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WAOJEメンバー7社による、2020年ビジネスチャレンジ紹介ピッチ(前編)

WAOJE TokyoWAOJE Tokyo_イベント最新ストーリー

大幅な環境変化を迎えた2020年
激動の一年、各社はどう動いた


主催:WAOJE Tokyo


リスナーズ株式会社
代表取締役CEO
垣畑 光哉 / Mitsuya Kakihata

ファルス株式会社
代表取締役
髙橋 伸彰 / Nobuaki Takahashi

株式会社羽生田鉄工所
代表取締役
羽生田 豪太 / Gota Hanyuda

株式会社RCG
代表取締役
天間 幸生 / Yukio Temma

株式会社エフ・コード
執行役員
島田 裕一 / Yuichi Shimada

TK International Sdn. Bhd.
Managing Director & CEO
阿部 慎吾 / Shingo Abe

SWAT Lab
Co-Founder
矢野 圭一郎 / Keiichiro Yano

イントロダクション

12月18日、WAOJEメンバー7社による、2020年ビジネスチャレンジ紹介ピッチが、WAOJE Tokyo(*1)により、オンライン上で開催されました。それぞれの会社がコロナにより激動の時代となった2020年、どのようにサービス展開を行って来たのかを話しました。(後編はこちら)

*1 一般社団法人WAOJEとは、海外を拠点に活躍する日本人起業家のネットワーク。その東京支部であるWAOJE Tokyoが、今回のオンラインイベントを主催した。

「世界中に人の話が聴ける人を育てる」クラウドリスナープロジェクト(お話し:リスナーズ株式会社 垣畑氏

リスナーズ株式会社は「すべての人にストーリーを」というミッションを掲げ、「聴く・伝える・つなぐ」をコンセプトに、取材を介したメディア運営や出版を展開しています。今までに、500社・2000人超の取材を行い、多くの人や企業のストーリーを伝え、様々なつながりを創ってきました。

昨今は、各種SNSやWantedlyといった媒体で、各企業がオウンドメディアの運営をするようになっています。ただ、自社のことを自ら伝えるのは意外と難しいもので、客観的に伝えるためには、他の人にインタビューや執筆を行ってもらわなければなりません。しかし、安心して取材や執筆を任せられる人材はなかなか見つからないもの。一方で、ライターやライター志望の人は、案件の獲得やレベルアップの機会が少ないという状況です。このように、取材や執筆に関して需給のミスマッチという課題があるんですね。

そこで、世界中に「クラウドリスナー」を育て、企業とマッチングさせるプロジェクトを始めました。クラウドリスナーとは、人の話が聴けることを趣向し、オンライン取材に協力してくれる人のことを指しています。このクラウドリスナーには、育児中の主婦などの在宅ワーカー、スキルアップしたいパラレルワーカー、ステージを変えたい専業ライターといった人々に随時声をかけていく予定です。そして、クラウドリスナーには、今までの取材や執筆で培ってきたノウハウや技術を、EラーニングやAI編集ツールで提供するつもりです。また、コミュニティ運営で横の繋がりを作り、ランキングや検定で健全な成長意識を養います。

ライターを求める企業側に関しては、ベンチャーキャピタルや地銀などと協力して、普段スポットの当たらないスタートアップや地場産業などに声がけを行います。そして、低価格・無料での取材人材のマッチングをしていきます。以上のことから、このプロジェクトは、取材人材のシェアリングエコノミーと言うとわかりやすいかもしれません。

私は人の話を聴くことを通じて、素晴らしい出会いやチャンスが生まれた原体験があります。経済界の重鎮や、オリンピック金メダリストの独占取材、世界で活躍する起業家のオンライン公開取材。さらに、実際に各国へ飛んで、現地日本人起業家の声に耳を傾けるなど、聴く仕事をしなければ、できることのなかったご縁を頂けました。

