社長の肉声を聞きに出かけよう
株式会社アイ・パッション 代表取締役社長兼エグゼクティブパッション 浅井 慎吾

株式会社アイ・パッション

浅井 慎吾Shingo Asai

代表取締役社長兼エグゼクティブパッション

2015.04.03

無い無い尽くしのベンチャーには社長がいる

アイ・パッション起業前は、求人広告の代理店会社に7年半勤めていました。大量採用かつ、学生の就職ランキングでは下のほうになってしまう大手企業が主な取引先でした。メディア提供だけではなく、きめ細かなコンサルティングをすることで、求人広告ではトップの成績を収めていました。

けれども営業成績を伸ばせば伸ばすほど、あるジレンマに陥りました。それは、大量採用する企業ほど、大量に人が辞めるという事実でした。その一方で求人広告は、人の出入りがあればあるほど売れるわけです。本当にクライアントの役に立てているのか。自分の存在価値に疑問を感じる時期が続きました。

その頃、大手企業と並行して、10社ほどのベンチャー企業の採用をお手伝いするご縁をいただきました。大手と比べるまでもなく、ベンチャー企業には採用にかけられるマンパワーやコスト、ブランド力、ノウハウが圧倒的に不足しています。しかも、アポイントを取るために電話をすると、「忙しいから昼間は会えない。深夜の1時に来て」などと平気でいわれるのです。これには最初は面食らいました。

けれども、日付が変わった頃にオフィスにお邪魔してみると、今後の夢やビジョンを熱く語られ、私もつい身を乗り出して聞き入っているということが何度もありました。ヒト・物・金と無い無い尽くしのベンチャー企業には、人へのこだわりや思い入れが強く、明確なミッションやビジョンを持った社長がいたのです。

あるとき、満たされない気持ちを一人のベンチャー起業家に打ち明けたところ、こういわれました。「仕事に〝創る・売る・支える〞の3つがあるとすれば、浅井君は〝売る〞ことしかしてないよね」。胸に突き刺さる言葉でした。人から提供された広告枠を売るだけでは満たされない。何かを創造し、誰かを支え続けたいと思いました。

そんな経緯から、2006年アイ・パッションを起業しました。ベンチャー企業の社長と優秀な若者の出会いを創出し、お互いがリアルに共感できる採用活動を通じて、日本のベンチャー企業が発展していくことに寄与していきたい。これまで培ったノウハウをベンチャー企業のために還元しようと思ったのです。

ベンチャー企業なら〝ヒト〟を軸に選ぶ

ベンチャー企業といってもその定義は様々です。私は、社歴や規模とは関係なく、何かをゼロから創り出そうとしている企業をベンチャー企業だと考えています。1を10にするのではなく、0から1を生み出す。そんな「ゼロイチ」の精神を持つ社長がいて、その考えが組織に浸透している企業です。だから創業まもない会社はもちろん老し に せ 舗企業も、この定義にあてはまればベンチャー企業です。新たに創り出すものは商品やサービスとは限りません。組織、営業手法、人の採用方法、マネジメント手法など何でもいいのです。

大企業はブランド(知名度)、予算、マンパワーがあり、人を採用しやすい。でもベンチャー企業はこの3つがありません。だからこそ、私はベンチャー企業に特化した採用支援にこだわっているのです。

アイ・パッションでは「熱い社長と出会える就職サイト パッション業界就職ナビ」と
いう就活サイトを運営しています。コンセプトは「社長というヒトへのこだわり」。就職
活動生と社長との出会いを重視した内容になっています。
大手企業を選ぶ軸は、事業内容、仕事内容、規模、企業ブランドなどだと思います。「あの人事担当者は優しかった」「会社説明会にいた営業の方はかっこよかった」というように〝ヒト〞を軸に選んでも、会ったのは何千人もいる社員のうちの一握りです。一緒に働けるかどうかもわかりません。実際、入社後についた上司にガッカリすることも多いものです。一方ベンチャー企業では、説明会で熱く語っていた社長や採用担当と、入社後もごく身近に接することになります。ベンチャー企業なら〝ヒト〞を軸に選んで正解なのです。

ベンチャー企業は外部環境の変化に合わせ事業内容を変えるかもしれないし、それによって職種も変わるかもしれない。営業職で入社したのにマーケティングも兼務といったことは頻繁に起こります。マルチプレイヤーでないと務まらない。それでも働けるのは、一緒に働くトップが信じられるからではないでしょうか。ベンチャー企業に就職するというのは、社長を見極めること。社長の理念や将来性に共感することなのです。

しかし残念なことに、今も昔も、就職活動で初めからベンチャー企業を志望する学生は決して多くありません。10人のうち1人いるかいないかといったところです。それが当社のイベントを通じて社長のビジョン、理念を知り、思いに共感する学生が、2割、3割と増えていくのです。学生もベンチャー起業家の熱い思いに耳を傾け、触発されるうちに、「よし、頑張って働いて、やがて自分も起業したい」と思うんですね。

ベンチャー起業家は、大変なことを大変だといわないし、そもそも大変だと感じない。だから「大変なことは何ですか」と尋ねられるのが一番困るといいます。他人から見たら地獄のような苦しみも、元気に話し、明るく振り返る。学生が「こういう大人になりたい」「憧れの人の下で働きたい」と思うのも当然です。

大手企業というのは、景気がよければ大量採用をして、不景気になれば採用を絞るというように、会社都合で雇用に大きな影響を及ぼします。一方で、ベンチャー企業の中には、不景気でも定期採用を継続するところや、そんなときこそチャンスと採用を増やすところもあります。というのも、当社は東日本大震災後に掲載企業数を増やすことができたのですが、それは「こういうご時世だからこそ、採用しましょう」という声掛けに、多くのベンチャー企業が応じてくれたからなのです。


Profile

1976年愛知県生まれ。
関西大学社会学部を卒業後、リクルート専属広告代理店・株式会社アドプラ
ンナーに1999年4月新卒入社。入社2年目からトップセールスを続け、7年間
で500社以上の企業の採用コンサルティングに従事。ベンチャー企業特化型
の採用コンサルティング事業を展開するべく2005年に起業決意。2006年8
月株式会社アイ・パッション代表取締役就任。「人生に情熱を、働きに熱狂
を」をコンセプトに、起業家とビジネスにドMな学生との出会いを創出する就
職サイト「パッション業界就職ナビ」を展開。レッドフォックス株式会社、株
式会社マーケットエンタープライズ、2社の社外取締役を兼務する。

Contact

株式会社アイ・パッション

〒150-0041
東京都渋谷区神南1-6-6 OZAWAビル6階
03-5456-6411
http://www.ipassion.co.jp/

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