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LISTEN×KGF online Vol.7 シンガポールでの起業とアフターコロナスタートアップ動向

KGF最新ストーリー

シンガポールでのポストコロナにおける
会社、起業家、そして国全体の状況について

主催:LISTENx KGF online

Reginaa Pte.Ltd
CEO
大畠 佑紀 / Yuki Ohata

株式会社bajji
CEO
小林 慎和 / Noritaka Kobayashi

イントロダクション

今回も、コロナウイルスが発生してからの事を「ポストコロナ」として、シンガポールで起業し成功を収められている2人の起業家の方々にお話を伺いました。

現在なさっているお仕事について教えてください

大畠氏:

2011年に、シンガポールで会社を立ち上げ、日系企業のシンガポールでのマーケティングのサポートの事業をしています。対象は主に飲食店、ヘアサロン、自治体などで、告知や集客のお手伝いをしています。日本で有名な「ぐるなび」のようにローカル企業を紹介する媒体を扱っており、現地会員は約40万人、シンガポール人口の6~7パーセント程のデータベースを保持しています。

活動地域はシンガポールの他に、インドネシア、ハノイ、バンコクと様々です。営業とマーケティングをシンガポール、サービスの制作をインドネシア、ハノイで行っています。主な活動はこの3ヶ国で、バンコクではサービス展開をしています。サービスの展開のみならず、これに東京を加えた5カ国を行ったり来たりして、各国でこのKGFのようなイベントでお話ししながら10年ほど活動しております。

小林氏:
bajji(バッジ)では、主に3つの事を行なっています。

1つ目は、会社名の通り、「bajji」という、ブロックチェーンを使ったSNSの作成と運用で、イベント会場などで使用されています。このサービスで出会った人同士が、信頼や期待、応援といった証として、バッジを送り合います。各人の活動を可視化し、つながりを増やす事ができるサービスです。

2つ目は、ブロックチェーン(取引情報などのデータを記録する方法)を使用した、システム自体の開発です。物流や会計のブロックチェーンを使っています。

3つ目は、「feel you」というアプリの開発(7月20日リリース)です。人材のマネジメントでは、メンタルが重要なところです。実力がある人でも、感情によってコンディションは左右されます。このアプリでは、感情を日記のように記録することができ、そこからコンディションの向上につなげることができるようなアプリを作りました。

なぜお二人は、現在のお仕事につかれたのですか?

大畠氏:
3才から18才まで器械体操をしていました。その中で海外遠征の中で、様々な国に滞在していたため、海外は自分にとって身近な存在でした。

就職したいと考えて器械体操を辞めた後、海外に関わるお仕事がしたいと思い、まず8年ほど日本でビジネス経験を積みました。そして2011年の東日本大震災で国内営業が全て止まってしまい、日本では何も動けない状態だったため、培ってきたビジネス経験を活かして、海外に赴くことにしました。

日本でモバイルマーケティングに関わる仕事が活かせる場所を調べていて、東南アジアにたどり着きます。そこから個人での会社の立ち上げやすさや携帯の浸透度などから、シンガポールで活動する事を決めました。

シンガポールモバイル関連のイベントを何回か行っているうちに、そのまま住んでしまいたくなり移住。周囲の協力もあり会社も無事設立し、現在に至ります。

アジアの日本人経営者の方々には、事業の仕方やメンタルの保ち方など、様々な面でお世話になりました。また、アスリートのセカンドキャリアも、SNSやインターネットなどの普及により、昔に比べると門は開けてきていると思います。

小林氏:
はじめて海外に興味を持ったのは、高校2年生の時にドイツに赴いた時です。

それまでは日本を出た事がありませんでした。ドイツでは英語をほとんど話せなかったため、コミュニケーションを取ることができず、打ちのめされてしまいました。その経験から、世界のどこでも生きていけるような人になりたい、いずれは海外で起業したいと思うようになりました。

その後、最初は日本で就職したのですが、日本の企業の中で自ら海外に関わるプロジェクトを立ち上げたり、海外展開のコンサル業に携わったりしていました。

海外で仕事をしたいと思ったもう1つのきっかけは、2009年にインドの無電化村でソーラーランタンを配るというソーシャルビジネスに携わった時です。当時インド人口12億人のうち、5億人が無電化村に住んでいるという現状でした。

この山奥でランタンを配っているときに、その村のおじいさんに、携帯を指して「ジャパン、グレート」と言ってもらったことに感銘を受けました。

グレートと言ってもらえた日本の先人たちのように、私も自分が立ち上げたサービスで、おじいさんの孫たちの世代、そこからもっと先まで、「ジャパン、グレート」と思ってもらえるようにしたいと考えました。この出会いが、海外で起業したいと思うようになったきっかけです。

