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ストーリー代表・CEO

ポテンシャル人財が生きやすい世界の実現により、未来の日本の価値を高める

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人と企業の「未知」なる魅力を引き出し、世の中に解き放つ

下方 彩純 / Akizumi Geho
未知株式会社
代表取締役CEO

企業の「未知」なる魅力を見つけて世に出す

2017年に創業した、未知株式会社。社名の「未知」は、人や企業の「未だ知られざる」魅力という意味を持つ。それを見つけ、伸ばしていくのが同社のミッションだ。

現在の主力事業は「コーポレートコーディネート」。代表取締役 下方彩純の造語である。着る人の魅力を引き出すために洋服をコーディネートするように、企業の魅せ方をコーディネートすることからこの言葉を考えたという。

「百社あれば百様の魅力があります。でも、それを外部に100%伝えられている会社は、極めて少ない。ほとんどの会社は、自分たちの魅力を20%程度しか伝えられていません。それを100%に近づけることが私たちの仕事です」

魅力を伝えられない原因は、自分たちの良さを整理してまとめられていないことにあると下方は話す。

「会社の良さをまとめ、適切に発信することを、私は『ブランディングインフラを整える』と言っています。具体的には、コーポレートブランディングを踏まえてコーポレートサイトを制作し、社長の想いや参考になる事例の記事を作って掲載するなどです。要望に応じてWebマガジンや動画の制作も行います。さまざまな商材を活用し、その企業が目指すイメージに向けたコンテンツの作成と発信の仕方をコンサルティングしています」

企業自身が気付いていない、まとめられていない、「未知」の魅力を見つけて世の中に発信していくコーポレートコーディネート事業。クライアントは、中小企業のオーナー経営者を中心に、資金調達したての第二創業期の企業や上場手前のスタートアップ、ナショナルクライアントまでと幅広い。

個性が強く社会に馴染めない人や差別されがちな職歴の人がポテンシャルを発揮できる世界を創りたい

大阪で生まれ育った下方は、大学を卒業した2007年に「株式会社フリープラス」を友人と共に創業した。現在はインバウンド事業分野のベンチャーの雄と目されている同社だが、創立時はSES事業だったという。リーマンショックを契機にSEO事業にピボット。代表を務める友人の希望で、訪日旅行事業を表看板として掲げるようにはなったが、その後もSEOを主軸としたWebマーケティング事業を下方は担当した。利益を生み出して看板事業を支え、代表の懐刀役を担ってきた。

地域創生事業やインバウンドマーケティング事業の展開により訪日旅行事業が軌道に乗り、着実な成長が見込めるようになったのは創業から10年目。この時、下方に転機が訪れる。

「代表から『国内向けWebマーケ事業を撤退する。インバウンド向けのWebマーケ事業をやってほしい』という話がありました。でも、私は日本が好きだからこそ、国内向けの事業をやりたいと思っていました。フリープラスが上場準備を止めたタイミングでもあり、転機かなと思い、卒業することにしました」

起業すると決めた下方には、かねて「もしも僕がこの会社を辞めることがあったら、あなたを誘うね」と話していた部下がいた。現在、未知の執行役員を務める渡部その子である。「SEOやその周辺のことにとらわれず、幅広く企業の支援をする」と決めて創業した約2週間後、ミッション・ビジョン・バリューを創り上げるための合宿を渡部と実施した。

「フリープラスはミッション・ビジョン・バリューが人事評価と連動している会社だったので、2人ともそれが身に染みついていました。『まずはこれを創らねば』と、3日かけて延々と議論を交わし続けました」

そこで決定したのが、ビジョン「世のポテンシャルを飛躍させる」。ミッション「先の価値をあげる」だ。

「人は誰でもポテンシャルを持っています。でも、それをなかなか発揮できない人もいます。その中でも特に、個性が強すぎて社会に馴染めない人や差別されがちな職歴の人がポテンシャルを発揮できる世界を作りたいと思いました。その人たちを『ポテンシャル人財』と呼び、彼・彼女らが持てる力を振るうことができれば、未来の日本の価値をあげることになると考えています」

ミッション・ビジョン決定の背景を下方はこう話す。

「フリープラスの頃は、事業家になりたかったんです。3事業を立ち上げさせてもらい、楽しかったのですが、心が踊っていなくて。人生を賭けられることは何だろうと考える中で、ポテンシャル人財を育てることをフリープラスでもずっとやっていたことに気付きました」

フリープラス時代に下方が育てた一人に、入社後1年半の間に30万円しか売り上げられなかった営業マンがいる。何がネックなのかを2週間ほどかけて本人と話し合った結果、IT系人財向けの指導方法が彼には合わないことが判明した。指導方法を変えた半年後に、彼は営業リーダーへと成長。下方が辞めた2年ほど後には、他社の大阪支社長にヘッドハントされていったという。

また渡部も、下方のもとでポテンシャルが開花した一人だ。「座って仕事がしたい」という消極的な理由でアルバイトライターとして入社したが、能力値が高く、すぐに仕事に慣れた。下方がいろいろなことを任せていったところ、SEOに夢中になった。大学時代、科捜研に入りたいと思っていた渡部には、検索エンジンアルゴリズムを調べ、何が正解か分からない中で答えを探っていくSEOがぴったりだったのだ。俄然やる気を出した結果、1年で社員に登用され、2年目でマネージャーに抜擢された。

