高給与で働きやすい環境を整備し
運送業界でナンバーワンの会社になる

ハコブ株式会社

福田 彬Akira Fukuda

常務取締役

約20年の経験から生まれた“ドライバーさん想い”の姿勢

軽貨物業界では個人ドライバーを束ねる会社は数多く存在するが、労働対価が合わず、人間関係、環境にもなじめず、事務手数料が高い、業務開始時の登録料が高い等の理由で嫌気が指す人が少なくない。より良い環境を求めてハコブの門を叩くドライバーに対し、その環境を整えるのがハコブ株式会社で常務取締役を務める福田彬の任務である。

「うちの役員は全員が元ドライバーです。独立を経験している者も多い。だからフリーランスで働くドライバーの気持ちがよく分かるんです。ドライバーが安心して長く気持ちよく働ける環境づくりを日々意識しています」

福田は、面接やドライバーの採用、宅配事業の現場管理、営業など多くの事業で責任者を務めている。中でも注力しているのが業務委託ドライバーの採用だ。

そのために、さまざまな取り組みをしている。たとえば、ドライバーの登録料は0円とし、事務手数料や組合費などの諸経費もなし。ドライバー未経験者や免許のない人でも働ける採用形式や、自由度が高い働き方や給料前払い制度も用意。また、これだけの好待遇でありながら、ドライバーの平均月収は50万円~100万円、台車メンバーでも平均30万円と、高い水準の給与体系も実現している。自社車両を持ち、多様なサービスを展開しているため、大手運送会社から直接受注できていることが理由だ。

『バック制度』も特筆すべき制度だ。新しいドライバーを紹介した人はドライバー紹介料がもらえ、新たな案件契約につながる情報などを報告すれば、その売上に応じて報酬がもらえる。新しく現場に配属された新人の教育を任され、それに対して報酬を支払うメンター制度、更にその上のポジションで、日々現場で活躍しているドライバーの添乗指導やメンタルケアをするプランナー制度。そして希望する者や有能な者には、多範囲のエリアにわたる支店長というポジションも用意されている。このように他社にはない好待遇に魅力を感じ、毎月20~30人の新たなドライバーがハコブに加わっている。

「僕も運送業界に約20年間身を置き、中小企業や大手企業、そして個人事業主としてドライバーを経験してきました。そこで感じたのは『いつでも現場の主役はドライバーなんだ』ということ。今のハコブ、そして今の僕があるのは、日々現場で汗を流している300名以上のドライバーさんのお陰にほかなりません。これから先も一人ひとりのドライバーと真剣に向き合い、“ドライバーさん想い”を貫き通していきたいですね!」

青森県出身の福田は、中学生の時に辰吉丈一郎に憧れてボクシングを始め、進学した高校でもボクシング部に所属。高校卒業後に「仕事はキツいけど給料は高い」とされる運送業を選んだのも、ボクシングで鍛え上げた肉体への自信からだった。福田の予想通り仕事はキツく長時間労働だったが、18歳の時点で手取り28万円もの給料をもらえることに衝撃を受け、仕事のモチベーションになっていたという。

その後大手運送会社に入社し、同じ営業所に所属していたのが藤田だった。8年間勤めた後、個人事業主ドライバーとして働いていた頃に藤田と再会。「一緒に軽貨物業界で一番を目指さないか」という藤田の熱意に惹かれた福田は、導かれるようにハコブに入社し、ハコブの社員やドライバー全員と大きな目標に向かって突き進んでいる。

「ハコブに誘われたとき、藤田の“ドライバーさん想い“の姿勢に感銘を受けました。『こんな社長の元で働けるドライバーさんは幸せだろうなぁ』と思ったのを今でも鮮明に覚えています。経営陣に加わってからは業務も増え責任もより大きく、大変なことばかりですが、不思議なことに辛いと思った事は無く、逆に楽しんでやっています(笑)。今後の目標はまず上場。そして、数多くある軽貨物会社の中でナンバーワンになることを目指します」


インタビュー・編集/杉山忠義

撮影/田中振一