
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社アイドマ・ホールディングス
クリエイティブ事業部 取締役 事業部長
小山田 明人 / Akito Oyamada
多くの企業にとって、営業活動をおこなう上で企業リストは欠かせないツールだ。
こうしたリストは専門会社により販売されているが、データの重複や古い情報が記載されているものも少なくない。
不正確なデータは営業活動の効率を下げ、トラブルの原因にもなる。
こうした企業リストの問題を解決し、営業担当者の業務効率を上げるため、アイドマが2018年、新たにスタートしたのがクラウド型企業情報プラットフォーム『BIZMAPS(ビズマップ)』だ。
責任者としてBIZMAPS事業部を率いる小山田明人は、「今、世の中にある企業情報プラットフォームの中で、BIZMAPSは情報量、質ともにNo.1」と自信を見せる。
BIZMAPSでは、国内にある160万以上の企業一つひとつを専門スタッフが調査し、3ヵ月に1回の頻度ですべての企業の更新情報を確認している。
新設法人についても官報を調べ、いち早くデータベースに追加。さらにAIが利用企業と相性の良い会社をマッチングする。
企業リストを購入せずとも、自社に合った営業先の最新かつ正確なデータを手に入れることができるため、BIZMAPSを利用する会員企業はリリースから半年間で5000社を超えた。
また、会員企業がより効率よく営業活動をおこなえるよう、サポート体制も整備。
2019年11月には、絞り込んだ企業群に電話営業やメール営業などを自動的に実施することが可能な業界初の新システムをリリースする。
BIZMAPSを基幹事業に成長させた小山田は、新卒で都市銀行に入行し、退職後、学習塾経営で起業した経験を持つ。
その後、大手出版社と教育系Webメディアを立ち上げたことを機に、MA(マーケティングオートメーション)のスキルを磨き、以降、MAのコンサルタントとして活躍していた。
ビジネス全般とITに関する幅広い知見を持つ小山田が、BIZMAPSに参画を決意したのは「アイドマに『宝の山』を見つけたから」だと語る。
「仕事をする上で私が大切にしてきたのは、『安定』と『わくわく』。相反するこの2軸のバランスが取れている会社にこそ、働きがいがあると考えています。銀行勤務時代、『安定』は手に入りましたが、新たな挑戦ができる環境ではないと感じました。一方で『わくわく』を優先して新規事業をはじめても、市場に価値を提供できなければ自分も会社も成長は見込めない。その点、アイドマには成長できる要素と、新たにビジネスを創る『わくわく』があります。それが私には何事にも代えられない『宝』だと思えたんです」
現在、小山田が担うのは、企業情報を調査する3000名以上のリサーチャーの統括と調査体制の構築、サービス開発やWebディレクション、チームマネジメントなど多岐に渡る。
特にマネジメントにおいては、メンバーそれぞれのやりたいことや身に付けたいスキルを重視し、ステップアップしながら目標に近づけるようなサポートを心掛けている。
学習塾経営時代に講師を務め、各生徒の目標達成を支援してきた小山田は「一人ひとりの成長を促し、その姿を見られることがマネジメントの醍醐味」と言う。
現在、BIZMAPSのチームには、自発的に仕事に取り組む前向きなメンバーが揃っている。
「BIZMAPSに関しては、ようやく基盤作りが完了したところで、まだまだこれからです。2020年以降、事業として一気に躍進させ、1、2年後には圧倒的な成長を遂げていたいですね。私はこれからアイドマで働ける若手が羨ましい。もうじき社員数100名を迎える今だからこそ、成長次第で幹部を目指せるし、自分のアイデアを新規事業として具現化できるチャンスもある。可能性に溢れていることがアイドマの一番の魅力。私自身も仕事を通じて、いつもメンバーに『わくわく』を与えられるリーダーでありたいと思っています」
インタビュー・編集:高橋奈巳 、西野愛菜/撮影:森モーリー鷹博
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