
お金で困ることのない社会を実現し、日本を守り、元気にする
100以上の資格を保有。
トレーニングセンターでは「国内初」のコースを提供
ハイブリッドクラウド構築の実績多数。
「つながる」を世界へ広げ、ITで人を幸せにする
アクシスインターナショナル株式会社
代表取締役社長
中谷 公巳 / Hiromi Nakatani
アクシスインターナショナルには、大手システムインテグレーターが積極的に取り組まないような、難易度が高い案件が持ち込まれる。納期の要望が厳しい案件、既存技術と新技術の連携に伴う検証と実装、組織変革の人材育成、訓練、新製品開発プロジェクトの支援などだ。顧客が半ばあきらめかけていたプロジェクトを実現させることで「できると思っていなかった」と驚かれ、感謝されることも多いという。
同社が強みとし、頼りにされるのは、サーバー/ネットワーク構築、コンプライアンス評価、システム監査などのサイバーセキュリティ領域での高い専門性。それに加え、ビジネス分析から始まる上流工程を踏まえた提案ができるコンサルティング力だ。
セキュリティ、アプリケーション、情報基盤に関わる複数領域の知識・技術・導入実績を兼ね備えた「フルスタックエンジニア」が揃い、企業情報システム、電子商取引、通信サービスに関わる設計・構築、緊急対応、サポート保守、クラウドの運用支援など幅広い顧客要求に応えている。
「デジタル変革を進める企業にとって必要な取り組みは、自社の強みを知り、組織、環境の状況を踏まえ、その会社にとって最適な選択肢を組み合わせること」と中谷は話す。
その最適解に、認証連携、異機種間接続、クラウドとオンプレミスのハイブリッド環境構築、業務自動化などがあり、既存設備と新たに導入されるシステム、あるいは製造・物流に係るサプライヤー、パートナー企業と「つなげる」ためのソリューションを同社は提供する。
すでに導入されているソフトウェアやシステム、時には、他社が導入したシステムでは改善効果がはっきり表れなかった業務分野を補い、対応することもあるという。顧客目線に立った「運用効率」「投資回収」「継続的な改善」までを見据えた提案と導入、展開が喜ばれ、リピート依頼につながっている。
サイバーセキュリティの領域においては、警察庁・警視庁・国土交通省・気象庁・法務省・防衛省といった官公庁、あるいは大手重工業、製造業など特殊領域へのシステム導入やトレーニングを支援。自治体向けでは、東京都内でも特に世帯数が多い市区町村のシステム監査を担っている。高いコンプライアンスが求められる公共案件の要求水準に応えられるよう、品質・環境・情報セキュリティ・労働安全衛生に関する「ISO国際認証」を取得・維持し、内部統制体制を整備している。
依頼に応え、期待を超えるパフォーマンスを実現させているのは、チームで問題解決にあたる環境づくりと学習する組織文化。それを証明するのが、チームごとの進捗やタスク、課題を相談するコーディネーション会議の開催、従業員一人当たりの資格取得数、充実した学習支援制度およびトレーニングプログラムだ。
コーディネーション会議では、毎日、チームが決めた時間に、実施したこと、着手すること、課題について情報共有の場を設けている。報告・連絡よりも相談に重点を置くことで、チーム全体が課題を認識し、封じ込めに努め、コミュニケーションの円滑化にもつながっているという。
同社社員の資格保有数は平均で7つ以上。就業時間内の受講が認められているオンライン講座は100以上、研修・受験費用は全額会社が負担。書籍購入補助制度も設けるなど、社員のスキルアップ支援に力を入れている。また、「エンジニアを育てる力」を活かし、「AIトレーニングセンター」を運営。プロジェクトマネジメント、エンタープライズアジャイル、サイバーセキュリティの領域で、専門性が高い技術トレーニングプログラムを提供している。
代表の中谷は、プロジェクトマネジメント協会(PMI)、CompTIAなど国際的な教育、IT団体の認定講師。100以上の資格を保有し、国内外のトレーニングを開催、運営している。なかでも、近年スピーディな製品・サービス開発の概念として広がっている「アジャイル」の領域においても、教育現場のトレーナーとして、また組織変革のコーチとして実地に臨み、普及活動にあたっている。
アクシスインターナショナルが顧客から信頼される要素は、専門性、導入実績、社員の資格数だけではない。こだわりを見せるのは、状況に合わせた「仮説検証型」のアプローチ。AI、機械学習、クラウド連携、業務自働化の技術は、顧客のビジネス環境に合わせてさまざまな用途、シーンで用いられる。それは、個々の条件、状況に応じて仮説を生成し、確度の高い仮説を選択し、要求事項を検証する試みの連続だ。この際、「顧客視点のビジネス要求、ステークホルダー要求の確認」「アーキテクチャ展望と実現可能性を踏まえたソリューション要求の検証」「現実的な移行要求の検討」など組織の資産、外部環境要素などの状況を踏まえて、あらゆる組み合わせを徹底的に検証する。
中谷は自社のこだわりについて、こう語る。
