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ストーリー代表・CEO

逆境の先に未来はある。できると信じて、諦めずに進み続けてほしい

代表_GeeeN/コミクス

株式会社GeeeN【ゲン】

代表取締役社長(CEO)
鈴木 章裕 / Akihiro Suzuki

理不尽な日々の中からつかみとった「知識と経験」

独立志向のなかった私が起業する原動力となったのは、新卒1年目で入社した広告代理店と、創業メンバーとして参画したインターネット広告会社での経験です。

1社目は今でいえば完全なブラック企業で、想像を絶する劣悪な待遇でした。新入社員としての最初の仕事は、消費者金融でお金を借りてオーダースーツ5着とロレックスを買うこと(笑)。お客様の前で恥ずかしくない格好をするためと言われましたが、要は借金で逃げ道を塞がれたわけです。営業成績上げて、インセンティブを稼がないと借金が増え続け破産する、というまさに私の世代で言うと漫画タイガーマスクの虎の穴のようなブラック企業でした。理不尽な仕打ちも多く、精神的にも肉体的にも、あれほど追い込まれた経験はありません。

それでも、日々の仕事に必死に取り組むうちに、私は「広告のノウハウ」を体で覚えていきました。お客様が抱える問題を解決するために知恵を絞り、ありものではなくオリジナルを提案する。そういう広告の仕事そのものにとても魅力を感じ、「どうすれば自分で作った広告が世の中に広まるか」「どうすればお客様を喜ばせることができるか」を常に考え、ものづくりをするのが面白くてたまらなくなりました。

結果が出なければ容赦ない叱責が待っていましたが、それでも夢中になって仕事を続け、3年目にはその会社で過去最高の成績を記録。5年勤めて転職を決めたときには、多くの部下を指導する立場になっていました。退職した私の手には、お客様の未払金を肩代わりした600万円近い借金と、どんな逆境にもめげない精神力、そして効果のある広告をつくって提案する力が残っていたのです(笑)。

退職後は定職につかず、放浪の旅へ。1年間何もせずにいたところ、当時付き合っていた今の妻に諭され、仕事を探しはじめました。不条理な借金も清算して心機一転、転職活動に打ち込む中で、ふと目に留まったのが「ハコはあるけど中身はまだ何もないIT企業を創りました」という求人コピー。なぜか心を動かされて、新会社の求人に応募し、採用されました。

この会社で創ってきたサービスは、クリック課金型バナー広告のアドネットワークからオプトインメールまで、あらゆる形態の「インターネット広告」でした。入社当初は社員数10名にも満たない小規模な組織でしたが、時代も良く、私も普通に働ける喜びから楽しく自主的に仕事し、その結果、1期目から1億円以上の営業利益を出す会社を創ることができました。このときは本当に楽しかったですね。営業部の課長からスタートし、最終的にはグループ4社の代表取締役社長も任されることになって、ずっとうまくいくと信じていました。

ところが、私を拾ってくれたオーナーが突然亡くなり、そのご子息に代替わりしてから歯車が狂い始めて業績も悪化。ずっと我慢しながら経営を続ける中、オーナー一族のエゴだけで社員に示しがつかない決断をしなければならない機会が重なり、「このままでは人として駄目になってしまう」という思いが頭をよぎりました。「これまでに得たマーケティング経験とインターネット広告の知識を足掛かりとして、やりたいことをやる会社を興そう」。ゼロから成長に関わった企業グループ4社の代表の座を捨てて、起業家として歩き出した瞬間でした。起業当時、2歳の長男、1歳の長女、妻のおなかの中には後に次男となる赤ちゃんがいましたので不退転の覚悟での起業でした。

 

どこにでもある中途半端なサービスはいらない

インターネット広告の代理店 株式会社コミクスを立ち上げたのは2007年9月のこと。株式会社GeeeNはその6年後、消費者ニーズに合った広告配信により費用対効果を最大化するアドプラットフォームとウェブ経由の費用対効果を高めるアドテクツールを提供する会社としてスピンアウトしました。

今、GeeeNでは、大きく分けて2つの事業を軸に事業展開しています。ひとつは、ディスプレイ広告の統合配信プラットフォーム。GoogleのDouble Click Ad Exchangeなど、提携先のディスプレイ広告を統合的に運用・管理し、精密なターゲティング機能で費用対効果を向上させます。

もうひとつが、入力フォームの様々な離脱原因を解明して対策を施し、最終的にコンバージョンの最大化を図るツールであるEFO CUBEです。こちらは業界シェア3位(導入サイト数1700サイト以上)につけており、業績を牽引する役割を果たしています。

競合他社と比較したときの強みは、何といっても費用が安く、かつ機能が充実しているという点。特にYahoo! ID連携やFacebook ID連携などは業界初で導入した機能であり、そのインパクトもあり、サービス業から卸売業、人材派遣業、不動産業まで様々な業種の大手企業に導入され、導入後の改善率も非常に高いと評価していただいています。

