
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社アイドマ・ホールディングス
営業本部 取締役 営業本部長
三浦 和広 / Kazuhiro Miura
「会社員になるつもりはなかった」、三浦和広は言う。
学生時代から目指していたのは『物書き』になること。
そのため、大学卒業後は就職をしないつもりだった。
執筆活動を続けるうちに文芸賞を受賞したり、自ら出版社を立ち上げたりもした。
Amazonの売上ランキングで、カテゴリー1位になった書籍もある。
そんな三浦が、取締役としてアイドマに参画しているのは、個人の活動とはまったく異なるベクトルの夢があるからだ。
「日本の社会課題である『少子化による労働人口の減少』。国力が落ちてしまう可能性のある深刻な課題です。当社はこの問題解決に向けて、女性やシニアといった『働きたくても働けない人たち』に働く機会・仕組みを提供するようなサービスを展開。「企業の業務」と「個人の働き方」=【ワーク】を「改革する」=【イノベーション】という意味が込められた『ワークイノベーション』をテーマに、企業や個人のあらゆる夢に貢献していくことを目標に掲げています。これは、私ひとりの力では到底実現できないこと。一度きりの人生、個人で取り組むのとは比較にならないような大きなことを成し遂げてみたいじゃないですか。まだまだ道半ばではありますが、同じ志を持つ仲間が集まっているこの組織だからこそ、有言実行で目標に向けて前進を続けていきたいです」
アイドマとの出会いは創業間もない、2009年頃のこと。
学生アルバイトとして創業期のアイドマのマーケティング業務に従事したことが、現在に至るアイドマとの関係のはじまりだ。
途中、執筆活動に専念するために会社を離れた時期もある。
それでも再びアイドマに戻ってきたのは、会社が実現したいこの大きな目標に共鳴しているからだという。
そんな三浦が現在率いている営業本部は、法人向けソリューションの提案を専門としている精鋭部隊だ。
商談相手は主に中小企業の経営者。
なおかつ無形商材を提案するという仕事のため、セールスとしての難易度も極めて高いと語る。
「私たちの仕事を一言で言えば、中小企業に対する経営コンサルティングなんです。扱う商材の難易度も高ければ、商談相手のビジネスレベルも高い。だから自ら価値を高め、価値を出し続けないと、信頼がなくなってしまう。私たちはそのような緊張感の中で仕事が出来るのでビジネスパーソンとしての成長スピードがものすごく速い。あらゆる業界の方々とお付き合いをさせていただくため、日々新たな学びや発見がありますし、社長が経営判断の材料とするようなセンシティブな事柄にも触れる機会がある。この環境の中でビジネスができるからこそ、急速な成長が見込めるんです」
一方で三浦は、「難易度が高いからこそ最初は上手くできなくて当然。今の自分の実力は気にせず、安心して来てほしい」と語る。
むしろ、「AIやロボティクスのような次世代技術の台頭が何を意味するのかを理解し、自分の市場価値を上げていきたいと思っている人」こそ、アイドマを成長のステージにしてほしいという。
「個人の市場価値は、スキルの有無や大小だけで判断できないと思うんです。世の中が本当に求めているのは、その人がどれだけ責任を持って物事に取り組んできたか。私たちは、クライアントである経営者の方々の、会社の今後を左右するような大きな決断に寄り添っていきますので、そこには相応の責任やプレッシャーが伴う。この緊張感に身を置きながら、限られた時間で最大のパフォーマンスを出す仕事ですので、決して楽な仕事ではありません。でも、それを乗り越えた先には、本当の意味での顧客満足と今の自分が驚くような自身の成長、そして可能性が広がっているはずです」
インタビュー・編集:森田大理 、西野愛菜/撮影:後藤敦司
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