「自分の人生をさらにさかのぼってみたら、小学校くらいから、困っている子を助ける兄貴肌なところがあったんですよね。一人ひとりに向き合い、個性を認め、良いところは残して、足りていないことは教える。それをずっとやってきていました、性分なんでしょうね」

渡部にも姉御肌のところがあり、役員2人の経済的な豊かさを目指すより、くすぶっている人を引き上げるサポートの方が面白いと意見が一致した。自分の才能に気付いていない人に、才能に気付かせて大成させる。ポテンシャルのあるメンバーがポテンシャルのある会社を支援する。そんな個人と企業の未知を引き出す会社にしようと、ミッション・ビジョンが決まった。

ポテンシャルで採用し、ポテンシャルで握る

未知のメンバーとして、下方が採用しているのは、人生を賭けて成し遂げたいことを持っている人。その内容は自己成長だけではない人物に限られる。

「困っている人や会社に対して、『今の私の能力では足りないかもしれないけれど、能力を身につけて貢献したい』『一定の能力はあるので、それを生かして現状を何とかしたい』という思想を持っている人を採用しています。学歴や経歴は関係ありません」

学歴や職歴がどれほど秀でていても、この条件に合わなければ採用しない。逆に、他社では避けられがちな職歴の持ち主でも、思想が合えばウエルカムだ。

「こういう人生観を持っている人は、個性の部分をしっかり認めてあげると、素直に話を聞き入れ、飛躍的なスピードで成長していきます。そのうえで不足があれば教育で補います。例えば、学生時代にNo.1キャバ嬢だったメンバーは、アポ取りが驚くほど巧みです。その力はもちろん生かしつつ、まだまだ未完成な言葉遣いやビジネスマナーはロールプレイングで身に付けてもらっています。それが彼女にとって、成果が出るための教育です。個性が成果につながることで、初めて、ワガママではなくしっかりとした『個性』として社会に認められます」

未知のメンバーにとって、自分の人生の目標と仕事は直結している。それゆえに、同社では各自の目標の実現度を評価と連動させている。

「毎日唱和するクレドカードに自分の成し遂げたいことを書いて、常に振り返れるようにしています。さらに、何歳までに成し遂げたいかを決め、そのために1年後、3年後にどういう状態になっておくべきか、マイルストーンを設定。進捗をプロミスシートで半期に1回、業務の達成度と共に評価します。的確に進んでいるかを1on1で話す機会も日常的に設け、四半期に一度の報告会でどう進行しているかを話し合います」

未知のバリューは「私達は一人一人が未知の責任者です」「私達は曖昧前進します」「私達は目の前の小さな仕事も全力で取り組みます」「私達はプロ意識を持ち成果を最大化します」「私達は無駄なプライドを捨てます」などをはじめ、15項目あるという。これらの体現度についても、5段階で360度評価を行っている。

過去の職歴だけで落としたら罰則!ポテンシャル人財が生きやすい世の中に

今後はコーポレートコーディネート以外の事業を展開し、事業内容の異なる50名規模の会社を100社作ることが、下方の構想だ。

「前職のフリープラスで社員が50名を超えた頃から、仕事に対する熱量に差が生じてきて、パレートの法則が当てはまってきた気がしました。加えて、経営者が全員の名前を覚えて気にかけられる限界は50名だとも思うんです」

多くの事業で、多くの個性や能力値を巻き込めるような企業連合を作りたい。そうすれば、多くの人を輝かせることができる。

「僕らのこのミッション・ビジョンに心の底から共感できる人たちの連合を作り、そこからポテンシャル人財を多数輩出していきたいのです」

100社作りたい理由はもう一つある。1社5億円の売上規模だとしても、100社で500億円の売上があれば、社会に対する発言力が高まるからだ。

「能力を見ず過去の職歴や印象で不採用にしたら、企業が罰則を受ける規定を厚生労働省に整備してほしいんです。それが施行されることで、本当にポテンシャルのある人財が生きやすい世の中になれば、労働力が先細りしている日本の『先の価値をあげる』ことになります。それを実現するためにも、ある程度の規模の会社になることが必要だと思っています」

厚労省の事務次官にこの話をするのがひとまずの目標だと話す下方は、半官半民の団体にも参加しており、厚労省職員と話せる機会を狙っているという。さらにはポテンシャル採用を開始し、賛同する企業らと社団法人の設立も計画している。

社内で次の一手として具体的に準備しているのは、より未知のミッション・ビジョンに沿った新規事業。「今はまだ詳細を話せませんが、期待していてください」と自信に満ちた笑顔を見せた。

公開日:2022年12月27日

Profile

約10年間、株式会社フリープラスのWEB マーケティング担当役員として経営に従事。加えてSEO・コンテンツマーケティング領域で不動産、求人、美容系をメインとして数百社のコンサルに従事。その他、地方創生のメディア、マーケティング・リサーチビジネスの立ち上げを経験。
2017年、コンテンツマーケティング×PR=ファンマーケティングを軸として未知株式会社を創業。現在は、ファンマーケティングに囚われず、MVVコンサル、コーポレートブランディングサイト制作、採用オウンドメディア構築支援などを軸に「企業の魅力を最大化する」をコンセプトにコーポレートコーディネート事業を展開。
2021年、情報経営イノベーション専門職大学のマーケティング、ビジネスについての客員講師に委嘱。

Contact
大阪府大阪市北区中津1-18-18 若杉ビル6階

Credit

インタビュー:垣畑光哉/執筆:ひらばやしふさこ/編集:小田恵
撮影:後藤敦司

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