
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社Surpass
SPO事業部プロジェクトマネージャー 兼 QCセクションマネージャー
岡田 あさの/藤井 利香 Asano Okada/Rika Fujii
2014年入社の同期でもある、岡田あさのと藤井利香。
さまざまな企業の営業活動を支援するSurpass社でともに営業として活躍する彼女たちは、ふだんはプロジェクトごとに異なるクライアント先に常駐して仕事をしている。そのため、同期であっても日常的に顔を合わせる機会は非常に少ない。プロジェクトが違えば、お互いが何をやっているのかよくわからないこともある。
めったに会わない上司や同僚、後輩も多いと聞けば、社員同士のつながりが希薄なように思えるだろう。しかし、社員たちに自社の魅力を聞くと、「仲間の存在を強く感じられるところ」が挙がるという。他社に常駐している社員の孤独感や疎外感をなくすため、受け入れ体制を強化してきた同社の努力の賜物だろう。その仕組みの一翼を担うのが、岡田と藤井が中心となって立ち上げた「育成チーム」だ。
「チームを立ち上げたのは、成長に伴って急速に社員数が増加する中、新入社員と既存メンバーの間に考え方のギャップがあると感じたのがきっかけです。違う場所で違う仕事をしていても、自分たちはSurpassの一員でありともに働く仲間であるという意識と、会社としての方向性の共有が急務だと考えてのことでした」(岡田)
育成チームの活動は、「2つの軸」から成る。
1つ目は、入社から6ヵ月以内の人に向けて全6回行う「スタンドアップ研修」。同社で働くにあたって最低限必要な知識とスキルの共有を目的としている。
2つ目は、2ヵ月に1回行う「Work and One’s/ワークアンドワンズ」通称「WaO(ワオ)研修」。同社顧問でありライフスタイリストである北條久美子氏がスピーカーとして登壇し、仕事とプライベートをともに充実させて豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれる。
これら2つの研修からスキル・マインドともに優れた人財の育成を目指している。
「研修内容を決める際には、社員が参加したくなる研修にするために、『ワクワクするかどうか』を判断基準にしました。資料をキャッチーでポップなデザインにするといった工夫もしています。チームを組織する私たち自身も、本社で仲間と顔を合わせる機会が増えたことによって“Surpassは自分のホームである”という意識が高まりましたね。研修内容からも、多くの学びと気付きを得ています」(藤井)
「研修を通じて考え方の方向性が統一され、クライアントに対する返答にブレがなくなるという効果もありました。今後も、自分たちが成長することによってクライアントのためにもなるような、有意義な研修にしていきたいですね」(岡田)
公開日:2017年5月18日
インタビュー・編集:青木典子、藤巻史/撮影:後藤敦司
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