
一人ではできないことを、チームで実現させるスイミー経営
株式会社インフォマート
執行役員
杉山 大介 / Daisuke Sugiyama
株式会社インフォマートは、フード業界に携わる方々をメインにBtoBプラットフォームを提供する会社です。私はフード事業部門の統括責任者として、主に営業・カスタマーサクセス・マーケティング戦略に従事しています。
日本の飲食店は、立ち飲み屋から高級店まで、趣向を凝らしたコンセプトで営業展開されており、店名を見るだけでどのような時間が過ごせるかを想像できる、世界でも類を見ない、華やかで活気がある業界です。
そこで働きたいと集まってくる方々は、自慢の食事やおいしいお酒をお客様に提供して、素敵な時間と空間を体験していただきたいと思っているはずなのに、山のようなバックヤード業務で肝心のサービス提供ができないという現実があります。
日々の在庫確認から各仕入先への発注、来客予測、請求書の処理や伝票の転記など……、お店のことを熟知している店長や副店長ほど、こうした業務に時間を割かれてしまいます。弊社のサービス「BtoBプラットフォーム 受発注」は、インターネットを通して一つの画面で一気に発注をかけることができるので、履歴も残せます。煩雑なバックヤード業務を効率化し、働く人がサービスに注力できるようサポートしています。
「迷ったら前へ、辛かったら前へ、後悔するのはずっと後でいい」が、私の座右の銘です。
判断に正解はないので、メンバーにも「まずはやってみる」ことを信条として伝えています。たとえ失敗しても、失敗も成果の一つ、ととらえるよう心がけていますね。
「食」に関わる仕事に興味があり、大学生の頃はフード業界でアルバイトをしていました。新卒で入社したのが、コントラクトフードサービスと呼ばれる給食事業の運営会社です。営業として新規顧客の獲得に当たり、現場のマネジメントにも携わりながら10年たつ頃、世の中はITバブルの真っただなかに突入していました。
現場の仕事に関わっていた私も、これから必ず伸びる分野だと感じていましたし、興味もありました。テクノロジーで食の現場をサポートできる仕事に就きたいと、インフォマートの門を叩きました。
入社後5年間は新規営業を担当し、その実績が評価され、チームを率いて部長職も経験しました。10年勤めた頃、会社の看板があるから自分は仕事ができているのではないか。他の業界で自分の価値を確かめたい、営業組織の立ち上げに関わりたいという想いに駆られました。ちょうど資金調達段階だったChatwork株式会社からお声がけいただき、営業組織の立ち上げ責任者として移籍することになりました。
3年で営業組織と販売代理店体制の立ち上げをほぼ終えた頃、弊社現代表の中島健から「戻ってこないか」と連絡がありました。その頃のインフォマートは電子請求書や契約書の事業を本格的に展開し始めており、業界のシェアも獲得し始めていました。一方で組織が大きくなったことで、マネジメントの強化や営業戦略の刷新を図る段階に来ていました。10年育ててもらった恩もある。できる限り力になりたいと戻ることを決意し、今に至ります。
BtoBプラットフォームを通してフード業界のあらゆるソリューションをつなぐことに、徹底的にこだわっていきたいと思います。その試みの一つが、企業と人が交流し、つながり、新たな事業、サービス、アイディアを産みだすイベント「FOODCROSS(フードクロス)」です。2021年の開催では大成功を収め、2022年9月にも開催を予定しています。
業界を盛り上げることで雇用や地産地消の場が生まれ、モノの行き交いで人の流れも増えていく。地域経済の活性化やサステナブルな社会の実現に大きく貢献できることだと思っています。この業界で働きたい人を増やし、食文化の国である日本を元気にしていきたいですね。
公開日:2022年6月13日
インタビュー・執筆:小田恵/編集:寺澤順子
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