_佐藤 康成様.jpg)
「人」「食」「社会貢献」を起点にビジネス総合力を身に付け、即戦力として活躍
ビジネス基礎を誰でも修得!
初心者でも気兼ねなく学べる
動画と漫画のコンテンツを提供
自分自身の成功の裏には
メンターとの出会いがあった
株式会社NIC
代表取締役
岩松勇人 / Hayato Iwamatsu
「ビジネス初心者の方にコンサルティングを受けてもらいたい。NICではビジネス初心者の方を大歓迎していますし、そういった方々の事業がよりうまくいくようにサポートをしています」
そう話すのは、株式会社NIC代表取締役岩松勇人だ。NICでは、現在、数名のチーム体制で主に副業として事業を始めようとする人に向けてコンサルティングを展開。全くビジネス経験のない人へも基礎から一対一の徹底指導をおこない、対象はサラリーマンや主婦、男性女性問わず年齢もさまざまだ。受講者は3ヶ月、6ヶ月、10ヶ月など、それぞれの希望に合わせてカスタマイズされたコースでコンサルティングを受けることができる。
NICが他のコンサルティング会社と一線を画すのが、無料で、動画や漫画でビジネスの基礎を学ぶことができる点だ。5~10分の動画コンテンツが数百本(累計数十時間)でビジネスの基礎について少しずつ学んでいくことが可能。2016年から配信を開始したビジネス漫画では、ビジネス成功法を余すところなく描き、漫画『起業で一番やっちゃダメなこと』はコミックス累計10万部を突破するなど、支持を得ている。
ビジネスマインドの基礎から徹底指導するために、定期的に合宿を開くこともある。この点も他社との大きな違いだ。
その中で、岩松は改善点について本音でとことん指摘する。ときには厳しい意見も伝えるが、「本当にビジネスで成功してほしい」と思っているからこそ本音で向き合うようにしているのだ。
「ビジネス経験ゼロの方が初めの“1”をつくることはとても難しいですが、NICではそこに特化して取り組んでいます。僕自身も、以前は上手くいかないことだらけでした。ですが、失敗をそのままにするのではなく、上手くいかなかった経験をデータとして蓄積し、次に活かしてきました。自分の経験もふまえて、初めの一歩を踏み出す人を増やしていきたいです」
大阪府茨木市で生まれた岩松。小学校進学を前に愛媛県松山市に家族で移住し、大学卒業まで愛媛で暮らした。そんな岩松は、学生時代から他人とは違う方法を探して実践することを心がけていたと言う。
「自分の力はたかが知れていて、真っ当にやってもとてもかなわないと思っていたので、いつも人と違う方法を探してきました。高校時代、皆が勉強するテスト前には勉強をせず、テストが終わった後にあえて勉強をしていました。テスト後に間違ったところを訂正したノートを勝手に作り、提出していたんです。すると先生の印象は驚くほど良くなり、評定が上がるんですよね。同じ”勉強”という行動をするにしても、みんなが頑張るテスト前と、みんなの気が抜けているテスト後では、先生から見るとその印象はガラリと変わる。(テストが終わっても、間違えた部分をそのままにせず、修正する姿勢を示すことは高評価につながる)悪く言えばずる賢いのですが、『勝負どころを探して全力を注ぐ』ということをしていたのだと思います」
自分自身を俯瞰していたからこそ、「勝負どころ」を見極められたという。自分の周りにはどういう人物がいて、その中で自分はどのような位置にいるのか、俯瞰するほど見えてくる立ち位置。そうして自分自身を理解していると、実力者の力(他力)を借りるべきタイミングも見極めることができる。その環境下に常に身を置き続けることで、自分より高いレベルの人と接さざるを得ない状態を意図的に作り続け、同じレベルで付き合うために必死に学ぶことを辞めなかったため、結果が伴い、後から実力がついていったという。
また、学生時代の他の印象的なエピソードでは、部活や学校行事などでは常に皆を先導する立場を任されていた。(小・中・高の部活は全て主将。学級員や学校行事の生徒代表の挨拶など)その理由は、責任感を持って取り組むこと。思春期の男子が恥ずかしくてまともにやらないようなこと(合唱コンクルールで大声で歌ったり、体育祭でキレのある動きでダンスをしたりなど)を、平然とこなしていたからだという。
「先生受けしようという気持ちはまったくありませんでした。本当に楽しんで大声で歌ったり、踊ったりしていただけなんです (笑)。 『魅は与によって生じ、求によって滅す』が僕の大好きな言葉なのですが、下心があっての行動では、魅力はやはり半減してしまうと思っています」
大学卒業後は、新卒で不動産会社に入社。そこで任されたのは、億単位の土地を扱う営業だった。だが、同じく営業を任された同期社員たちは、2時間おきに上司から連絡が来たり、21時から3時間説教された後にポスティングを強要されたりするなど、職場環境に耐えられず次々と辞めていった。そんな中であっても岩松は成績を伸ばしていった。出身地である愛媛の銘菓をくばったり、名刺にミカンの絵を描いて覚えてもらったりするなど、他とは違う気配りがお客様にも仲間うちにも気に入られたのだった。
