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LISTEN×KGF online Vol.13 日本と電子国家エストニアを繋ぐ若手起業家のストーリー

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寛容で快適な国エストニア

移住や外国人に寛容で、コンパクトシティとして快適なエストニアの実像に迫る

主催:LISTENx KGF online

Set Go
Co-founder 兼
xID
Biz Der Lead
齋藤アレックス剛太 / Saito Alex Kota

TSUNAGU OÜ
CEO 兼
Startup Weekend
オーガナイザー
井上美奈 / Mina Inoue

 

イントロダクション

LISTEN×KGF online イベントの第13回。電子国家として発展し、近年移住の受け入れを促進しつつあるエストニア、そんなエストニアでのスタートアップに携わる齋藤氏、実際に小学生で起業した井上氏に、話を伺った。

エストニアにおける活動を始めたきっかけは何ですか

井上氏:
Startup Weekend*1の活動を通して、エストニアという国には多くの10代の起業家がいることを知った際に、エストニアではどのような教育が行われているのだろうと興味を持ちました。

幼い頃から「起業」というものに興味があり、実際に斎藤氏のSet Goを利用することで日本からでもエストニアで起業することができると知って、スタートアップでユニコーン企業を目指したいと思ったのです。

周りの友人からは善意で「現実を見なさい。」と言われたこともありましたが、小学4年生の時にTSUNAGU OÜを起業しました。


斎藤氏:
私は2016年にバックパックで世界一周をした際に、自分は「移動」というものが嫌いであることを思い知らされ、一つの国に根をはって生きたいと思ったことがあります。

そして、外資系コンサルティング会社EYを退職後、3ヵ月エストニアに滞在したときに、快適な気候や穏やかな国民性、ビジネスの先進性、自然に根差した生活環境に魅せられ、「ここに住みたい」と思いました。現在はエストニアを拠点としてスタートアップに携わる仕事をしています。

*1 Startup Weekend:
金曜夜から日曜夜まで54時間かけて開催される、「スタートアップ体験イベント」。週末だけで参加者は、アイディアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができる。



エストニアはどのような国ですか

井上氏:
エストニアはとても美しい国です。旧市街の古き良き景観は趣深く、京都のように条例で維持されています。また、都心部からタクシーで30分のところに海があり、自然に囲まれた素敵な街です。大きなスーパーに行けば大根や白菜といった日本の食材があり、和食を作ることができました。一方で、国の手続きには電子カードやブロックチェーンが利用されており、日本よりもITの進んだ国である印象を受けました。

そして、なにより挑戦する人に寛容で仲良くしてくれる国民性を感じられる国です。私が日本のロボットを使ったワークショップを行った際、会議の合間を縫って来てくださったラビ副大臣は「もっとやっていいよ。」と声をかけてくださいました。

斎藤氏:
日本の夏は35度を超える猛暑ですが、エストニアでは夏を通して20度前後でとても過ごしやすいです。私が住んでいる家は1LDKで家賃は5万円、都心まで徒歩5分という東京ではありえないような物件です。また、町のほとんどの方が英語を話せますので、生活ではあまり不便は感じません。

海も森も都心から近く、コンパクトなサイズの町で、電子国家ではありますが、週末には近くの自然に触れデジタルデトックスできるのです。

エストニアは1991年8月にソ連から独立した国ですので、既成概念や既得権益がほぼ存在しない合理的な国で、出る杭は打たれる日本とは対照的に、挑戦する人を応援してくれるような国民性があります。

上の世代ですと外国人に対して保守的な方もいらっしゃいますが、人口130万人の小国であるだけに、若い世代には海外とコラボレーションしようという意欲があり、外国人に対して理解のある方が多いです。

エストニア政府はエストニアへの移住の促進を行っており、スタートアップ関係者や日本人、アメリカ人は人口の0.1%の人数分の長期ビザの条件の適応外で、移住しやすいように思います。

そして、今年からさらに、十分な収入のある起業家に対するリモートワーカー向けビザや、30歳までに適応されるワーキングホリデービザが導入され、移住のハードルが下げられました。

ポストコロナで感じたこと、発見したことはありますか

井上氏:
私の通っている塾の授業はオンラインに切り替わり、夜の送り迎えがなくなったこと、授業内容を家族に伝えやすくなったことについてはメリットとして感じています。

私の通っている日本の学校ではオンラインへ移行することはありませんでしたが、エストニアの学校では早急にオンラインへの移行に対応したと聞きました。そして、エストニアでのオンライン授業を見学したい旨を伝えたところ、オンライン授業に日本から参加させていただくことになり、「どんな教育が自分に合うか」ということを選べるサービスの構想につながるのではないかと思っています。

また、オンラインですと、場所を選ばないことはさることながら、開催時間帯の遅さや懇親会でお酒を飲むといったことが障壁とならないので、いわゆる大人の主催するセミナーやイベントへの参加へのハードルが下がりました。

さらに、様々な国や自治体、企業がオンラインでのセミナーやイベントを行うようになったので、国や自治体、企業を身近に感じられるようになったと感じています。

斎藤氏:
エストニアにおいてコロナは、3,4月にロックダウンが行われ、5月にピークを迎えました。3月中旬に緊急事態宣言が出されて以降、リモートワークにスムーズに移行してゆきました。普段であれば2ヵ月に一度は日本に帰国するのですが、半年もの間エストニアで落ち着いた時間を過ごすことができたと思います。

仕事面に関しては、コロナの影響により、スタートアップに関するSet Goについては打撃を受けましたが、ITやIC、本人確認機能のサービスを提供するxIDには追い風の状態です。

リモートで石川県加賀市のオンライン申請に関するプロジェクトを2月より弊社でプロジェクトリリースに向けて様々な準備を進め先月導入を達成したことから、リモートワークは今まで何となくやってきたものでしたが、できるものであるという確信を得られました。

リモートワークが可能であるという確信は、これからの社会の働き方の変化にもつながってくると思います。日本においては、東京一極集中のために仕事で稼ごうと思えば通勤で満員電車に乗らざるを得ず、かといって田舎のスローライフで農業をしたとしても大きく収入を得ることは難しいです。私はその中庸の、バランスの取れた暮らしを実現したいと考えています。現状、私にとってそれはエストニアでの暮らしなのです。

将来の夢を教えてください。また、メッセージをお願いします。

井上氏:
私は難しいことであっても努力して解決し、人を笑顔にできる人でいたいです。そして、人とのつながりを大切にし、何歳でも、どこに住んでいても、やってみたいと思ったことをやりやすい環境やサービス、誰でも他社に貢献できる社会へつながるサービスを作りたいと考えています。また、国際的に対話できるようになるために英語の勉強に力を入れていきたいです。

Startup Weekendでは、刺激的なプラットモデルや面白いアイデアと出会うことができ、起業を考えている人と知り合うことができるので、とてもおすすめです。参加してみてはいかがでしょうか。

斎藤氏:
私は自分の価値観を満たし続けたいと思っています。現状ではたまたまそこがエストニアなわけですが、将来的にエストニアに留まるのか、日本に戻るのか、はたまた別のところにいるのかはわかりません。穏やかな生活とやりがいのある暮らしを両立すること、それを維持することが将来的な目標です。

移住という選択は不安を伴うものではありますが、不安を払拭する方法は何事も実行に移すことに尽きますので、命綱付きのジャンプをしてみることが大切です。今エストニア行きのチケットは安く、コロナの隔離機関はないですので、エストニアに来てみるのもよいのではないでしょうか。

執筆・編集/植松遼太、若松現

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