誰もが対等だからこそ
実現できる就労支援。
利用者の幸せの選択肢を
増やす場所を提供する

就労支援サービス株式会社

大畑 昭康Akiyasu Ohata

代表取締役

AI活用の構想も。仕事ができる喜び、やりがいを提供する

1週間とされた余命より、父親は少しだけ長らえた。葬儀を済ませて沖縄に帰り、すぐに就労支援サービス株式会社を設立。こうして2016年4月、就労移行支援事業所がスタートを切った。

2018年5月からは那覇市内で就労継続支援の事業所も設立した。「就労継続支援」は、就職が困難な利用者に作業を通じた社会参加を提供するサービス。現在約30名が通っている。

大畑は将来、就労支援にAIを活用する構想を温めている。障がい者に仕事を発注するのは簡単ではなく、事実一般化していない。障がい者の体調次第では、納期を守るのが難しく、さらに納品管理のために、受注元とクライアント双方に人的リソースの負担が大きくなり、品質とコストが見合わなくなるからだ。

そこで障がい者の仕事の進捗と遅れがちな作業をAIにカバーさせる。AIのサポートにより、障がい者は体調に合わせて安心して働ける。クライアントは納期遅れや人的リソース負担のリスクを負わず、障がい者の雇用創出や仕事の発注という社会貢献ができる。仕事を通して障がい者もクライアントも幸せになれる仕組みの実現を目指している。

「障がいのある方の多くが従来やっていた軽作業だけではなく、IT分野や最先端の仕事に従事する喜びややりがいを感じられる環境をつくりたいですね。将来、僕らがより社会から必要とされるような状況が来たら、事業内容や事業所の拡大もあり得るかもしれません。ただ、今は利用者やスタッフの一人ひとりとじっくり向き合いたい。目の前の人の幸せを考えた支援を提供していきたいと思っています」

インタビュアーの目線

ITから福祉への転身と聞いて、戦略的でビジネスライクな社長像を思い描いていたところ、実際の大畑さんはとことん人間臭く、愛すべきキャラクターで、窮地にも周囲の人々が捨て置かなかったのも頷けます。想像を絶する苦難を経験すると、人はけれんみや煩悩から解放されて、本来の生き方を志向するのですね。お父さんとのくだりでは思わずもらい泣きしてしまう、心温まる取材でした。

インタビュー・編集/垣畑光哉、横山瑠美

撮影/平良信実

Profile

1972年生まれ。千葉県出身。大学卒業後、アクサ生命保険株式会社、トランスコスモス株式会社を経て、株式会社サイバードにて新規事業立ち上げ責任者として沖縄県に事業会社を設立。退職後、沖縄県にネット通販、ウェブサイト制作、ゲーム開発を事業ドメインとする株式会社ソシアブリゲードを設立し、沖縄に移住。パラリンピック柔道選手・初瀬勇輔氏との出会いをきっかけに、障がい者福祉に強い関心を抱く。15年以上にわたるIT業界での経験と人脈を障がい者福祉に活かす方法を約1年半かけて模索し、ITスキルの習得支援を強みとする就労支援サービス株式会社を設立。就労移行支援事業「就労支援ワークイット」を開始。就労支援員として、求人の開拓、プログラム作成に奔走中。趣味は読書。涙もろく、感動するとすぐ泣く。家族は妻、子ども2人。

Contact

就労支援サービス株式会社

沖縄県那覇市牧志3-13-16

https://www.workit.okinawa