しかし、2年が経ったとき「これ以上は体力的にも精神的にもできない」と退職。「もうどこかの会社で働くのは嫌だ」と起業を決意。ただ、やりたいことがあった訳ではなく、気軽に参入でき利益が見込めると感じて輸入雑貨のネット販売を開始した。ファイヤーキング(アメリカアンティーク)、マイセン、リヤドロ(西洋陶磁器)、バカラ、ラリック、スワロフスキー(ガラス工芸品)などを仕入れては写真を撮り、インターネットにアップし続ける日々。ある程度の利益が出ると予想して始めたが、毎日17時間以上もの時間を費やし、利益は月12万円がやっとだった。
「これでは無理だ」。不動産営業時代の貯金も底をつき、再就職することも頭をよぎった。そんな中、ある講演で出会ったコンサルタントの人物が岩松の人生を一変させる。
「その方の考え方を学びたいと思い、コンサルティングをお願いしたのですが、初めは断られてしまいました。ですが、メンターになってもらうことになり、付き人のように一緒にいると、あるとき『プレイステーションを買って来てよ』と突然言われたことがあったんですね。唐突すぎて驚きましたが、僕はすぐに買いに走りました。すると、『こんなに躊躇もなく対応する人間はいない』と褒めてくださり、この出来事を機にコンサルティングを引き受けてくださることになりました」
当時、岩松は貯金も底をつきかけ、4万円の家賃も支払いが滞りかけていた。そんなときに、突如ゲーム機を買って来てくれと言われ、7万円ほどのゲーム機を何の躊躇もなく買ってきたこと、その後も見返りを求めない姿にメンターの心は動かされたのだ。『人間は、追い詰められた状況でイレギュラーな対応を迫られたときにこそ、その人の素が出る』というメンターの教えに当てはまる行動だったのだ。
岩松は、この出来事を「気に入られよう、近づいて何かを得ようという気持ちが無かったのが良かったのだろう」と振り返る。この日を境に、小手先のビジネス手法とは違う、どんなビジネスにも応用できる商売の原理原則を伝授されるコンサルティングが始まった。
コンサルティングを引き受けてもらえるとなり、講義形式のコンサルティングを予想していた岩松。だが、その予想は良い意味で裏切られ、実際は講義ではなくメンターの家での共同生活だった。岩松が目にしたのは、好きなものには3日でも寝ずに没頭したり、大量の本を買っては1ページ目のみ見たりする姿。そして、何気ない会話の中に隠されているビジネスの本質。集中力の高さや判断基準の源を知るなど、共同生活のすべてがコンサルティングだったのだ。
そして、メンターの指導をすべて実践していくと、1日17時間の労働で12万円にしかならなかった収入が、1日わずか10分程度の作業時間で月収100万円まで跳ね上がった。そこから岩松の人生が根底から変わっていったのだ。
「ビジネスで結果を出すにはどうすればいいのか?」と今まで検証し続けてしてきたことを、これから起業しようとする人に伝えるのが使命だと感じている岩松。小手先でないビジネスの原理原則を知り、正しい道をたどればきちんと結果を出せることを、それぞれの人がそれぞれの人生の中で体感してほしいと言う。
「今までは『僕』のストーリーに惹かれてみなさんがコンサルティングを受講してくださっていた。これからはコンサルティングを受講して成功された方が講師になったり、サラリーマンの方や主婦の方で起業された方が成功されたストーリーを形にしたりと、もっと自由に事業を展開していきたいですね。メンターに出会い、僕自身の人生が変わったような経験を多くの人にしてもらいたいです」
学生時代から、高い俯瞰力で勝負どころを外さずに成果を出してきた武勇伝の数々。その源には、「楽をしたい」という気持ちがあるのだとわかりました。それは決して怠けるのでなく、自分の勝負どころを見極め、全力投球すること。そんな岩松社長の教えのもと、多くの起業家が世の中に羽ばたいていくのでしょう。
大阪府茨木市に生まれる。その後、小学校への進学を前に愛媛県松山市に移住。大学まで愛媛で過ごす。2013年6月株式会社NICを設立し、代表に就任。2018年6月にはリリースした漫画『起業で一番やっちゃダメなこと』がコミックス累計10万部(ダウンロード)を突破。現在は、楽天市場、Wowma!(DeNAショッピング)、ネットショップなど、複数販路で物販事業を拡大中。
インタビュー・編集:福井寿久里/撮影:平山諭
「人」「食」「社会貢献」を起点にビジネス総合力を身に付け、即戦力として活躍
BtoB特化のマーケティングと営業DXという希少価値の高い領域で 企画から実装まで手掛けるプロ集団
文化とコミュニケーションの発信を通して、心が豊かになる時間を生み出す
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
タグ