シンガポールに拠点を置くようになったきっかけは、起業する前に入っていた会社がシンガポールの支社を立ち上げる際に一家で移住したからです。移住から1年経たずに、そのまま自分で企業する事ができました。

シンガポールで3社、インドネシアで2社立ち上げ、様々な分野の海外企業立ち上げに自信がついてきたところで、6社目でとうとう日本に起業。「日本からの海外展開」も目指すようになりました。

コロナウイルスが広まり始めてからの現地の様子を教えてください

大畠氏:
シンガポールでは、外で会話をした場合は罰金か禁固刑という法律を政府が立てました。もし、シンガポールに他国からきた人がこの事で罰せられると、ビザが剥奪され、シンガポールに入れなくなってしまうというほどの厳しさでした。

2ヶ月ほどは、外出は近くのスーパーマーケットに行くか犬の散歩に行く程度で、誰とも直接話す事ができなかったです。

ただ、ルールが厳しいだけでなく、お給料の保障がしっかりしているところも、大きな特徴でした。コロナウイルスが広まり、緊急事態宣言が発令された4月には、昨年度の納めた税金や給与などから計算された金額がすぐに振り込まれました。

お給料の中の何割か、ダメージの大きい旅行関係や飲食店は多めに、また、それ以外の業種も政府から保障されました。お店や会社を閉めざるを得ない状況では、多くの人が助けられたし、私自身もとてもありがたかったです。

小林さんの会社は、どのような影響を受けましたか?

小林氏:
我が社の「bajji」というサービスは、「リアルな出会い」をベースとした信頼関係の可視化、そしてソーシャルマップの作成がテーマでした。そのため、コロナウイルスが広まった状況下でユーザーが出歩かなくなった結果、成長率が99パーセント減になってしまったのです。こうして、やむにやまれぬ状況になり、4月開けて新しく「feel you」というアプリを開発いたしました。

大畠さんもおっしゃっていましたが、緊急事態宣言後、一週間経った時には一斉何も言われずお給料が振り込まれていました。日本では給付金をもらうまでに申請や細かい手続きなどで時間がかかっていたイメージなので、この点でシンガポールはすごいと思いました。

 

大畠さんの会社も、やはり影響を受けたのでしょうか

大畠氏:
先ほどの小林さん同様、クライアントさんがほとんど飲食店だったため、全くサービスを動かせなくなり、お仕事が止まってしまいました。外出できない状況が、1ヶ月、2ヶ月と伸びて行き、収入がなくなったままになるので困りましたね。

そこで、サービスで得た会員データベースからアンケートを数千件とりました。それを全クライアントに流し、やりたい事をまとめ、そこからデリバリーサイトを十数個作り上げました。デリバリーサイトを立ち上げた後、もともと得ていたデータベースを活用できるようにして、一気に動かしています。

シンガポールではデリバリーのようなサービスが進んでいたり、コロナウイルスによる状況も刻一刻と変わっていたりする状況です。その中でフルリモートの中でサービスを立ち上げ、マーケティングにうまく組み込み、収入に繋げられるよう手探りで走り続けてきました。

ポストコロナによって考え方が変わったこと、または気づいたことがあれば教えてください

大畠氏:
この状況で走り続けてきて、まるで企業立ち上げの時のように感じました。必要に迫られたからという理由もありますが、なんとかやってくることができた事に楽しさや嬉しさも感じています。

小林氏:
リモートワークが世間一般で多くなり、日常となる人もいる中で、この状態は、どこでも仕事ができるチャンスなのだ、と考える事もできます。私は、ポストコロナであるこの数ヶ月は転機だと思います。リモートワークをどれくらい活かせるかで、大きく世界が変わってくると思いました。

お二人から、皆さんにメッセージをお願いします

大畠氏:
住んでいるところはシンガポールですが、会社は数カ国にあり、仕事がリモートワークになった事によって、よりスムーズになったように気がしました。誰がどこにいても、リモートワークで動かすことができるようになったので、コロナウイルスさえ落ち着けば、より海外出て何かしたい、という人がより容易に海外に進出したり、いろんなものを見たり聞いいたりする事ができるようになります。

小林氏:
やりたい事があるなら、まずは行動していただきたいです。事前に考えていたとしても、動き始めると事前には予想できないこともあるので、動き始めないと見えないこともあります。準備も大事ですが、まずは動く、という事を大切にしていただきたいです。

Staff

執筆/伊野紗理奈・編集/若松現

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