質をつかめるし、適切なフォローができるからだ。「フットワークの軽さには自信がある」と笑う。
島根がそこまでする背景には「クレームがきっかけで退職するスタッフを生むようなことがあってはならない」という想いがある。
「一度の失敗体験をきっかけに辞めてしまう人もいるんです。『皆に迷惑をかけてしまった』とマイナス思考に陥り、自信をなくしてしまって。もちろん自分の問題を受け止めて反省することは大切です。でも、次へ進んでいくには自信も必要です。僕の役割は、スタッフ一人ひとりが自分の強みを活かしていけるよう、本人も気付かない優れた部分を見つけて、認めてあげることだと思っています」
島根は、「どんな人にでも長所は必ずある」と確信している。それを引き立たせていけばいいと考えているのだ。
「人を元気にする場所が日本中にあるといいですよね。それがゆうしんであれば最高です。今後はゆうしんの店舗が、47都道府県どこへ行ってもある状態にしたい。そのためにもまずスタッフ自身が元気に働ける職場にしていきたいですね」
インタビュー・編集:青木典子、武末明子/撮影:後藤敦司
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