サービスの原理原則は、まだ存在していないものも含め、世の中に必要なものを提供すること。目まぐるしく変化するインターネット産業の行く末は誰にもわかりません。しかしそれは、裏を返せば自分たちの手で時代を創ることができるということ。ニーズがあると思ったら、ゼロからサービスを生み出してでも「必要なもの」を提供していく。どこにでもある中途半端なサービスはいらないのです。

誰かのために働ける人を採用したい

起業した当初、私は「一人ひとりのベクトルはばらばらでも、優秀な人材が集まれば良い会社になる」と思っていました。

しかし、2年前の6月に、当時の幹部社員2名に裏切られ、会社が倒産しかけた末、全社一丸となった努力によって業績が回復するという経験を経て、考えが180度変わりました。それからは能力重視の採用方針から、「他人のために働ける人」であることを重視した人間力重視の採用活動に方針転換しました。今では採用方針と社風が合致し、前年度の新卒採用者も誰ひとり欠けることなく頑張っています。

その頑張りに報いたいと、一人ひとりとじっくり話をする合宿などの取り組みを増やしたほか、福利厚生も少しずつ充実させてきました。自分の誕生日はもちろん、伴侶の誕生日やお子様の誕生日にも休暇を取得できる制度は、自分が何のために、誰のために働いているかを見つめ直し、最も身近にいる家族のために十分な時間を使ってほしいという思いから生まれたもの。私たちの採用基準と最も深いつながりのある制度だと言えるでしょう。

社内イベントも頻繁に開催して社員同士のつながりを深めています。ただし、参加は決して強制しないようには気を付けています。体育会系から職人気質まで様々なタイプの社員がいるので、イベントが好きな人も苦手な人もいるのが当たり前。周囲の雰囲気に無理に合わせるのではなく、それぞれが自分の好きなこと、得意なことに自信を持って、安心して過ごせる場所を確立してほしいと思っています。バスケットボールが好きだという社員たちとは体育館を借りて練習を楽しみ、カードゲームが得意な社員とはゲームの話で盛り上がる。私を筆頭に、社員同士もお互いの個性に合わせたコミュニケーションで円滑な関係を築いています。


逆境を乗り越えれば、必ず道は開ける

これからの数年は急速に高齢化が進み、団塊ジュニア世代が賃金水準のピークと管理職の昇進年齢を迎えて、人件費の増加とポスト不足、そして若年層へのしわ寄せと、企業に大きなダメージを与えかねない局面が次々に訪れるでしょう。特に大手企業は雇用や昇進の方法、賃金体系を抜本的に見直す必要があるかもしれず、様々な決断を迫られる苦しい時期が来ると予想されています。

当社としては、この「2020年問題」が起こる前にグローバル化を成し遂げ、ビジネスモデルを抜本的に見直して、高齢化に対応し得る収益構造を確立したい。そのためには、無駄な商慣習をできる限り排除した上で、オリジナリティのあるコアサービスをいくつ作れるかが目下の課題です。

まずは、現在もサービスの軸であるエントリーフォームの最適化ツールをさらにブラッシュアップすること。顧客データを一元的に格納・管理するプラットフォームを精査し、価値ある情報を数多く把握すること。この2つをクリアしつつ、自社にしかできないサービスを模索して形にしていきたいですね。

世の中を今より便利にするツールを作り、新しい時代を創りたい。たとえ壮大な目標でも、できると思えば何でもできるのです。できると思わないからできない。諦めずに進み続けていれば、道はいつか拓けるでしょう。

私も、1社目で働くことを諦めていたら、今日はありませんでした。仕事には苦労がつきものですが、人類に価値を残せるのもまた仕事です。若い人には、逆境にめげることなく、夢の実現を信じて歩き続けてほしいと思います。

リスナーの目線

ワハハ…と絶えず豪快に笑いながら、自身の半生を振り返りながら、未来への展望を語ってくれた鈴木さん。「できると思えば何でもできる」という言葉は、笑い話にするにはあまりに重い1社目の経験をはじめ、いくつもの壁を乗り越えてきた人の口から発せられるからこその説得力がありました。壮大に思える目標も「めげない、諦めない」精神で着実に達成へと導いていくことでしょう。

Profile

1969年、大阪府生まれ。甲南大学法学部を卒業後、広告代理店の営業部長を経て、2000年にインターネット広告を手掛けるアイブリッジ株式会社へ入社、2005年7月、代表取締役に就任。2007年9月、4つの会社を束ねるグループ会社へと成長した同社の社長を辞し、株式会社コミクスを設立し、代表取締役社長に就任。その後、株式会社GeeeNをコミクスの子会社として設立し、代表取締役社長を兼任し、現在に至る。趣味はマラソン。座右の銘は「どんな困難な道も〝できる〞と決めることから全てが始まる。〝やる〞と自分で決めたことは必ずできるまでやる」

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