「聴く力」は人類に与えられた素晴らしい能力です。私は、聴く力を身につけることで、様々な人がボーダレスに活躍できる力を得て欲しいと考えています。そして、創業時のミッションである「すべての人にストーリーを」をそんなクラウドリスナー達の力によって実現したいと思っています。

現状、クラウドリスナープロジェクトに関して、コロナ以降にオンライン取材の実績があり、カナダ在住の編集長を筆頭に、すでに3人のクラウドリスナーを育成・起用しています。そして、今後の目標は、2021年9月までにクラウドリスナー100名、月刊300社取材体制構築することです。その後、2023年にはクラウドリスナー1000名、月刊3000社規模に成長させていきます。また、ビジョンの共感で繋がる、働き方にとらわれない新しい組織体への挑戦をしたく考えていまして、リスナーズは会社である以前に「聴く人」のコミュニティにしていくつもりです。

私たちの壮大なストーリーはまだ始まったばかりで、人・モノ・カネ、すべてのリソースが不足しているのが現状です。話を聴けるひとを増やす、このコンセプトに共感してくださる方は、リスナー希望者はもちろん、デザイナーやエンジニアや、スタートアップを開拓していくような投資家の方々まで、広くパートナーを求めています。

垣畑氏について詳しくはこちら

未利用資金の有効活用を通じて、全人類に持続可能な幸福をもたらす(お話し:ファルス株式会社 髙橋氏)

私は大学卒業後、金融機関や国際会計事務所に勤め、2005年にフィル・カンパニーという会社を創業しました。この会社は、駐車場の上部の未利用の空間を店舗などにして、有効活用するという事業を行っていまして、2016年にマザーズへ上場し、昨年に東証一部に上場しました。また、フィル・カンパニーが東証に上場したのち、2016年にカンボジアへ移り、2018年に現地でJC Financeというマイクロファイナンスを創っています。そして、今年2月、日本で新たにファルス株式会社を創業しました。

ファルスはカンボジアの農家向けマイクロファイナンスを中心に、新興国金融関連企業への投融資を行う会社です。企業理念は、未利用資金の有効活用を通じて、全人類に持続可能な幸福をもたらすというもので、社名は胡蝶蘭(Phalaenopsis)の花言葉「幸福をもたらす」の意味から取っています。

具体的な事業としましては、3点ありますね。1つ目は、事業持株会社として、投資先の国内外金融関連企業への投資及び運営管理。2つ目は、投資先である、農家や中小企業を顧客にする海外マイクロファイナンスへのローンファンドを中心とした、投資・ファンドの運営管理。3つ目は投資先企業および出資者との関連合併事業です。投資先はカンボジア、ミャンマー、ケニアが中心で、特にカンボジアのマイクロファイナンスを基幹としています。

カンボジアで事業をしている理由ですが、前の会社を上場させた後に、金融の世界を変えられないかと考えたんですね。そんな中、たまたまカンボジアへ行き、農業にポテンシャルを感じました。これまでカンボジアは、地雷や貧困といったマイナスイメージの付きまとう国でした。しかし、現在はUSドルが利用可能で、営業部隊は英語が話せ、さらに生水が飲めるというポテンシャルのある国となっています。

JC Financeは、現在ファルスのカンボジアにおける一番の投資先となっています。JC Financeの事業は、カンボジアの農民の生活を豊かにし、成果を分かち合うというものになっています。具体的には、日本の農業機械を農家の方々が購入する資金を、その農業機械を担保にして融資しています。今まで牛を使う世界だったところに、農業機械を導入し、飛躍的に効率が上がっていまして、カンボジアの農業機械は非常に需要があるマーケットとなっています。

ビジネスの特徴として、キャッシュレスオペレーションを行っているところがあります。現地のモバイル決済会社と契約して、融資をモバイル送金システムでやっていまして、結果的に返済率が上昇しました。また、ローン担保物の管理として、農業機械を売られないように、GPSをつけて捕捉しています。さらに、カンボジアの農場を農業の最先端技術の実験場にしていまして、日本のJAバンクに、最先端のアグリテクノロジーを導入した形をとっていますね。

