
会社説明会のアンケート|無料テンプレート(フォーマット/サンプル)を有効活用する方法
採用活動に、マーケティングの手法を取り入れた考え方である、採用マーケティング。採用活動のステップにおいて施策の効果を最大化するために有効なのが、マーケティングオートメーション(MA)です。
マーケティングオートメーションとは、MAツールを活用して、マーケティング活動をより効果的に進める方法。採用担当者にとっては、馴染みの浅い言葉かもしれません。言葉は聞いたことがあるけれどもその内容を知らない方、MAは知っているけれども採用活動への具体的な導入イメージがわかないという方のために、その概要やメリットをご紹介します。
マーケティングオートメーションとは、マーケティングのプロセスにおける施策を自動化・仕組化すること。見込み客の情報の一元管理や、マーケティングプロセスのシナリオ設定によって、人の手で行っていた作業や非効率な部分を自動化し、マーケティング活動を成功させる方法です。
採用活動においても、マーケティングオートメーションはメリットをもたらします。求職者の行動を分析することで、より彼らが興味を引かれる情報を発信するといった、効果的なコミュニケーションが可能になります。MAツールを活用した施策が、求職者と企業の精度の高いマッチングや、求める人材の獲得といった成果につながるのです。
では、MAツールが実現することは具体的に何なのか、採用マーケティングのステップごとにご説明します。
マーケティングにおけるリードジェネレーションとは、潜在顧客を創出するプロセスのこと。採用活動に置き換えると、自社に興味を持つ求職者の情報を獲得することです。
採用活動にマーケティングオートメーションを導入するためには、まずは会社説明会や採用広告、またオウンドメディアなどによって、求職者の情報を広く獲得するための施策を行いましょう。
リードナーチャリングとは、見込み客が商品の購買を決定することを目的に、商品に関心を持ってもらうための活動です。採用活動においては、このステップで求職者の興味に応じた最適な情報を、最適なタイミングで提供することが重要です。
MAツールを使えば、求職者が関心のある職種の情報や、興味を引くコンテンツなど、相手に応じた内容のメールを自動的に配信するなどの施策が可能です。
MAツールでは、求職者を、その属性や職種・業種への関心などに応じて分類したり、絞り込んだりすることが可能です。
スコアリングとは、自社サイト内の閲覧履歴やメールの開封率、またイベントへの来場履歴などを点数(スコア)の加算で可視化すること。求職者の属性や自社への興味の水準をスコアで分類できます。
また、自社が求める人材に合致した求職者や、自社への興味が高い求職者を選別(クオリフィケーション)してアプローチすることで、採用活動を効率化することも可能です。
MAツールでは、求職者が自社の求人に興味を持ってから応募・選考に至るまでのステップを一元管理することができます。メール内のURLのクリック、イベントへの来場などの行動履歴を把握することで、採用活動の各ステップにおいて最適なアプローチをすることが可能です。
では、採用活動にマーケティングオートメーションを導入することで、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。
マーケティングオートメーションツールは、求職者が自社サイトでどこを閲覧し、どのように行動しているか可視化することが可能です。自社サイトの情報が求職者のニーズに応えられているか、どのページが閲覧されているかなどを分析しながら、サイトを最適化できます。
マーケティングオートメーションによって、求職者の興味や就職活動の段階に応じた的確なアプローチが可能になるため、求職者と自社の間の正確なマッチングが行えます。また、それまで採用担当者が行っていたマッチング業務が一定のクオリティで自動化できるため、担当者の省力化にもつながります。
求職者のメール開封率や自社サイトの閲覧履歴から、別の企業への就職が決定している、または求職活動をストップしているという判定をすることもできます。その求職者が、自社が魅力を感じる人材であれば、採用情報ではない内容のメールを配信するなどして、次の転職タイミングまでの関係性を維持することも可能です。
従来の採用活動で求める人材をうまく集めることができなかった企業には、求職者のニーズに沿ったアプローチが効率的に行えるマーケティングオートメーションの導入がオススメです。また、採用担当者が少ない企業や、できるだけ人的な工数を減らしたいという企業にとっても、採用マーケティングのプロセスを自動化できるツールの活用は有効です。
また、タイミングにとらわれずに採用活動を行いたい企業にも、MAツールの導入はオススメです。MAツールを使えば、一度接点を持った求職者に継続的にコミュニケーションをとりつながっておくことができます。そのため、急に人材が必要になったときや、魅力的な人材が見つかっても会社側の都合で採用できず、別の機会に再度アプローチをしたいときに、便利です。
採用活動の主戦場は、イベントや会社案内などのオフラインから、WEBに移行しています。求職者の情報収集や応募の方法もWEBがメインの今、彼らのWEB上での行動を分析・管理し、最適なタイミングでアクションをとることが、採用活動を成功させるためには欠かせません。
採用担当者が手間をかけて行っていた分析や情報発信の業務も、マーケティングオートメーションにより効率化され、より的確な求職者へのアプローチが可能になるのです。
MAツールでそれぞれの施策の費用対効果を測ることもできるため、自社の採用活動の成功パターンの把握や、新たな採用施策へのチャレンジにもつながります。
採用活動にマーケティングオートメーションを取り入れることで、それまで知ることができなかった、求職者の動きを可視化できます。また、求職者の適正や自社への興味を数値化することで、採用活動のムダな動きも削減。採用の課題発見にもつながるため、人材の獲得がうまくいかない企業だけでなく、さらに確度の高い採用活動を行いたい企業も、マーケティングオートメーションの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
<文:フリーランス/川辺 編集:リスナーズ/吉田>
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