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【#コロナに負けるな】LISTENx KGF online Vol.10 不確実性に富むコロナ時代 ベトナムの日本人起業家は何を思う

KGF最新ストーリー

ベトナムのコロナ事情
そして、現地日本人起業家の展望

コロナで変わる世界のルール
その下でなにをするのか

主催:LISTENx KGF online

ICONIC Co.,Ltd
CEO and Founder
安倉宏明 / Hiroaki Yasukura

CAST LAW VIETNAM
代表弁護士 兼
Luatsu
Founder
工藤拓人 / Takuto Kudo

 

イントロダクション

LISTENと学生団体KGFによるオンラインイベント、第10回目。今回は安倉宏明氏と工藤拓人氏のお二人から、それぞれのバックグラウンドやベトナムの現状についてのお話を伺いました。安倉氏はベトナムを中心として人材紹介および組織コンサルの事業を手掛けており、工藤氏は弁護士としてベトナムでM&Aの支援およびリーガルオフィサーを務めています。コロナの対処が比較的うまかったベトナムで、日本人起業家であるお二人はどのような活動をしているのでしょうか。

ベトナムで起業した理由と現在行っている事業を教えてください

安倉氏:
私は学生時代から社会に影響を与えるような大きなことをしたいと思っており、「事業家」というものに憧れがありました。そして、事業を行うステージとしてベトナムを選んだ理由は、人口縮小を辿る日本に比べて、人口拡大と経済成長を続けるベトナムの方が、より大きいインパクトを与えられると思ったからです。

ベトナム入国後に何をしようかと考え、最初に注目したのはインフラでした。理由としては、私の尊敬する小林一三と同じことをベトナムというフィールドでできるのではないかと思ったからです。しかし、鉄道敷設には1メートルあたり1千万円が必要でしたので、当時の自分の資本ではとても実現できるものではありませんでした。

そして、インフラ業界での起業に挫折し、他の手法を考えた時に思いついたのが人材です。つまるところ社会は人と人との繋がりで成り立っており、雇用を繋ぐこともインフラであることに気づいたのでした。

そういった経緯を経て、現在ではローカルベトナム人の人材紹介や海外への日本人の紹介、組織コンサルティングを請け負っており、日系企業、外資系企業問わずアセアン諸国におけるグローバルな展開を目指して日々奮闘しています。

工藤氏:
私は安倉氏とは異なり、はじめからベトナムに注目していたわけではありませんでした。

学生時代に様々な事務所のインターンをする中で、個人よりは企業法務、特に海外法務に興味を持ちました。海外法務に興味を持ったのは、少し飽きっぽい性格の自分でも様々な外国の法に触れることがよい刺激となって、楽しく仕事ができるのではないかと思ったからです。そして海外法務に携わることができる事務所の中でも経営者との距離が近い現在の事務所に就職しました。

その事務所では中国における業務が中心でしたが、ひょんなことからベトナム拠点を任されることになったのです。当時は中国よりベトナムの方が小規模ながらも前向きな案件が多く、これからはベトナムが大きなマーケットとなるだろうと踏んでいました。

知名度ゼロ顧問先ゼロの状態から始めて営業セミナーや訪問、ニーズの聴き取りといった泥臭い仕事を繰り返して次第に顧問先を獲得し、現在では100社を超える顧問先、スポット依頼を含めれば200社を抱えています。

またスタートアップ支援やエンジェル投資に関心があり、それらは人の話を聞き寄り添い関与するという自分の信念にも合っているので、専門家を集めたプラットフォームでの活動にも力を入れています。プラットフォームがベトナムに留まらずアジアを中心として広く世界に貢献できることを望んでいます。