衛星データ利用産業の社会的実装を加速する「リモセンマート」(お話し:株式会社羽生田鉄工所 羽生田氏

羽生田鉄工所では、2014年から人工衛星に関わる事業を始めました。信州大学の「ぎんれい」、九州工業大学から「しんえん2」、九州大学の「IZANAGI」といった人工衛星の製作に参加し、カーボンの部品の製作や振動試験、剛性検査を行っています。

さて、このような宇宙産業に関して、国が提示している「宇宙ビジョン2030」というものがあるんですね。ここでは、国は宇宙産業を、宇宙機器産業・宇宙利用産業・宇宙関連民生機器産業という3段階に区分しています。

我々のやっているものづくりの領域は、宇宙機器産業というところに該当するんですね。「宇宙ビジョン2030」が初めて提示された2014年には、宇宙機器産業の市場規模が3500億円。そして、国は2030年までに6〜7000億円に倍増させるという計画を練っています。

また、宇宙利用産業は、主に人工衛星を活用するサービス産業のことです。今回は、そのようなサービスの中でも、リモートセンシングというものについて説明します。これは、気象衛星やスパイ衛星のようなものを用いて、地上のデータを取り、他の産業へ有効活用するというものです。具体的には、衛星データから世界中の石油備蓄量を把握して投資に活用したり、駐車場の混雑状況を把握して小売業績予測に活用したりします。

宇宙利用産業は、2014年度時点で市場規模が8000億円と言われていました。「宇宙ビジョン2030」において、政府は2030年までに、1兆8000億円へ市場規模を拡大するという方針を取っています。このように、宇宙機器産業や宇宙利用産業は国が市場規模を拡大するという方針を取っています。

ただ、このような宇宙産業に関係する情報は、長野になかなか届かないという課題がありました。ですので、2、3年前から、長野宇宙利用産業研究会という団体を作り、長野にも宇宙産業の情報を届けるべく活動をしています。長野宇宙利用産業研究会は、「長野に宇宙利用産業を創出する」ということをミッションに、民間ベースで個人・外部団体と行政・研究機関をつなげてきました。

このような中で、長野でもリモートセンシングを始めています。2019年の1年間、ワイン用ブドウ栽培で衛星を利用する試みをしていました。衛星を用いた気象予測や定点観測、糖度調査を行いましたね。また、2020年は、2019年の台風で被害を負った千曲川の水害状況を、衛星を用いて調査しています。

このような活動を3年ほど行って分かったのは、断片的に活動を行っていくだけでなく、包括的に行うことで活動の裾野を広げるべきであるということですね。そこで、「リモセンマート」というサービスを開発する計画に至りました。

実は、衛生データだけではすべての事象は分からず、地上で取得したデータやビッグデータなどと組み合わせて分析する必要があるんですね。そこで、各種オープンデータを活用したいという発想が生まれます。ただ、各企業でやっている事業が独立し過ぎていて、うまく連携が取れず、最適解に向かいにくいという現状があります。ですので、これを俯瞰できるようなサービスとしました。また、地上データを取得するのに、現地の人やサービスを利用できるようにしなければなりません。これも、リモセンマートでのネットワーキングによって解消できるようにしています。

私は、これを世界へ広げるためにWAOJEのコミュニティを使いたいと思います。衛星を使うことで、日本に居ながらにして、海外の栽培地の状況がわかるようになったり、その他の事業が行えるようになったりするんですね。リモセンマートのサイトは4月オープン、ベータ版は1月中旬に公開予定です。皆さんがリモセンマートを使うことで、日本にいながら様々なデータを活用できるようになってほしいと考えています。

羽生田氏について詳しくはこちら

後編はこちら

Staff

執筆・ 編集:若松 現

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