「提案では、これまで培ってきた知識、経験、手法を踏まえることはもちろん、そもそもこのプロジェクトは何のために、誰のために行うのかといった観点に立ち戻り、前提条件や制約条件を取り去って、新たな視座から見直すことも意図的に行います。お客様と対話を重ねながら、ゼロベースで考え、共に試行錯誤を繰り返します。時に手間がかかるとしても、手戻りがあったとしても『最も合理的だ』と判断したやり方で合意を取り、実行します。昨今のプロジェクトにまつわる変動性、不確実さ、複雑さ、曖昧さを乗り越えながら前に進むスタイルに面白さを感じる人なら、当社はマッチすると思います」
デジタル変革が叫ばれる中、過去の実績や成功体験にとらわれるあまり、組織変革や業務改善を十分に進められない組織も多く見受けられる。だからこそ、自分たちのような「仮説検証型」のアプローチと推進力を持った会社が、お客様に合った価値実現を支援できる機会が訪れていると、中谷は考えている。
「もちろん、組織変革や業務改善を実際に進めていくことは簡単ではありません。私たちは、お客様と共に変革と改善の取り組みを継続していくために、『人』に向き合い、エネルギーを注ぎ続けることが必要であると知っています。その取り組みを試行しながら、強く推し進め、価値を実現するのは、積極的なチーム文化と協働的な問題解決能力を兼ね備えた最高のチームであると確信しています」
中谷は大学卒業後、ソフトバンクに入社。文系出身ながら情報システム部門に配属され、IT技術者としての道を歩み始めた。その後、外資系通信会社ベライゾン、コンサルティング会社アクセンチュアを経て、アクシスインターナショナルを創業、現在に至っている。その過程でデジタル情報革命、世界中の通信網が相互につながるグローバルネットワーク、コミュニケーション技術の発展とそれがもたらす意識革命を目の当たりにした。
「情報技術が社会を大きく変えたのは、コミュニケーションの概念。さまざまなものがネットワークにつながり、時間と空間を超えて、手軽に情報の伝達や知識の共有を行えるようになりました。一方で有害情報、フェイクニュース、裏サイト、無責任な書き込みなど、安易ともいえる情報の受発信で誰かを傷つけてしまい、時には加害者になってしまったりすることもあります。実際の社会同様、情報社会、サイバー空間にもまた、光も影もあります。私たちの使命『ITで人を幸せにする』は、情報技術によってつながり、触れることができる人、その人の家族、友人の幸せを心から願い、働くことから始まります。この使命は個人が求める幸福と矛盾しません。職業人であると同時に一人の市民として、人間として、志を共にする一人ひとりがこの使命とまごころを胸に持ちながら、ITで人を幸せにする使命を果たしていきます」
同社はサーバー/ネットワーク構築、コンプライアンス評価、システム監査などのサイバーセキュリティ領域、仮説検証型の組織変革および業務改善に係るデジタル変革支援、アジャイルやプロジェクトマネジメントなど、高度人材育成のためのプログラム型トレーニングサービスをさらに発展させ、一段階上の次元のビジネスに引き上げていく。同時に、AIや機械学習、自動化関連の製品・サービスを取り揃え、パートナー企業との提携も進めている。
現在、変革マインドを持ったエンジニアが求められる時代が到来している。ビジネスを理解し、コンプライアンス、サイバーセキュリティに強く、新たな技術への関心と探求心を持ったエンジニアだ。
「人々はそれぞれのライフスタイルに合わせて働き方を選び、その手法や扱う技術も日々、進化しています。国境をまたぐコミュニケーションが当たり前となった今、私たちが手がける越境型ビジネスや技術提携の機会は増えており、さらにニーズが高まっていくでしょう」
公開日:2022年5月20日
20年にわたり、インフラエンジニアの転職・キャリアについて取材してきましたが、インフラエンジニアの皆さんの多くは、「スキルを磨きたい」「最新の技術に触れていたい」「困っている人を支え、役に立ちたい」という思いが強いようです。アクシスインターナショナルは、それらの志向が高度なレベルで実現できる環境だと感じました。今まさに起きている「変革」の最先端に立つ中谷社長と同社が、技術以上に「人々の幸せ」に重きを置いていることを心強く思います。
ソフトバンク、ベライゾン、アクセンチュアを経て創業、現職。プロジェクトマネジメント、アジャイル開発、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティング、システム監査を中心としたコンサルティングやトレーニングを専門に活動。
PMI/PMI日本支部会員(DAコミュニティ、標準推進委員会、PfM/PgM研究会、アジャイル研究会)、PM学会会員、PMI認定講師(PMP/DAC/DASSM/DASM)、CompTIA認定講師(全認定資格)Scrum Alliance認定CSP-SM/CSP-PO/A-CSD、SAFe®認定SPC、CISSP、CISA、CISM、CEH。
著書・訳書:『アジャイル型プロジェクトマネジメント』(日本能率協会マネジメントセンター、2022)、『プロジェクトマネジメント・ツールボックス』(ドラガン・ミロセビッチ著、共訳、鹿島出版会、2007)、『スクラムマスター』(ジョー・ジャスティス著、共訳、2021)ほか
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インタビュー・執筆:青木典子/編集:佐々木久枝
撮影:中島はるか
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