ベトナムにおいてコロナはどのような影響を与えましたか

安倉氏:
アジア諸国の中でも台湾とベトナムは感染対策に成功した国であると言われています。3月から4月にかけてロックダウンに近い状態を維持できたために、100日間の市中感染ゼロを達成しています。外出に対する罰金や濃厚接触者に対してのビル封鎖といった厳しい強制措置を取ったことが功を奏したと言えるでしょう。また、感染者は行動履歴を含めた個人情報が晒されるので、バッシングや村八分を恐れている節はあります。

経済に関しては基幹産業である縫製業に著しい影響がでています。また、人材業界では肌感でプレイヤーが三分の一になっているように思われ、こちらも大きな影響が出ていると言えるでしょう。

給付金や補助金といった支援の厚い日本と異なりベトナムでは政府からの支援はゼロに近いので、倒産に追い込まれる企業は多く経済的な影響は大きいと言えますが、現状を乗り越えることができれば、売上よりシェアを追う形で残存者利益を得られるように思います。

働き方としては、コロナの収束の兆しが見え始めたため、日本のようにテレワークへ移行することなく、ほとんど以前と変わらない状態です。例によって、乾季のホーチミンは4月が一番熱くなるので、我が社ではコロナ禍においてもクーラーのない家に住む若手は出社していました。

工藤氏:
アパレル産業や観光業、不動産業はかなりの影響を受けています。しかし、ITやオンラインに関する企業や電子関連の製造は不況下にも伸びており、街中の密を避ける意識の高まりからレジャーに行く風潮があり、アウトドア用品の需要が増したことで関連企業の収益は増加しています。

コロナ禍で新しい発見はありましたか

安倉氏:
世界は不確実性に富んでおり、それにどう付き合っていくかが重要だということを改めて感じました。具体的にはビジネスの差別化やビジネスモデルのサブスク化、新規事業の多角化をしていくことが重要で、その不確実性に対応していくことに繋がると思っています。

工藤氏:
これまでに積み上げてきた顧問先に関する業務は部下、M&Aといった特殊な案件を私というように分業しているのですが、コロナの影響により特殊な案件が減少したために私の業務に余裕ができました。

そのために企業の顧問の業務は、突発的な不況下においても必要とされる業務であることを痛感するきっかけとなったのです。

また、裁判所の停止により訴訟が停止し、外出の規制により交通事故が減少したことで、訴訟と交通事故を専門とする弁護士の収入が激減したということを聞いています。

弁護士でよく言われることとして、好況下で需要の高まる知財案件と不況下で需要が高まる破産案件の双方を専門とすれば、景気がどのような状態でも対応することができるという考え方があります。

しかし、このような一般論だけではコロナのような不測の事態に対応することは難しく、対応できるようにリスクを分散させるリスクヘッジについて考え直すことに繋がりました。

また、プラットフォームやオンライン教育の需要の拡大に伴いこれまで以上に支援を強化しており、とても楽しいものですのでライフワークとしていきたいと思っています。

最後にメッセージをお願いします

安倉氏:
今コロナで苦しいと思うことは多々ありますが、渦中にいるときは大変だと感じることでも、俯瞰的にみると意外にもたいしたことはないもので、振り返ってみれば充実したものとなるはずです。

自分が信念をもってやりたいと決めてやっていることは何とかなるものですから、何事も経験だと思ってできることを前向きにやっていくことが大切だと思っています。

逆に今までは移動に次ぐ移動で考えが回らなかったことについても深く考えることができる期間だと思って、今できることをやっていくことでコロナを乗り切っていけるでしょう。

工藤氏:
マーケット全体を見ることが大切です。コロナ禍においてわかったことは、1つの拠点への集中は危険でありマーケット全体を見てリスク分散を考える必要があるということです。

また、オンラインを利用したグローバル展開と海外のマーケットへの進出は、大きなビジネスチャンスであり今後加速していくでしょう。これからも形態はどんどん変化してゆくでしょうが、海外ビジネスというものは面白く、ぜひ興味を持ってほしいと思っています。

執筆・編集/植松遼太、若松現

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